名詞の種類

名詞とは

名詞の特徴は、下記の3つ。

  • 自立語である

  • 活用がない

  • 主語になる

名詞は体言とも呼ばれる。

名詞の種類

普通名詞

同類のものすべてに通じる一般的な名称

  • 具体名詞:犬、机、人間、山、、、

  • 抽象名詞:幸福、時間、義務、やる気、、、

「犬」「柴犬」「チワワ」・・・普通名詞
「ポチ(飼っている犬の名前)」・・・固有名詞(↓)

固有名詞

特定されたものを呼ぶ名称

人の名前、犬の名前、東京、スカイツリー、、、

代名詞

人物や物などを指し示す

  • 人称代名詞:(1人称)私、僕、(2人称)あなた、おまえ、(3人称)彼、あいつ、、、

※人称代名詞の同じものでも呼び方が沢山あるのは日本語の特長。

  • 指示代名詞:あれ、ここ、そっち、どの、、、

指示代名詞は指示詞、指示語とも呼ばれる。

【名詞的用法】
事物・・・これ、それ、あれ、どれ
場所・・・ここ、そこ、あそこ、どこ
方角/人・・・こちら、そちら、あちら、どちら
方角・・・こっち、そっち、あっち、どっち
人/物・・・こいつ、そいつ、あいつ、どいつ

【連体詞的用法】※名詞に付く
指示・・・この、その、あの、どの
状態・・・こんな、そんな、あんな、どんな

【副詞的用法】※動詞に付く
状態・・・こう、そう、ああ、どう

  • 再帰代名詞:自分

現場指示、文脈指示など場面によって使い方が変わる

数量詞

数量や順序を表す。
数詞、数詞+助数詞

  • 数量詞:三本、五台、、、

  • 数詞:三、五、、、

  • 助数詞:本、台、、、

数量詞は2つに区分される

  • 基数詞:数や回数を表す:一台、三回、、、

  • 序数詞:順序を表す:三番、九章、、、

一杯 の かけそば を 食べた」
「かけそば を 一杯 食べた」

【和語/漢語による数え方の違い】
和語の数え方「ひー、ふー、みー」・・・和語の助数詞:つ、皿、束、粒、包み、、、
漢語の数え方「いち、に、さん」・・・漢語の助数詞:枚、件、本、、、
※途中で変わるものも多い:ひとり、ふたり、さんにん、よにん、、、

【みんなの日本語11課】
枚、回、台、個、つ、人、日、時間、分、年、か月、、、
※どういうものを何と数えるのか説明できるようにしておく

【助数詞の言い方の特徴】

  • 「は行」は連濁しやすい

杯(いっぱい、さんばい、ろっぱい、はっぱい)
本(いっぽん、さんぼん、ろっぽん、はっぽん)、、、
※1、3、6、8、10

  • 無声音は「っ」になりやすい

個 k(いっこ、ろっこ、はっこ、じゅっこ)
冊 s(いっさつ、はっさつ、じゅっさつ)
反 t(いったん、はったん、じゅったん)
杯 h(いっぱい、ろっぱい、はっぱい、じゅっぱい)、、、
※1、6、8、10
※無声音:k、s、t、h、p
 有声音:n、m、y、r、w

  • 4は「よん(四本)」「よ(四年)」

  • 7は「なな」「しち」

形式名詞

実質的な意味は希薄。
単独では使われない。連体修飾を受けて使われる。
単独では主語にならない。
基本的にはひらがなで表記する。

  • もの、こと、ところ、わけ、とき、ふり、はず、ため、、、

「料理をすることが苦手」「料理をするが苦手」
「それを食べたところ涙が出た」
「電車が遅れたため遅刻した」

時の名詞

  • あした、先週、今朝、4月29日、、、

〇「きのう TVで野球の試合を見ました。」
*「きのうTVで野球の試合を見ました。」
話者がいる時点で、指すものが変わると「に」が付かない。

〇「4月29日に遊びに行きました」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?