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夏のあさ|詩

デーデーホーホー
鳴き声がきこえる
気だるい朝

目覚めると
ここぞとばかりに張り合う
扇風機と蝉と工事の音

デーデーホーホー
あれはどうやら夢のなかで
鳴っていたようだ

名をキジバトというらしい
群れない孤高のハト
なんだか妙に親近感が湧く

いつの間にか
夢のそとでは鳴らなくなった
都会は窮屈なのだろう

デーデーホーホー
鳴きたいときに鳴ける
あいつがうらやましい








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