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【2/24】初めてプラネタリウムを見た。

外はもう日が出ていた。
パチポチとサッカーのオンラインゲームをしていた。
負けたら寝ようと意気揚々と始めたのだが、勝ったら寝ように変わるまでに1時間、そこから勝つまでに1時間かかった。下手くそだ。上手いけど。

起きたらすでに14時で、休日が台無しになったと落ち込みはしたが、最近は休日の良し悪しに興味がないというか、どうでもよくなってきているのですぐに切り替えることができた。
ラーメンを食べにいって、そうだと思い生まれて初めてのプラネタリウムを見にいくことにした。
400円とは意外と安いものだなと感心し、場内に向かった。小さい子供が靴を脱ぎ、膝を立てながら座っているのを見て、羨ましいなと思った。隣の母親も同じ体勢を取っていて、彼女らはこの界隈のベテランなのだなと悟った。
プラネタリウムが始まると、画面360度に自分の住んでいる町が映し出された。
太陽が傾くと共に、徐々に場内が暗くなってきて、辺り一面星でいっぱいになった時、思わずあっと声が出そうに成る程感動した。
とても美しかった。
僕は勘違いをしていたようで、プラネタリウムは星を眺めることが目的だと思っていたのだが、実際は星の知識を身につけることが目的らしい。おそらく。
星を見ていると、いつもパソコンの画面で見る矢印の巨大版が出てきて、あれがどうこう、これがどうこうと、光り輝くオリオン座をなぞるのだ。星の何百倍ものサイズの矢印が、縦横無尽に画面を通り抜ける訳なので、風情もヘッタクレもない。そこで、我に返った。
途中、アラスカからどっかからエアメールが届くという演出があり、夜空いっぱいの星をバックにメールの文面が映し出された時は、笑ってしまった。追いうちをかけるように、教習所で見るビデオみたいな音楽がかかってきてもう星どころではなかった。
昔父親に教えてもらった、オリオン座以外知らなかったので、とても勉強になった。
オリオン座とオリオンが従えている二匹の犬、それらと対峙している牡牛座、スバル、北極星の場所を覚えた。
今日の夜から楽しみが増えた。
プラネタリウムから出るとき、後ろの座席のおじいさんが手袋を落としたので、拾って渡した。割といい1日だった。

落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。