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【ストロボの話】続・Godox AD200proのアタッチメント比較【さらに詳しく】

※今回も読むのが面倒な方は計測結果まで飛ばしてください。

以前にAD200proのアタッチメント比較の記事を書きました。
そこそこ微妙に読まれているようでありがたいです。
今回はその続編です。



<今回の気になったところ>

普段、写真のお仕事ですと
持ち出すストロボはもうほぼGodox AD200proになってしまっています。
特になぜか地方出張の撮影依頼が多いので
このコンパクトさは非常に助かってます。

ただ、Godoxストロボ全般に言えるのですが
ちょっと色温度高くない?と常々感じておりまして
(まあそれをわかって撮影してるので特に問題はないのですが)
色々とネットのレビューとか漁ったのですが
その辺をしっかりとデータ取ってる人が見つけられなかったので
この際、色々とアタッチメントを買い足したので
いい機会なのでもう一度比較データを取ってみようかと。

前回は発光形状と光量のみだったので
今回はそれに色温度も含めて計測しました。


<AD200proってなに?>

Godoxというメーカーのバッテリー駆動のストロボです。
ヘッド部分が色々交換できる優れもの。
詳しくはメーカーサイトか
適当なレビューYoutubeでも見てください。


<今回の比較したもの>

まずは前回の比較でもあったこいつら

購入時に付属してくるこの二つ
H200H200J

スピードライト型のH200です
チューブ型のH200J

そしてH200Jに
オプションの専用リフレクターAD-S2

よくあるスタジオストロボ形状になるH200J+AD-S2

次にスピードライトのGodox V1みたいになる
円形ヘッドH200R

オプションでグリッドやスヌートもあるH200R

前回はこの4つでしたが今回はこれに追加して
使ってみたらマジで便利!
あっという間にヘビーユーザーです!

なんで今までこれがなかったんだろ?
メインライトにも使えるし
トップライトにも使えるし
逆光気味でエッジ出しにも使える
みんな買えばいいのに!
という
バーライト型S200

これだけで記事が一本書けるくらいお気に入りです。AD-S200。

あとはこのS200に付属のバーンドアをつけた状態

光の方向を制限するバーンドア

最後に買ったはいいけど仕事で一度も出番がないけど
いつどこで必要になるかわからない
リングライト型R200

キャラが強すぎていまいち出番がないリングライトR200

以上、今回はこの5機種7パターンでお送りします。


<計測条件>

カメラ、AD200proと露出計、カラーメーターをスタンドで固定

発光出力は
1/1、1/2、1/4、1/8、1/16、1/32、1/64、1/128

その他条件は以下
・距離:1m
・カメラ設定F値:F22
・カメラ、露出計設定ISO:100
・カメラWB:5500K
・使用カメラ:NIKON Z8
・プロファイル:スタンダード
・その他補正:全てOFF
・それぞれ3回ずつ計測してざっくり平均値を算出

こんな感じ
露出計とカラーメーター

露出計は相変わらずMINOLTA Auto Meter IV F
とっくの昔に生産完了してますがいまだに我が家では現役です。
ちなみに同じものを
予備と校正の意味も兼ねて3つ持ってます。

そしてカラーメータは
現在、唯一LEDの色も測れる
セコニックC-800
実質カラーメーターを買うならこれ一択です。

C-800の使い方もそのうちnoteにしたほうがいいのかな?
リクエストがあれば書きます。

ちなみにさらに上位機種のC-7000というのがあるけど
これはどちらかというと照明設計、工業用途がメインなので
写真映像にはオーバースペックかなと。
光合成光量子束密度とかいらんでしょ。
欲しけりゃ別に買ってもいいけど。

とまあ、色々書きましたが
早速計測です。


<計測結果>

いきなりですが今回も結果を画像で貼り付けます
欲しければご自由に引っこ抜いてください。

まずは画像比較
そして計測データ

ひとつお知らせしておくと
色温度は計測値
GM計測は補正値
になります。
だってカラーメーターにそうやって表示されるので。
なんでかって?昔からそういうもんです。
なのでMかぶりだとG、GかぶりだとMと表示します。

あと、さらに詳細なスペクトル比較は今回省略します。
個人的にはデータは取ってますが、まとめるのが面倒なので。

S200はこんな感じで横向き設置です
S200バーンドアの開き具合はこのくらい


<所感>

やはり全体的に色温度は高め
他社ストロボや自然光と混ぜるときは注意が必要だね

出力が落ちるほどに色温度が上がっていくというちょっと不思議な感じ
だけど思ったよりもバラツキは少ない印象

アクリルカバーがされているS200とR200はやっぱりマゼンダかぶり
なんでアクリルでマゼンダになるのかは
そういうもんです。素材の勉強をすればわかります。

そしてガラスグローブのH200Jはもっとグリーンかぶりするかな?
と思ってたけどそんな事なかったです。
ちゃんとしてました。

また、ヘッドによる光量差が結構ある。
だけどそれは集光してるかどうか。という違いなので
光の総量を考えたら妥当かな?と思います。
特にH200JとS200は光量が少なく見えますが
実際は画面外の360度、部屋全体に光が広がってます。

やはり個人的に一番使いやすいのは
・チューブ型のH200J+AD-S2
次いで
・丸型のH200R
そしてやはりH200は使い所がなかなか見つからない。

S200は単体で使うことは少ないかな
あくまでアクセントライトとして使う感じ

あとはこの結果を踏まえて
あなたならどう使う?というだけの話。
どれが良い悪い。という話ではないです。
機材はそれぞれの特性を理解して適切な使い方をできるかどうか。
道具に使われることなく、道具を使いこなして
楽しい撮影ライフを送りましょう!


ということで、この話はおしまい!


あ、AD300proも持ってたのに比較に入れるの忘れてた。
気が向いたらそのうちやります。


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