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活動「福祉×お金の教育」について


こんにちは!「福祉×お金の教育」のテーマで活動をしている、Ocalea+🌼と言います。
https://ocalea-plus.com/
初めての投稿なので活動の紹介をします。


『福祉における金融教育』に取り組むようになったきっかけ

もう7年ほど金融教育をやっていますが、「福祉における金融教育」のきっかけとなった最初は発達障がい児の療育センターからの「お金について子どもたちに教えてほしい」と依頼があったことでした。最初は「楽しくお金について親しみを持ってもらえれば」というご要望だったのが、深くヒアリングしていくと、発達障がいという特性により金銭管理などのトラブルが子ども、また自立後に起きているという問題が見えてきました。

そこで、様々な困難を抱えた子ども・若者の「お金に関する課題」を意識するようになり、貧困、社会的養護、ひとり親家庭など様々な社会課題と金融教育を結び付けて取り組むようになりました。

福祉現場でおこなってきた金融教育

その後は、児童養護施設や里親家庭向け、NPOと連携事業などなど約2,000人の子ども、親、支援者に提供してきました。「金融教育は誰にでも必要なものなんだから、学校とかでもっと広げた方がいいんじゃないか」という声もありつつ、私は「福祉現場」での提供にこだわっていました。

最初は小学生から始めたものの、ニーズがどんどん出てきて、中高生、自立前、職員や親御さん向けなど広がっていきました。お金の大切さ、金銭管理の仕方、お金のトラブルなどについて、楽しくかつ実際の生活や自立に活きる実践的な内容を実施してきました。


私が感じる『福祉における金融教育』の課題

私が特に課題意識を持っているのが、児童養護施設などの社会的養護の子ども・若者のお金に関する課題です。児童養護施設の退所児童が金銭感覚や金銭管理、金銭トラブルが要因になり、自立がより難しくなっているなどの現状があります。

よくあるケースとしては…

  • 施設を退所するときにそれまでの貯金や、サポートのための支度金を渡されて、数か月でぱーっと使ってしまう

  • 金銭トラブルに巻き込まれやすい。親や先輩などからお金をたかられる、詐欺に巻き込まれるなど

  • 奨学金などの情報を知らず、自分に進学は無理だと早々に諦める



実際子どもたちに会うと、表には見せなくとも将来の自立後のお金の不安を大なり小なり持っているように感じます。講座が始まる前にはメンドクサイという態度の中高生たちも、実際に講座が始まるとぽつぽつと不安を話してくれます。道筋や考え方の基本を見せることで講座が終わった後にはほっとしたという感想を教えてくれる中高生も多いです。

実は、福祉関係の支援者さんや職員さんもこうした課題感を認識しています。すでに何らかの取組みをされている施設も多くあります。
ただ、日本ではこれまで金融教育が一般的でなく、大人自身も金融教育を体系的に受けている人は多くありません。何より、とにかく多忙で金融教育より目の前の課題を何とかしなくてはいけない…といった職員さんがほとんどです。

そうした現状があるため、それぞれに課題感はあるものの、解決しきれないまま子どもたちが社会に出ているのが現実です。金銭感覚や金銭管理スキルがありさえすれば防げるトラブルを何とかしたいという想いから、私は『福祉現場での金融教育』に取り組んできました。


私が本当にすべきことは『金融教育』か?

そんな背景から、「福祉×お金の教育」をテーマにしてきましたが、会社でやるよりもっともっと制限なく集中してこの活動に取り組みたいと思い、今年から独立してやっていこうと考えています。

それで、何をやっていくか…
文脈的に考えると、福祉現場、特に社会的養護の子ども・若者への金融教育を提供すること、それを通して、子どもたちの金融リテラシーを高めて自立して安定した生活をする力を身に付けてもらうことに取り組むことになるでしょう。

それは実際に進めるべきことなんだけど、心のどこかでしっくり来ていない部分もありました。しっくり来ていないことに、自分でも気づいていなかったというべきか…。

  • そもそも、4万人以上いる社会的養護の子どもに、各年齢で金融教育を届けるのは短期的には無理がある。

  • しかも、職員さんたち支援者が必ず言うのは「金融教育は大切だけど、それでも上手くいかない子は出てくる」という話。トラブルへの脆弱性・可能性が高い子どもこそ金融リテラシーを身に付けることに壁がある。

  • 一般の大人でさえ、別に金融リテラシーを身に付けてもないし、やりたくもないことを、背景がある子どもだからってなぜ+αで教育を受けなくちゃいけない?


そもそもなんですが、自分自身がもともとあまり裕福でない家庭で育って、ものすごくケチで将来もいつも不安なのに、お金のことを勉強したり考えるのは面倒くさいというのがずっと続いていました。

金融機関に就職して、仕方なくお金のことや金融教育について一通りインプットしてみたけど、重要なのは「最低限の金融リテラシー」「金銭管理の仕組み化」という結論に落ち着きました。私も含め、実際には特に家計簿もつけず、節約も意識せず、簡単な方法で将来に安心できるということが分かったからです。


私が伝えたい『最低限の金融リテラシー』と『金銭管理の仕組み化』とは?

  • 銀行口座を目的別に分ける

  • 先取り貯金の金額を決めて、自動化の設定をする

  • 困った時の相談先を調べて決めておく

  • 自立時に渡されるお金の計画を立てる

例えばこれらは金銭管理やトラブル回避のために非常に有効な方法ですが、その知識自体が難しいというよりも、行動に移すことにハードルがあります。そのサポートをすることで自立をより確実なものにできるのではと考えます。


《総括》やっていきたいこと

以上のことから、これまでの金融教育では… 
金融リテラシーの高い自立できる子ども・若者を育てる。
そのために、小学生から自立までに各年齢に応じた金融教育を提供する。

この方針で活動をしていましたが、これからは次のように変更して活動していきます。
金融リテラシーが高まらなくても、問題を防ぐことができるよう、自立前後に適切にサポートする仕組みを作る。


もちろん金融リテラシーを高めることに越したことはありません。そのため、必要な時や希望があれば金融教育を提供します。
ただし、自立を目の前にした金融リテラシー取得に難のある若者を想定すると、私の活動においては、最低限の金融リテラシーで自立ができる方法を追求したいと考えます。

今考えている構想のうち、出来るところから色々試しつつ活動を深めていくつもりです。現在考えている事業領域は5つあるので、今後、noteの続きとして詳細を書いていきたいと思います!


お読みいただきありがとうございました!
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