出産レポ 産後編
初日~2日目あたり
初乳
後産の後、助産師さんが夫と共に、赤ちゃんの身体を拭いて服を着せて、連れてきてくれました。すぐに初乳を飲ませてくれました。添い乳と言うんでしょうか、寝ころんだままの体勢で、助産師さんがサポート&レクチャーしてくれて、赤ちゃんはしっかり吸い付いて上手に飲んでくれました。早く(小さく)生まれるとうまく飲めるようになるまでに時間がかかると聞いていたので、すぐに飲んでくれたのは本当にうれしかったです。私の母乳も良い方のようで、産む前から出てたみたいよ~と教えてくれました。母は出が良くなかったとのことで、体質の似た私も母乳育児は難しいかなと思っていたので、とてもうれしかったです。
夕食
その後は夫と赤ちゃんと3人でゆっくり過ごし、晩ご飯のおにぎりと味噌汁をいただきました。出産で血を失った後なので塩分を、ということで、塩昆布と梅付きでした。
この助産院では、身体のために産後1日半は起き上がらずに過ごす方針なので、横になったまま食べました。少し食べにくかったですが、おいしかったです。今までかなり塩分を抑えていたので、(もともと塩分控えめの食事が好みでしたが、)塩昆布と梅が少し辛かったです。
排尿
21時頃、なんとなく尿意があるような感じでした。
寝たきり生活のため、おむつ(祖父のおさがりの紙パンツ&パット)を着用しているので、排尿後は夫に後始末をしてもらわなければなりません。夜中に起こすのも申し訳ないので、ここで思い切ってすることに決めました。子宮の収縮のためにもおしっこは溜めない方が良いんだったはずという不確かな記憶にも背を押されました。
さて、傷がてきていると言われていたし、その辺りに触れたりしたくない感じがしていたので、痛いであろうことは容易に想像できました。夫に声をかけて、パットから漏れても良いようにパンツを整え、意を決して行いました。めっちゃ痛かったです。産むときより辛い痛みでした。(産むのは、もうすぐ赤ちゃんに会える、終わりが来ると分かっていますからね。)
その後検温をしに来た助産師さんに、おしっこを済ませていたことをほめてもらいました。おむつだと排尿できないという人も多いそうです。
その後しばらくは、おしっこの度にお産の時より辛いと思う程の痛みに襲われました。
夜
助産師さんから、赤ちゃんはこの夜はしっかり寝るよと教えてもらっていましたが、その通りで、3人でぐっすりと寝ました。
夫
出産後2日間は、私や赤ちゃんの世話をするために、夫も泊まって一緒に過ごしていました。
赤ちゃんの体拭き、着替え、おむつ交換のやり方を助産師さんに教えてもらい、2日間やってくれました。
寝たきり卒業
出産の翌日の夜、明日3時で寝たきり生活が終了になることを知らせてもらいました。2日間と聞いていたので、予定より半日早く、座ってご飯が食べられる、トイレに行けると思うと、うれしかったです。
トイレと食事と子供の世話以外は、変わらず横になって過ごすようにとのことでした。
初めてトイレに行くときは、起立性低血圧で倒れないように、ゆっくりと様子を見ながら立ってね(なんなら、這ってトイレに行ってね)とのことでした。
翌朝、ゆっくりと立ち上がり、トイレに向かいました。特にふらつきはありませんでしたが、骨盤がグラグラしているのか、なんだか足腰が安定しない感じがありました。傷にかからないように排尿しましたが、めっちゃ痛くて「痛ーい…」と声を押し殺しました。
だいたい3日目以降
母乳
2日目に、赤ちゃんの尿と便と授乳の時間と回数を書く表が渡されました。
母乳育児は、最初が肝心ということで、泣いたらとにかく吸わせるようにとのことでした。早く飲ませるのは良いけど、3時間以上は空けないようにと言われた気がします。(できたら1日で7回は吸わせてとも言われたような気もします…。)
私が呼ばなくても、赤ちゃんが泣く度に、助産師さんが来てくれて、丁寧に授乳指導をしてくれました。
和室だったので、壁際にクッションを置いて背もたれを作り、背筋を伸ばして前かがみにならないように姿勢を整えて、授乳クッションを装着。
乳首をマッサージして柔らかくし、指で絞って母乳の分泌を良くして、
赤ちゃんを抱いてクッションに乗せ、肉まんをかじりやすくするイメージで片手でおっぱいを持ち、赤ちゃんの口を乳首に近づけるといった感じです。
おしもの傷を気にしていると、円座や座布団も貸してくれました。
数日経つとだいぶ慣れてきて、助産師さんに「申し送りでほとんど自分でできてるって聞いたよ~」と言われて、褒めてもらった気がして自信になりました。
一方赤ちゃんの方は、十分に飲むことができていなかったので、搾乳器と哺乳瓶を貸してもらって搾乳をして飲ませたり、少しだけミルクを足したりしていました。助産師さんにミルクを勧めてもらったときは、「ミルク足すの抵抗ある?」としっかり私の考えや気持ちを確認してくれました。
赤ちゃんのお世話
授乳方法だけでなく、ゲップのさせ方やおむつ交換、おひなまきの仕方も、一から丁寧に教えてくれました。
赤ちゃんの身体拭きと着替えは、毎朝(初日~3日目は夫と一緒に)してくれました。
退院前日には、沐浴のやり方を教えてくれました。今は必要ないとのことで、石鹸やシャンプーは使用しませんでした。(いらないもの(特に自然じゃないもの)は使いたくないので、ありがたかったです。)
食事&おやつ
(今は別の人が作ってくださっているのですが、前の)院長さんが、薬膳を基にした料理とおやつを毎日作ってくれていました。栄養満点で、味もおいしく、体も心も温まるのが、とっても良かったです。食事は7時、12時、18時、おやつは15時を目安に、授乳の様子を見ながら持ってきてくれました。食事ももちろんですが、毎日おやつが楽しみで、ケーキとハーブティーをほっこりしながらいただいていました。
会陰裂傷
結構大きめのしっかりした傷ができていました。なんとかオイル(何オイルか聞いたのですが聞き取れず、そのまま流してしまいました。カタカナだったのは覚えています笑)をコットンに染み込ませた湿布をしていました。出産の2日後くらいに、破れたところからペロンと組織が半分はがれているような状態だと助産師さんが気づいてくれて、(手袋をつけた)指で元に戻したりもしましたが、さらに2日くらい経つと戻らなくなりました。心配になって助産師さんに相談すると、クレンメをしてみようかとのことでした。
妊娠中に、助産師YouTuberアミプラさんの動画でめっちゃ痛いと知っていたので、覚悟を決めてから、声掛けをしてもらって、クレンメを付けましたが、毎回の排尿時と同じくらいの痛さでした。思ったよりも痛くなくて、ちょっと安心しました。
その後動くと、やっぱりはがれた状態に戻っていて、助産師さんに相談すると、もう1つ付けてみようかとのことでした。再度覚悟をして装着。
でもやっぱりだめでした。さらに心配になって、縫ったりしなくて良いのか相談しました。翌日、連携の産婦人科に連絡してくれて、受診して良いよとのことでした。
円座を小脇に抱えて車に乗り込み、助産師さんの運転で産婦人科へ。円座の上でドキドキして待っていましたが、しばらくすると呼ばれました。診察してくれて、これはいらないよとクレンメをさっと外し、縫っても良いけど、縫わなくても1か月くらいで治るよと説明してくれました。この痛さが早く治まるなら…と縫合を希望しようかと思いましたが、やはりいらない治療はしない方が良いだろうと思いなおし、このままで様子を見ることに決めました。
退院
退院時には、助産院で作った資料(プリント2枚)を使って、母子の今後のことについて説明してくれました。
ほぼ毎日、日中は同じ助産師さんで(しかもベテランさん!)、いつもの人がケアしてくれるというのと、分かってくれてる人が説明とお見送りをしてくれるというのが、とっても良かったです。
(今年度(令和4年度)からは、たから助産院世代交代が行われ、その方は今は時々しか出勤しておられないみたいです。)
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