見出し画像

【100人のオンラインプログラム】N中・N高生100人とチャレンジ!Minecraftで行ったことのない小布施の町を3日間で再現!?

「協働と交流のまちづくり」を掲げるまちづくりで有名な長野県小布施町。小布施まちイノベーションHUBでは、そんな小布施を舞台とした、いまだかつてないMinecraftを活用した新しいまちづくりを、学校法人角川ドワンゴ学園の中・高生を対象とした職業体験プログラムにて実施しました。

Minecraftとは…
創意工夫を凝らし、ブロックを組み合わせながらオリジナルの世界をつくるものづくりゲーム。今回はMinecraft: Education Edition(教育版マインクラフト)を使用した。通称マイクラ。

コロナ禍での新しいまちづくりとは

「Minecraftのスペシャリストとチャレンジ!N中・N高生100人と、バーチャルなまちづくり」。タイトル通り、100名の中・高生がマイクラを活用してまちづくりを考えた本プログラムは、初めて出会った仲間と、行ったことのない実在する町を舞台に、オンラインで思考を巡らせ、3日間で再現をする。そんな新しい取り組みは中・高生だけではなく、運営の私たちにとってもチャレンジングな取り組みでした。
果たして3日間でどんな町ができたのでしょうか。
※本記事で使用している画像は全て生徒の制作の様子や作品を拝借しております。
プログラムの詳細はこちらも合わせてご覧ください。

【#ネットの高校( #N高 #S高 )ブログ】
【オンライン職業体験:体験学習シリーズ 1】MinecraftでSDGsを意識したバーチャルまちづくりに挑戦!
Link: https://nnn.ed.jp/blog/archives/16929.html
(追記:2021年6月4日)

画像4

まちづくりは仲間づくり・チームづくりから

3月。zoom上に集ったのはN中・N高生100名、メンター役の大学生20名、そして運営スタッフを含めた総勢130名ほど。
中・高生100名を20グループ(20エリア)に分け、プログラムがスタートしました。今回、グループごとマイクラのワールド内に予め指定された1つの町のシンボル的建物・観光スポット・お店を再現することに加え、一つのお題が追加されました。それは「SDGs17の指標から最低1つのテーマを選び、その要素を盛り込んだ建物、まちをMinecraftのワールドでチームで表現する」ということ。つまり、指定されたシンボルをただ画像や動画、インターネット上の地図などを参考にして再現するだけではなく、建物にどんなSDGsの要素を吹き込むのか、そしてその要素をどう表現するのかといったチーム力も試されるプログラムです。冒頭にチームで進める上でポイントとなる「合意形成の方法」を学び、チーム毎役割分担を行い、まちづくり(マイクラでの作業)の開始です。

マイクラのレベルも初心者から上級者まで様々。プログラムが無い日にもメンバーと連絡を取り合い、作業やSlack上で議論をするグループも見られました。そんな時間的制約がある中でどのように効率的に進めていくかを考え、実行していく様子が非常に魅力的でした。
後から入る仲間のために設計の過程や色などをボードに書き残して共有する工夫、全体の統一感、つまりはグループ毎の制作した建物を融合させる際に一つの「町」として完成させるためにグループ毎に連携し、境界をどのように調整するのかといった議論も見られました。

画像1

画像:掲示板にメモを残し、伝言板として活用する生徒の様子

いよいよ町の公開

最終日の3日目。この日は「町のお披露目会」と題し、グループ毎発表を行い、ゲストからコメントをいただきました。ゲストのお三方からもお褒めの言葉をいただき、運営スタッフ含めて100名を超えるメンバーが非常に興奮した発表会となりました。

画像2

〈ゲストは以下3名〉
加藤 陸さん:軍艦島を制作して一躍有名になったプロマインクラフター。
安藤 昇さん:マイクロソフト認定教育イノベーター。
市村良三さん:小布施町前町長であり、町並み修景事業の旗振り役。

3日間という限られた期間で、行ったことのない町を、初めて出会った仲間と議論をし、協力して町として形成する。改めて中・高生の力を感じるとともに、作品を見た際の鳥肌がたつ感覚は忘れられません。

画像3

画像8

画像:小布施町役場(右)・北斎ホール(左)(上:生徒作、下:実物)

さらにSDGsという観点を盛り込んだことにより、小布施で活動する私たちとしてもたくさんのアイデアをいただけました。

画像6

画像:生徒の制作過程の工夫が見られる当日の発表資料より
他にも以下のような工夫が見られました。
・自然と調和した建物・場の設計。
・人々が集う場としての神社に、ベンチを設置し、中に防災キットを収納したり、竈門になる。また集う場だからこそ災害用シェルターを設置する。
・景観に配慮して町中を歩くだけでは見えない視点へのソーラーパネルの設置。

これからの社会を考え、環境や防災という外せないキーワードをまちづくりにどのように具現化させていくのか。マイクラのように町を上から俯瞰するといった視座を変えて町を捉えるといった視点の転換により考えるまちづくり。改めて中・高生の作品から考えさせられました。

今回は残念ながら小布施に来ていただくことが叶いませんでしたが、これを機会に小布施のことを知っていただいた多くの中・高生の皆さんにお越しになっていただく日が来ることを楽しみにしております!

画像5

画像7

画像:江戸時代から続く酒蔵(上:生徒作、下:実物)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?