元芸人と元AV助監督の交換日記#11 「アンチファッションADHD」

10回。簡単そうに見えてわりと難しい回数だ。例えば全くの運動不足の人がダイエットの為に腕立てを始めたとする。本当に慣れていないと10回「腕立て」をこなすのはしんどい。だから、最初の目標を10回に置く人がほとんどだと思う。10回に慣れると20回、30回と案外回数を増やすのは楽になってくる。
何が言いたいかというと、思いのほか簡単に最初の「関門」はクリアできたなということ。

先輩から僕の「意思疎通能力」について言及があった。これに関しては、僕自身もまいってはいる。僕は脊髄と口が繋がっているのだと思う。思いつくともう喋ってしまう。喋っていけない時はiPhoneにメモをする。それを見てニヤニヤと笑っている。幸いなことに、先輩たちは「発作的」な僕の発言に付き合ってくれる。(そう思っているのは僕だけなのかもしれないけれど)
しかし、僕自身も会話がズレてることに気づいていない訳ではない。なんなら、「ズレてること」を認知しながら、発作的に「嚙み合わない話」をしてしまっている。

なんとか、代弁してみようと思ったが無理があったようだ。書けば書くほどヤバさが出てきてしまう。真面目な会話が出来ない訳ではない。これまで転職計6回。就職活動も並以上の会社を受けてきた。その度に面接を受けて、しっかりと受け答えをした。ここまで書いてみて思う。文章をつけ足せば付け足すほど、よりヤバさが際立つ。

極度の「面倒臭がり屋」。多分それが、僕が「会話が噛み合わなくなってしまう」理由だと思う。昔から僕は何かと面倒臭がった。パスタを食べるのに、フォークがなくて目の前にあったスプーンで食べる。コンビニで買った弁当を温めずに食べる。餃子に何も付けずにそのまま食べる。全て「面倒臭い」がための行動だ。
最近になっては生活そのものが面倒臭く思っている。

全くの他人が、そんな行動をしたらどう思うだろう。それが「こだわり」ならば理解できるかも知れない。だけど、その理由が「面倒だから」であれば誰でも嫌悪するに違いない。ましてや、就活と言った他人から「評価」を受ける状況であれば、「面倒臭がり」な一面を見せる事は許されない。

他人から良い評価を受けたいがために「面倒臭がり」な一面を隠す。それは僕にとって大きなストレスだ。365日24時間隠すことなんて、到底無理な話だ。

先輩と僕。もう7年近くの関係だ。隠す必要もなければ一緒にいて疲れることもない。(先輩は疲れるかもしれないけど)
「まあ・・・楽しかった、よね」先輩たちとの思い出どれを振り返ってもそう思えるくらいだ。
何を言いたいかというと、先輩の前では「面倒臭がり」な一面を隠す必要がないということだ。本当はこれまでの会話に沿った返事をしないといけないのに、「まあいっか」と思って全く違う返事をしてしまう僕。先輩はそんな僕のことを笑ってくれたし、かと言って評価をするわけでもない。(まあ、お笑い的な評価は受けているかも知れない)
現在24歳。僕は入学当初の19歳にして「素直でいられる場所」を見つけたと思っている。見つけたというより、「受け入れてくれる人」が先輩だった。

気づけばお互い「30歳」が近づいている。結婚、キャリア、人生設計。先輩と出会った時には関係ないと思っていたことだ。歳を重ねる度に、「面倒くさがり」な一面を隠すことが多くなると思う。
「先輩たちの前だけは『素直な姿』を露わにできる場所なんだ。」僕は19歳の頃から今になってまでそう強く思っている。なんてワガママな後輩だ。明日から「面倒臭がり」な僕を隠して働こう。と言っても先輩たちと遊べる日までだ。

P.S. すみません。返事がとても遅くなってしまいました。実を言うと仕事のし過ぎで若干鬱っぽくなっていました。ただ不思議とこれまでの日記を読み返したら元気が出たのでもう大丈夫です。
あ、あと報告ですが彼女ができました。前話したアプリの子とは別の子です。
なかなか日記返事できなかったのは「今日まで!」
忙しいとは思いますがまたよろしくお願いします。


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