ブライトン&ホーブ・ミュージアムズ | VI刷新
イギリスのBrighton & Hoveにある美術館を管理する慈善団体のVI刷新について紹介します。
|VI 刷新の背景
旧ロゴは、「ロイヤル・パビリオン&ミュージアム」に対するものであり、ロゴの表現も施設形状を模したデザインでした。
2020年10月、このロイヤル・パビリオン&ミュージアムの建物とコレクションの管理・運営が、ブライトン&ホーブ市議会から新しい慈善団体(ロイヤル・パビリオン&ミュージアム・トラスト)に移管。
その背景から、団体活動をより包括した表現したVI刷新がされました。
|なぜ「&」なのか?
「&」をシンボルとした理由には、下記の理由があるそうです。
・イギリスで唯一都市名に「&」が入っている
・6つの美術館を運営/管理している(内1つはメタバース上の施設)
・街と住民の関係性を表し、多様で包括的なサービスを提供する
都市名に入っている「&」は、街に暮らす人にとっても自然に受け入れやすい記号であり、その土地の文化やコミュニティに馴染むシンボル策定のとても良い事例だと思います。
そんな「&」をコミュニケーションシンボルとして展開しているところを深堀していきたいと思います。
|集合体に焦点を当てる
ロゴは「&」の持つ複合性を生かし、パーツの集合体でシンボルが成り立つ表現になっています。
ステンシル表現にすることで、単色使用でも意図を崩さない設計がいいですね!
|記号としての「&」をビジュアライズに生かす
ブランドを特徴づけるモチーフが、記号そのものの意味を活かして表現できることはビジュアライズの幅を広げます。
今回は、ポスターやタグラインの表現でも「&」が印象づけて使用されています。
|ロゴの検証
ロゴの全体バランスが綺麗だったので、図形の構成を検証してみました
基本は正円で構成されつつ、楕円も斜線の中心に配置されるようなバランスに設計されています。TwitterやJRロゴも円形で構成されていますよね。
<文字の配置>
文字の配置も下揃えになっていたので、検証。
下揃えはシンボル形状に合わせて安定しているのに対し、中央揃えのロゴは、少し文字が浮いて見えることがわかります。
少し浮いている様子がわかりにくいかもしれませんが、ロゴを単純化してみた時にその差がわかりやすいです。
下記の図のように、「&」は単純化すると家のような形になります。
ロゴの濃淡、密度を考慮した場合に安定して見えるかどうか?を基準に文字位置の検証してみることをオススメします。
以上、ブライトン&ホーブ・ミュージアムズのVI刷新についてでした!
b.labo
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