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潰瘍星立図書館〜オススメ図書その2〜

潰瘍性大腸炎の体験をnoteに綴ることをfacebookで告知しましたら
「この本がオススメです」
と1冊の本を教えてもらいました。
早速図書館で予約して、やっと手元に届きました。

食べることと出すこと/頭木弘樹(医学書院)
…装丁も素敵ですわね💖

結論から申し上げます。
すごい本を見つけました。

人によっては、潰瘍性大腸炎の体験者の本は
これ1冊で充分なのではないかと思うほど。

これほどまでに
知識だけでなく
あらゆる角度から、患者としての心情を
文字通り「あますことなく」綴られている本が
他にあったでしょうか?

以前投稿しました【オススメ図書その1】の最後に
「潰瘍性大腸炎になる人の性格を調査したい」
と書きましたが
既にそれは腸査…いえ。調査されておりました。
結果は

現状に満足せず、なんとか変えようとする性格

なのですって!
皆様いかがでございますか?

ワタクシは驚きました。
【オススメ図書その1】で既に書きましたが
ワタクシ今まで、自己否定沼にどっぷり浸かっておりましたし
仕事がフリーランスなものですから
「仕事につながる次の一手を」と
常に考えているのが当たり前で
自分のお尻を叩き続けて参りました。
「なんとか変えようとする性格」が
服を着て歩いている様なものでございます。

満足するに至るほど
仕事が常に順風満帆ではありませんし
絵に関しても、もっと上手になりたい!
という気持ちでいつもおりますのものですから
現状で満足したことはございません。

ですが、これって
絵の世界の話だけではなく
フリーランスに限らず
当てはまる方、多いのではないでしょうか?

しかし
そうした方が全員、潰瘍性大腸炎になるとはとても思えないのです。

また、この本には
著者の頭木さんが、病気を発症したての頃
患者会のようなところに相談に行った際
責任者の方(not潰瘍星人)に、こう言われたそうです。

「潰瘍性大腸炎の人たちは、みんな同じような性格をしている
と言われたことがある。
それは、くどくどしていて、神経質で、いつまでも悩んでいて、
なかなか決断が出来ず、というようなことだった。
そんな性格だから、こんな病気になるんですよ。と言われた」

ですって!なんたる!(怒ってます)
責任者呼んでちょうだい!あ、その方が責任者でしたわ。ギャフン

ワタクシこの一文を読んで、いたく反省した次第でございます。

性格調査をしてしまったら、知った気になって
潰瘍星のおひとりおひとりをちゃんと見ずに、調査結果に当てはめて
一括りで見てしまうのではないでしょうか。
(血液型で性格を決めつけられるような)

それは、相手に対して大変失礼にあたること。

仮に、それが当てはまったとして
決して、決して
「だからこんな病気になるんですよ」と言ってはいけないし
言われる筋合いもないのです。

ワタクシ、だいぶ前になりますが
それ程親しく無い方に

「潰瘍性大腸炎になったそうですね。
どんな病気か知らなくて、調べてみたんですけど
およそ僕はならない病気だな〜〜〜笑」

というメールを頂いたことがありました。

「ワタクシも好きでこの病気になったわけではありません。
傷つきました。」
とお返事申し上げました。
(ワタクシの返事に対して、その方からのお返事はありません)

本に書いてある
「いつまでも悩んで、なかなか決断出来ず」ではなく
即決。即返事。1秒の迷いもありません。

病気になったことで
「何故ワタクシが?」
「今までの行いで、何がいけなかったのか?」
この思いに囚われること。誰もが通る道ではないでしょうか?

例え、悪意が無いとはいえ
病で辛い思いをしているうえに
他人からの心ない言葉に傷つく必要などないのです。

知り合いだからと、自分の気持ちを押し込めてお付き合いを続けても
きっとまた、違う場面で似た様なことは起こるのです。

そして
そんな事を言わない人は、こちらが気持ちを押し込めるなんて必要なく
お付き合いが続くのです。

自分が我慢をしている。という気持ちがあるから
相手を悪者にしてしまうのです。

それはお相手の方にも、自分自身にとっても良くないこと。

ワタクシ自身を大切にし
お相手も尊重する。
ワタクシはそんな平和な世の中でありたいのです。

著者の方は、こう書かれています
「闘病が続くと、私もそういう性格になっていった。

病は気から
というが
気は病から
でもあるのだ。」と。

この本は
同じ潰瘍星人の皆さまには、たくさんの共感と励ましになり
また、ご家族やご友人の方には、病とその患者の気持ちを理解するのに
大変役立つ1冊になるのではないでしょうか。

また、頭木さんはTBCラジオにてインタビューもされています。
(お声がとても柔らかです)

ワタクシ、noteを始めたばかりですが
頭木さんの様に、少しでも同じ病の方のお役に立てることを書きたい気持ち
ますます高まった次第でございます。

教えて下さったモカさん
ありがとうございました!

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