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【弁護士事務所での働き方】~なぜトイレットペーパーを切らしてはいけないのか

私がパラリーガル(法律事務職員)になりたいと思ったのは、大学生の頃でした。

大学卒業時にも就職活動をしましたが、私の能力不足でまったく採用されなかったので、一旦、別の仕事をしながら、再チャレンジできる機会をうかがっていました。

無事、24才で最初のA法律事務所に採用され、以後、約20年間、計3つの事務所に勤めました。
その間、パラリーガル・法律事務職員として心がけていたことをご紹介します。


前回は、掃除についてでした。本日は、それに関連して ”トイレットペーパー” についてです。

お客様(依頼者)が来られたとき、トイレをお使いになることもありますね。
大きめのビルであれば、オーナーが掃除の方を雇っているので、テナントに入っている人間が掃除をすることはありませんが、弁護士事務所は小さいビルに入っていることも多いです。1つの階に1つのテナントしかないビルもありますね。
そうなると、事務所の人間が掃除をすることになります。

きれいに掃除をすることもさることながら、トイレットペーパー、ちゃんと補充していますか? これ、結構大事ですよ。
「今日のタイトル ”トイレットペーパー” ? なくなったら補充すればいいじゃん」と思っていませんか。

残り少ないのに予備がない、事務員にわざわざ言いに行って補充してもらう……
こんなことをお客様(依頼者)にさせてはいけません。なぜでしょうか。

トイレットペーパーすら先回りして補充できないようでは、パラリーガル業務においても、先回りして気が付けることなどありません。

依頼者は、心配事があって相談に来られるのです。いつも受け身で、言われたことしか対応しない。そんな事務員では依頼者は不安になります。ただただ年齢を重ねるだけで、キャリアアップなど図れません。
小さな違和感が、依頼案件の大きなヒントになるかもしれません。受け身な事務所に気づくことができるのでしょうか。依頼を途中で辞めるということはないにしても、小さながっかりが重なっていけば、その方に次に何かあったときに依頼してもらえるか分かりませんし、知り合いを紹介してもらえる機会を失うかもしれません。

依頼者は、弁護士だけでなく、事務職員のことも見ています。「弁護士先生は忙しそうだから、ちゃんと見てもらえているのか心配だけど、事務員さんがしっかりしているから安心だ」と思ってもらえるくらいの人材になりましょう。ぜひ、リピーターを増やしていってください。

相談に来られるたびにトイレをお使いになる方もいますね。そのような方はよく覚えておきましょう。
それに、ウオッシュレットを使った後は、便座を上げて裏側をきちんときれいにしてから出ましょうね。社会人として。汚れたところを依頼者に見せてがっかりさせないように。

以上

秋めいてきました……