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世界は落下している

2024年が明けました。新年初noteです。

この年末年始にお休みをいただいている間に、ストックを山のように作って悠々自適な生活をと意気込んでいたはずなのに、1月8日時点で1つもストックが出来ていません。嘘だと言ってよ…。

書いていなかったわけではありません。実は結構書いていました。けれども自分自身が「これだ」と思う内容が全く書けないままだったのです。だから今、一番書きたいと思うテーマを、まず書くことにします。

テーマは2024年の目標について。

2024年の目標はたった1つです。
世界が落下している方向に向けて、自分自身も落下すること。

昔、「世界は落下している」というブログを読みました。

「まあ、色々あると思うんだけどさ、最近気づいたことがあるんだよ」

「世界は、落下してるんだ」

「本来あるべき方向に向かって、世界は凄い勢いで落下してるんだ」

「色んな既得権益持った人たちが抵抗勢力になって邪魔するんだけど、それは重力に逆らうようなもので、あんまり意味ないんだよ だって世界が落っこちていくスピードの方が圧倒的に早いから」

「だからさ、その落下する方向を俺たちは見定めて先に落下してくべきなんだよ」

「だってどうせ落下してくんだからさ 先に向かった方が絶対いいんだよ」

「俺たちがやらなくたって誰かがやるぜ?だって、そもそも落下してるんだから」

世界は落下している - sudoken Blogより

読んだとき、とんでもなく腹落ちしたのを覚えています。未来は上にあるのでも先にあるのでもなく、重力のように抗えない大きな力によって落下しているのだということ。

世界は落下している。腹落ちして、10年経ちました。けれども私は、世界が落下する方向について、いまだに見定めきれないままでいます。それどころかこの10年、私は「今」を生きることに、ただ一生懸命でした。

では、私以外の人々は世界が落下する方向を見定められているのかというと、それもそうではない気がしています。
2023年は新規事業検討について継続して学び続け、並行して社内の新規事業研修のメンターも担当していました。そこで感じたことは、私を含めて皆、限りなく着眼点が「今」にフォーカスしているということです。

つまり、私も周りも「今」にフォーカスしている人が非常に多い。けれども「今」にフォーカスしていてはだめなんです。だって、世界はとんでもないスピードで落下しているのですから。フォーカスした「今」は、1秒後にはもう時代遅れになっているのです。新規事業を検討する中で、そんな想いがどんどん強くなりました。

新年、新聞をめくりながら思ったのです。あのブログに感銘を受け、世界は落下していると悟ったにも関わらず、私はニュースをただ漫然と眺めているだけなのではないかということ。いま目にしているニュースが半年後、1年後、5年後、10年後、バタフライエフェクト的にどういった影響を世界に及ぼすものなのかを考え、体系化していけるスキルを身につけるためには、どうするべきなのかということ。

それは人によっては、高い視座で物事を考えるという言葉で表現するのかもしれません。ですが、高い視座という言葉は何だかしっくりこないのです。だって、世界は落下しているのだから。高いところから見ていたら地面に近い人に比べて、飛び込むまでのスピードがかかりそうな気がしませんか?一生懸命地面を走り回って、手に入れた情報を手繰り寄せ、編み込み、太いうねりにし、理解する。そして落下を恐れずに、誰よりも早く飛び込む。私の中ではそういうイメージの方が近い気がしています。

2023年は一般論としてではなく実感として、今でなく未来にフォーカスすることの重要性を感じた一年になりました。
2024年は、世界が落下する方向を見定め、一緒に落下できる自分になりたいです。


ではなぜ、私は世界が落下する方向を見定めたいのか。
早く向かって得をしたいから?お金を稼ぎたいから?新規事業を起こしたいから?人より優れた自分でいたいから?勝者になりたいから?

どれも間違いではない気がしますが、どれも正解でもない気がします。ただ単に、重力に逆らうような生き方ではなく、世界が進む方向に一緒に落ちていきたい。何だかそっちの方が気持ちよさそうだし、楽しそう。私のゴーストがそう囁くのです。

そして世界が落下していく方向が、自分の意図と少し違ったら。それは既得損益なんていうダサい話ではなく、もし子供達が平等かつ自由に生きられない世界なのだとしたら。その時は頑張ってその落下方向を捻じ曲げようと努力出来るかもしれない。または、思い描く世界に落下していっているとした時には、落下していく速度をあげることも出来るのではないか。
でもそれもこれも、やはり「今」ではなく「未来」に目を向けるからこそです。「未来」を理解するからこそ「未来」や「世界」を変えられる可能性があるのではないかと感じています。

何はともあれ、本年もよろしくお願いいたします。

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