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お腸夫人の奇跡

北京から帰ってきて、元気いっぱいのワタクシは
お友達と、秋の青梅散策に出かけました。

偶然見つけた一軒のアンティークショップに立ち寄り
お店に飾ってありました、素敵な額に一目惚れしました。
聞けば、そのお店のオーナーの手作りだそう。

その額がどうしても欲しい!と思ったワタクシは
突然、身の上話をはじめました。

今年の2月にブラジルへ行く予定だったこと。
その後、ブラジルで見た風景を描いて個展をする予定だったこと。
しかし直前で、潰瘍性大腸炎が再発して行けなくなったこと

今年は行けなかったけれど
病気を治し、いつか再びブラジルへ行き
いつの日か個展をやる為に、額を作って頂きたい。
と、お願いしました。

オーナーさんは、そういう依頼を受けたことが無いので
まとまった数の注文に少し困惑気味でしたが
ワタクシの熱意に負け、お引き受け下さいました。

そのやりとりを、後ろで聞いていた友人が

「そんなにブラジルが好きなら
ブラジルに行かなくても、個展やっちゃえばいいじゃない」

まさかの言葉でした。

2010年に初めてリオ・デ・ジャネイロに行き
2011年に初個展をしました。
(その後2013年にもリオを訪れました)

ワタクシの中では、
個展をやるならブラジルに行ってからでないと!と思い込んでいたので
「ブラジルに行かずに個展をやる」という考えが
まったく無かったのです。

固定概念がガラガラと音を立てて崩れて行きました。
ワタクシの中で「やりたい!」という思いが、熱く込み上げて参りました。


決めた!個展やります!


病気が再燃する前
このギャラリーで個展をやりたい!と、心に決めていた場所がありました。
しかし、そこは人気のギャラリーで
今年と来年いっぱいは予約が埋まっている。という返事を頂いていておりましたので
場所探しもイチから再開しようと思いました。

素敵な額の出逢いがあり
友人から「個展やりなよ」と、言葉をもらった。
これは、神様からのGOサインに違いありません。

そう思い、家に帰って夫に
「ブラジル行けなかったけど、個展やる!」と宣言しました。

返ってきた言葉は

「それなら尚更、ブラジルに行こうよ!」

驚きました。

石橋を叩いて渡る、慎重派の夫です。
病気が再燃して、まだ8ヶ月しか経っていません。
直前で行けなくなった苦い記憶が、まだ鮮明に残っています。

ワタクシの方が怯え出しました

「まだ寛解して、一年も経ってないんだよ?!
また直前に再燃したらどうするの!」

すると夫は

「そうしたら、またお金を貯めて行けばいい。
今は再燃することを考えるより、無事にリオに行くことを頑張ろうよ。」

夫の優しさに感謝…も、もちろんありましたが
それよりはるかにワタクシの胸には圧倒的に

夫の器の大きさに、ワタクシは到底足元にも及ばない。

という思いが強かったのを覚えています。

いざという時の、人としての大きさを
(そしてワタクシの小ささを)思い知らされました。

夫がそう言ってくれるのなら
やれるだけやってみよう!
そう思った11/18
ワタクシが個展をやりたかったギャラリーから

まさかの連絡が。

これはもう、運命が後押ししてくれているほかに、考えようがありません。
即予約を入れました。

そうしたら

サンバチームの仲間から

「来年のG.Wにリオ行かない?」


というお誘いが。

5月にブラジル。
9月に個展。

最高のスケジュールです。
突然忙しくなってきました。

北京から帰ってきてからここまで
1ヶ月ほどの急展開に興奮し
大成堂に行き、王先生に報告しました。

すると王先生は、何を言ってるのだと言わんばかりに

「あなたの気が整ったのだから
運が良くなるのは当たり前のこと。」


排水溝の詰まりを取れば、水が勢いよく流れる様に
ワタクシの身体も、気の通りを良くしたから
運が流れてきたということ。

そして、人間は本来、これが通常なのだと。


だとしたら…気功

おかしな生き物でございますわね。。。

そうしてワタクシは今までより一層気合を入れて
2019年のG.W、ブラジルへ行く為に
身体を整えることに全力を注いだのであります。

…つづく…

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