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#30アラサーの豪ワーホリ!オーペア編part3

ジェーンと別れ、車の中でサリーといろんな話をした。彼女は子どもの頃、学校のLOTE(※1)で日本語を勉強していたのだそうだ。だが、今となっては「こんにちは」と「ありがとう」しか覚えていないと笑った。

景色がどんどん茶色一色になっていく。建物がなく、遊べそうな施設も全くない。完全に農業地帯だ。こりゃすごい田舎に来たぞ!と思った。すると、道路の端に何か塊が見えた。布か何かか?と思い凝視した瞬間、ハッとした。

カンガルーや…

そう、その布の塊のように見えた物体は、なんと車に轢かれたカンガルーの残骸であった。動物好きな私は、オーストラリアと言えばカンガルーだろうと見るのを楽しみにしていたが、まさかオーストラリアに来て初カンガルーが「生きていない」ものとは思いもしなかった。私が悲鳴をあげるとサリーは「あぁ、初日からごめんね。ここにいると頻繁に見ることになるよ」と言った。「でも、うちの庭にもよく来るのよ!『生きている』のがね!」

サリーいわく、この地域には野生のカンガルーがたくさんいて、道路によく飛び出してきてしまう。車も急に止まれないから轢くしかないのだ、と。彼女も今までで一度だけ轢いてしまったことがあるが、とても申し訳なくて、後味が悪いよと言っていた。

家に着くと、仕事から帰ったマットもいて家族全員揃っていた。「君が来るのを、家族全員心待ちにしていたよ」とマット。出会った瞬間から、とても「受け入れられている」と感じた。子供たちは、学校で描いた絵や工作、今まで学校や施設でもらった賞状などを見せてくれ、遊ぼうとしきりに誘ってくれた。

ここでもう一度家族の紹介をしておく🥰
(これからは名前で表記するため)

パパ マット 小麦農家を営む。オーストラリアンフットボールの選手だったこともあるが、体を痛めて引退した(プロになりかけだったらしい)。料理好き。

ママ サリー 歯科助手。当時35歳。料理好き。滅多なことでは動じない強さを持っている。

長男 チャーリー 小学校1年生、6歳。子供たちの面倒を見て、まとめたりしてくれる。算数の計算が出来たりと賢い。

次男 ヒューゴ キンダー(準備学校)に通う5歳。日本語に興味がある。優しい。食いしん坊。

三男 マックス 週2で保育施設に通う3歳。物事に対するこだわりが強く、少し難しい一面も。ギャグセンスがあり、家族のムードメーカー。

四男 フレディー 週2で保育施設に通う1歳。よく笑う。好き嫌いが多く、ご飯をあまり食べない。甘い物ならいくらでも食べる。

次回、#31アラサーの豪ワーホリ!オーペア編part4につづく

👇今日はこの曲🎶美女と野獣🥀

(※1)学校で「Languages Other Than English」略して「LOTE」という制度がある。母語である英語以外の言葉を身に着け、外交・経済の発展を目的の一つとしている。

※写真は、子供たちの名前が入ってるコップ🥤

リゾバ生活.com
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