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花粉症のタイプ別養生法まとめ

3月も後半になり、スギ花粉のピークも全国的に迎える頃ですが、まだまだ花粉症の人にはつらい日が続きます。また、4月中旬にかけてはヒノキの花粉も本格的に飛び始めるので、引き続き花粉の万全な対策が欠かせません。

対策をしていても、症状が出ていてつらい場合は、対策と同時に改善も行っていかなければなりません。改善のやり方も風邪と同じように、その症状に合わせた対処法を行うことが大切です。

花粉症には風邪薬のように「総合花粉症薬」はありません。市販や病院の抗アレルギー薬は、アレルギーの作用を抑えるもので、実際に目のかゆみがあれば、かゆみを抑える成分が入った目薬や、鼻づまりがあれば点鼻薬を使うといったように、それぞれの症状ごとに対処することが必要になってきます。

また、普段の養生でも症状によってやり方が違ったりします。「花粉症にはヨーグルトがいい」と言ったりもしますが、ヨーグルトを食べるのもいいけど、人によっては控えたほうがいい食べものもあったりします。

花粉症には3つのタイプがあります

花粉症には、「風」「熱」「湿」の3つのタイプがあります。

いずれも1つのタイプの場合や、2つ3つとタイプが重なる場合もあります。タイプが重なると、花粉症の症状がひどくなることもあります。

また、体が弱って冷えている時や、熱や湿がこもっている時で、花粉症のタイプも違ってきます。

自分の体の状態や花粉症の症状によって、まずはどのタイプなのかを知っておくことが肝心です。


鼻水やくしゃみが多い「風」タイプ

「風」タイプは、鼻水やくしゃみが多いタイプで、たらたらと垂れるうすい鼻水、くしゃみ、または、のどのイガイガやせきが出ることもあります。

風によって運ばれる花粉によって、体の防御機能が激しく反応して、体に入り込んでくるものを追い出そうとする働きが強まっている状態です。

このタイプの改善法は、花粉を取り込まないようにすること。くしゃみやせきは体に入ってくる邪気を追い出そうとする働きなので、なるべくマスクや花粉メガネを使ったり、家の中に花粉を持ち込まないように。

また、体が冷えている時は、鼻水がたらたら出てきます。冷たいものを摂りすぎないように、温かいものを飲んだりするのがよいです。

白色の食材(牛乳やヨーグルトなどの乳製品、白菜や大根などの野菜、シメジや舞茸などのきのこ類)は、体のバリアである防御機能を高めてくれるのでおすすめです。

目や鼻のかゆみが強い「熱」タイプ

「熱」タイプは、目や鼻のかゆみが強いタイプで、目のかゆみや充血がしたり、目や鼻のまわりがかゆみで赤くなって痛くなったり、鼻が乾燥するような鼻づまりがあったりします。

体に熱がこもっていると、炎症やかゆみが起きやすくなります。目のかゆみや充血、鼻づまりといった症状や、鼻づまりによる口呼吸で集中できにくくなったり、よく眠れないと感じたりすることも。

このタイプの改善法は、胃腸に熱をためないようにすること。甘いものや油のものは、胃腸に熱を発生させやすいので、熱タイプの人はなるべくひかえめに。お酒や香辛料などのスパイスも摂りすぎると、熱が過剰になるので注意。

苦味のある食材(ピーマン、ゴーヤー、アスパラガス、たけのこ、菜の花、春が旬の野菜、緑茶、コーヒーなど)は、たまった熱を下げてくれるのでおすすめです。

鼻づまりや頭痛がする「湿」タイプ

「湿」タイプは、鼻づまりや頭痛がするタイプで、黄色くて粘っこい鼻水や鼻づまり、頭が重い感じや頭痛、または食欲がなかったりといった胃腸の症状があったりします。

体に水分がたまっていると熱を含んで「湿熱」といった状態になりやすく、ドロッとした黄色い鼻水や鼻づまりが起きたり、目の奥の方の痛みや、ズーンと頭が重い感じがしたりします。

このタイプの改善法は、まず水分が足りていない場合は、水分をしっかり補うこと。ドロッとしたものをサラッとさせます(雑)

なるべくお水よりも、甘味と酸味が合わさったものが体の水分になりやすいです。ルイボスティー、麦茶、グリーンダカラなどの飲みものや、トマト、みかんやグレープフルーツなどの柑橘系のフルーツ、りんご、パイナップルなどがおすすめ。

また、むくみが気になる場合は、水の巡りを良くするものを組み合わせます。黒豆茶、杜仲茶、玄米茶、ハーブティーといったお茶や、しそ、みょうが、セロリ、レモングラスなどのハーブや香味野菜もおすすめです。

いつも見ていただきありがとうございます!「漢方茶」を広げていけるような活動をいろいろとやっていきたいと思います。