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繰り返す、新しい人へのレール。


今年も卒業のシーズン。

失敗しないようにデータが

揃ってきてフィードバックされ

育ってる世代が多くなってるが。


最初の頃は自分は成功すると

ポジティブな面にワクワクして

気持ちも前向きに進むものだ。


ただ場合によっては誰しもつまずく。

よく言われ格言のように定着してる、

「失敗は必ず自分を成長させる」

とは言うのだが。


社会全体は失敗への懸念が

大きくなりすぎたがために

失敗しても大丈夫、というほど

リカバリーがすぐにできない。


ここの遅れを取り戻そうとは

意識していない社会のようだ。

残念ながらレスポンスは遅め。


個人技頼み。三笘に預けて頼むと。

みんながミトマーニョになれない。


社会全体が失敗をした人の

気持ちや意思にすぐに反応できない。

その態勢も体制も、なぜか重い。

やり方がわからないのか整ってない。


だから失敗しても大丈夫という

共通理解は人間同士はできてるが

しくみや大枠が失敗に寛容でない。

そこで流れが止まり躓いてしまう。


おそらく多くの人が滞留している。

この問題は放置され続けているのだ。


解決方法を見出すのにもすぐに

しくみをつくろうとばかりする。

気持ちを上げることに無頓着すぎ。


この層は何かを誰かに期待する。

それが染み付いている世代が多いが

自分で立ち上がろうって気持ちもある。


だが一度それで失敗してしまって

モチベーションが最初のときより

落ちてしまっている人も多い。


結果的にうまくいかないから

仕方なく、大きな流れに

従って生きていくしかない。


この人、気持ちはどうだろうか。

最初の頃の気持ちに戻ることは

おそらくないでしょう。


経験してたことをもう一度

初めての気持ちでやることは

想像以上に前向きになれない。

なったとしてもムリしてるだけ。


頑張れ、頑張れだけではない視点。

みんなあると信じてるけど

誰もやらないから信じてもいない。


周りを見渡して格差を実感したり。

自分の不甲斐なさ以外の理由ならば

なおさら、気持ちを上げるのは大変だ。


為政者はこの他人の気持ちに無頓着。

しくみをうまくつくれば機能すると

本気で思い込んでいるから

いつまでたっても成果が出ない。


挙げ句、成果が出ないのは

難しすぎる問題だからだと主張し

私たちは一生懸命やってると言う。


膨大なデータばかりを検討して

人の気持ちに立ってみる視点もなく

難しく、難しく考えるほうに行く。


違う、君らは人の気持ちをうまく

盛り上げられないだけだから。

ただ単に「できない人間」なだけ。


一度乗り遅れると次にスムーズに

乗ることが難しくなったまま。

社会が改善される見込みがない。


そこはみんな薄々勘づいている。

だからこそ、失敗しないラインに

みんなが大挙して乗り込む。

渋滞起こす高速道路であっても。


それでも行列に嫌悪感もなく

たとえ配当が少なくなっていても

並ぶ列は途切れることはない。


新しい人へのレールだけは

この世の中、整備されてる。

十分ではないけど。


だが新人でなくなると、途端に

年々出走可能なレースが少なくなり

機会が十分でない状態を大勢が

受け入れなければならなくなる。


その、見えない年齢制限ができ

流れが滞るのもみんな知ってる。


次々と新しい年度を迎えるたびに

新しい人へのレールのみに

チカラを入れる流れができてしまう。


新しいレールは毎年、新人を乗せ

意気揚々と鮮度の高い人材が

経験を積みやすいレールを用意する。


そこも一度乗り遅れるとナゼか

次に乗る基準、運賃が高くなる。

学生割引みたいなのがなくなる

そんなイメージに近いのかな。


この手の社会問題を考えるときは

自分より意識的に低くラインをみて

想像してみないと理解できないです。


おそらく一般的な世間の

話題のつくり方があって

「シーズンをなぞろうとする」

流れができてしまっているから

その流れで進む意識が高くなる。


メディアも含めて企業も同じ流れを

定例行事みたいに、意識してしまう。


同じシーズンの在り方を通そうと。

同じテンプレートを研究しつくす。

基本問題の解き方を毎年、学ぶ。

教えるのも同じ基本問題なのだ。


基本問題(=新しい人のレール)は

毎年ブラッシュアップされつつ

同じ内容に等しいことを繰り返すから


対処しやすく、毎年ここだけを

変えればいいと思い、手順を重視する。


だが、途中で躓いた問題には

手をつけずに解ける基本問題だけ

取り組んでいくような。

資格試験などにもありがちで笑


世の中の見えない流れがあるとすれば

その流れは、同じパターンを好む傾向。

サイクルを重視してしまう傾向を

自らつくり出して、繰り返してしまう。


社会も当然、同じことなどないと

わかって動いているのだろうが

だが無意識にパターンを踏襲して

作業が滞らないようにしてしまう。


そういう意識がどこかに染み付き

毎年恒例みたいな新しいレールを

全体も行動パターンとして繰り返す。


外国はどうだかわからない。

だが、外国がどうであれ自分で

おかしいと思えば改善できるし

改善する余地はその他大勢を救う。


基本問題を繰り返して毎年

基本問題ばかりを解いていく。


だがちょっと応用が必要な問題は

苦手意識が高くなったまま放置。

これが勝ち組、負け組の格差にある

根幹的な意識の問題のすべてで。


とりあえず新しい年度の試験では

また定着した基本問題を解くだけ。

でも毎年、総得点は伸びていかない。


なぜなら応用問題を解こうとせず

できる問題だけを毎年解いて

あとは点数の上積みができないから。


マニュアル化が好きな国民性で

あまり考えたくない心理が

社会全体にもあるからだろう。


不思議な動かし方を好みますね。

おそらくみんな、新しい人たちも

どこかでこの疑問に突き当たる。


でもみんな誰も解決しようとしない。

こういう空気が確実にある日本。


まず毎年同じことをやってしまう

その意識を変えるべく、変化を許容し

ムリヤリにでもあえて自分たちに

馴染ませていくようなことをしないと

改善しないのではないか。


この問題、本当に根が深いと思います。

誰もがなんとなく気づいているけど

誰もが敬遠して、手をつけない問題。


でも間違っていないと思い込む。

問題が難しすぎるだけだと自分で

思い込むことで納得させてる。


でもこの問題を解かないと

ホントの意味で日本の社会は

「合格」できませんよ?


いままでは勝手に合格ラインを

低く設定して自分たちで納得顔。


難しいことを避けて迂回しつつ

手順だけ増やしていく古いしくみを

守り続けているだけな気がします。


なんとなくみんな

わかってますよね笑

若い人たちもこの壁に

いつか気づくと思います。


ですが、言いたいことは

ちゃんと言わないと動かない。


恐れることなく動かせば

世代が変われば改善される

かもしれませんが

そんな甘いもんでもない気も。

上にいく連中は保身に走る。


大きな変化をあえて受け入れ

みんなで飛び込むくらいでないと

この国は変わらない。


若い人だけでなく、中年以上も

何度でも気持ちを上げられる

そういう社会を目指していけば

きっとこの国は人を活かせるし

明るさも雰囲気も変わるはずだから。





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