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RPGの食事

先日『迷路遊びとツクールのダンジョン』の記事をさるお方のnoteにてご紹介して戴きました。
誠に以って恐悦至極に存じますれば、この場にてご紹介してくださった方、並びにご閲覧賜った方々へ厚く御礼申し上げます。


さてその記事にて申し上げた通り、私の作っているRPGは非常に面倒なゲームなのであります。…少なくともプレイ經驗者はみんなそう言います。
それはダンジョンに留まらず、システムそのものが色々と面倒に出來ておるのであります。

その一つが食事と空腹のシステムです。

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移動時の大敵、空腹

時間の經過と移動距離が一定以上になると空腹になってしまいます。
『トルネコの大冒険』等で見かける状態と似ておりますが、旅をしている以上適宜食事を摂る必要があるのです。

空腹になると移動中や戰斗中に微量ずつ体力(HP)と気力(MP)が逓減していき、攻撃力・防禦力、素早さが半減する上にマップ上の移動速度が極端に遅くなるオマケ附きであります。當然、自然回復もしません。

最も簡單な解決方法は上の画像にチラっと寫っている飯屋や食事付きの旅籠を利用する事です。

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全國津々浦々、様々な土地の料理が樂しめます。
昔「がんばれゴエモン」で遊んだ折は旅籠よりも飯屋を好んで使っていた記憶があります。
こう云う全國の名物は好きなのです。

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折角の食事なので簡單ではありますが一枚画と料理の説明を出しております。

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店舗の他に屋台で營業している場合もあります。

町に着いたら、それまでの移動を考慮して適切な食事を摂る必要があるのですが、町以外ではこの通りフィールドの街道沿いや峠の中腹に茶店が在る事があるので、それを巧く利用していきます。

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しかしこれらはまだ整備された場所を移動している比較的安全な場合です。
人里離れた山奥、或いは長い洞窟等のダンジョンにはこうした設備は在りません。
そこで頼りになるのが「お弁当」です。

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次の宿場や目的地迄距離がある場合は弁当屋で携行食を調達する事が大事です。
こうしておけば、いざと云う時に助かります。
しかし……

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お弁当や食材も時間の經過とともに腐ります。多く持ち歩けば良いと云うものでもないのです。
そうは親切にしないのが私の「ポリシィ」です。
一応、腐った食べ物は低威力乍ら敵に投げつけて攻撃出來るアイテムになりますが、農村の百姓に肥しとして1つ1文で賈取ってもらう事も出來ます。
(町の商家では賣れません。腐っているのですから當然です)
ドラクエに於ける「うまのふん」を多少不便にした様な感じです。

更に状況が惡化して食べる物が無くなったら…

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現地調達と云う手があります。
これは水辺を歩いていると遭遇する敵ですが、獣系の敵を倒すと食糧になる場合があります。
但し非常に逃げ易く且つ攻撃が當り難かったり、猛獣・猛禽類はそれなりに強力なので「エサ」や「投網」と云った猟具のアイテムで動きを止めたり猟師のキャラクターの技で敵を弱軆化させる等、工夫が必要です。

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ごく稀に食べ物が敵になっている奴も出てくるので出會ったら積極的に狩ると良いのです。(これは救済措置のつもりです。私でも時には優しいのです)

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山道や森ではこうした木の實が採れます。
非常に小さく氣附き難いのですが、この存在に氣附くと攻略が非常に樂になります。ただ歩いているだけでは損をするのです。
但し木の實には色々な形の物があり、木の他にも草地に生っている物等、それなりに種類があります。見附けるには画面をよく観察する事が肝要です。
しかし中には毒性の物も存在するので色や形をよく覚えておく事が大切です。
(勿論毒の實を食べると、かなり深刻な「毒状態」になります)
自動的に木の實を判別してくれるなんて氣の利いたシステムはありません。
自分で實際にメモ等を取って情報を覚えておく事は昔からRPGの基本なのです。

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勿論、農村の作物をシッケイする事も出來ます。
あまりやり過ぎると農民が怒ってしまい、村を叩き出されてしまいます。
そして誰も親切に話をしてくれなくなるオマケ附き。



こうしてこの世界の冒險には食事が欠かせないのでありますが、それには常に食事を摂るか否かの判断が求められます。
大事なのは今の状態を鑑みて適切に食事をする事です。

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お腹の空き具合は内部的には数値化されているのですが、5段階の状態で満腹度を示しております。
この数値が0を切ると空腹になる仕組みです。
逆に食べ過ぎで120を超えてしまうと…

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「空腹」が治る代わりに「腹痛」になってしまいます。
腹痛は毒状態の弱いもので移動中、戦斗中に体力が減少していく異常状態です。

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萬一の食べ過ぎに備えて藥を賈っておくのです。
旅の常備藥の様な物は現實の世界でも重要なのです。

それでも尚食事を行い、暴飲暴食に耽ると…

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お腹の状態を管理する内部変数が150を超えてしまうと、この様にとんでもない事態になってしまい……

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突然、静かな音樂と共にこの舟の画像が出てきます。
そして暫くすると主人公の氣力が激減した状態でその場から再開されます。
どう云う訳か腹痛は治っていますが、あまり深く考えてはいけません。


以上が食事と空腹システムなのですが、RPGと雖も主人公は人間ですので食べ物位食べてもバチ當たらないと思うのです。
また食事は旅の樂しみでもあると思っているので、ゲームと雖も大切にしたいのです。
折角ゲーム上とは言え「旅」をしているのですから、フインキを樂しみたいものだと思います。

實に面倒なシステムとされておりますが、これがこのゲームの戰略性に繋がってくるのです。
また何かの折に續きを書ければと思いますが、今回はこれにてお開き。

〽丁度時間となりました♪
〽ちょいと一息願います♪
〽またご縁、つかまつる♪

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