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求職者に選ばれる「いい企業」へ(第1回 ひとづくり勉強会)
長野県で面積の一番小さな小布施町。
人事という企業の課題に向き合うべく、この町で新たな取組が始まることになりました。
その名も「小布施 まちの人事部」
どのようなことをやっているのか、やろうとしているのか…
当日の様子なども踏まえながら、お伝えしていきます。
今回「小布施 まちの人事部」の2つの取組のうち、経営層向けに開催している「ひとづくり勉強会」について、ご紹介していきます。
※もう一つの取組である若手社員向けの「まちの同期」に関しては、別ページをご覧ください。
「小布施 まちの人事部」とは?
まずは「小布施 まちの人事部」について、少しお伝えします。
多くの中小企業は「人材の確保と育成」という課題を抱えています。ところが、専任者を置けないなど体制を整えることが難しいのが実情です。
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そこで企業同士、経営支援機関、金融機関、自治体や教育機関が地域ぐるみで力を合わせて、課題に取り組んでいくのが「まちの人事部」です。
小布施町を「はたらきたい!」と思える地域にすることを目指します。
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具体的に今年度実施する取組は2つ。
①地域の企業の経営層が集い採用や人材育成を学び合う「ひとづくり勉強会」
②地域の企業の若手社員が集い「はたらく」についてともに考える「まちの同期」
※ 立ち上げ経緯や背景については、別途ご覧いただけるよう準備中です。
「ひとづくり勉強会」とは?
「この会社ではたらきたい!」と思われる企業をつくっていくために、経営者が集い、実践知や悩みを共有し、学び合い磨き合う場です。
〈背景・目的〉
多くの企業が「人材の育成と確保」という課題を抱えています。
そんななかで、社員や求職者に「この会社ではたらきたい!」と選ばれる企業であるために、経営者が業種を超えて集い、
・何をしたいか?
・何をすべきか?
・何ができるか?
を考え行動し、ともに知恵を出し合いながら「いい会社」の実現を目指すプログラムです。
〈内容・日程〉
2023年10月〜2024年2月まで毎月1回(全5回)開催します。
おもに2人の講師が順に登壇し、知識・スキルを学ぶ(インプット)と言語化する(アウトプット)を繰り返していきます。
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上記に加えて、11月18日(土)に信州大学松本キャンパスにて開催される学生向け就活イベント「大しごとーく in 信州」に出展し、学生と「はたらく」について話をするといった機会も提供されています。
講師紹介
ひとづくり勉強会では、主に2人の講師が登場します。
今回は第1・3回目を担当する講師のご紹介です。
【第1回目の講師】
大石豊(おおいしゆたか)さん
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(株)リクルートにて求人広告の営業責任者を経験したのち、Uターンに特化した人材紹介ベンチャーの東北支社長として、求職者向け転職支援/経営者向け採用支援事業を立ち上げ。地場大手から中小・ベンチャー企業、と、企業の規模を問わず、経営幹部人材と経営者の出会いの場創りに関わってきました。この間、地方経済団体の役員や、行政連携事業も複数経験。
現在は、独立し、仙台を拠点に企業の採用支援を中心に、人と組織の課題解決に関わっています。
一昨年には焚き火と対話のコミュニティーを立ち上げ、仙台市さんとの協業にて都心部エリアの利活用に係る社会実験を企画運営するなど、広く仙台市民を巻き込みながら、ビジネスの現場に留まらない、市民の対話の場づくりに関わっています。
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当日の流れ
今回は、人と組織に関わる課題のなかでも、とりわけ多くの経営者が課題と掲げている「採用」を起点に考えていきます。
▪️自己紹介
まずは定番の自己紹介から会がスタート。
当日は製造・小売、福祉、行政など業種が異なる7名が参加しました。
名刺交換をする機会は多いかもしれませんが、あらたまって自己紹介するのは久しぶりという方も多かったのではないでしょうか?
話し始めると、少しずつ雰囲気が和らいでいくのが伝わりました。
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▪️採用広告を考える
採用のためには存在を知ってもらうだけでなく、「働いてみたい!」と思われる企業でなければなりません。採用広告は、求職者との最初のコミュニケーション・ツールです。
求職者が企業を選ぶいま、企業は広告で何を伝えるべきなのか学びながら考えていきました。
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まずは採用広告をつくるにあたって、大事な視点を学びます。
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ここで何はともあれ…
一度自社の求人広告のキャッチコピーを書いてみましょう!
とワークが始まりました。
求職者のことを意識しながら広告をつくることの難しさに頭を悩ませる人が大半のなか、それでも筆を走らせる人もいらっしゃいました。周りの参加者からは「すごい…!」と感嘆の声が漏れます。
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「伝説の求人」と呼ばれる求人広告も含めた「伝わる求人」の事例をいくつか紹介しながら、採用したい人に届く求人広告=狭告のイメージをつくっていきました。
「広告」というと大多数の人に発信するようなイメージを持ちがちですが、明確なターゲットに届くような「狭告」にすることがポイントだそうです。
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そのうえで、改めて3つの視点を1つずつ順番に考えていきました。
①自社らしさ
3C:Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)
このフレームワークを意識しながら、自社が顧客に提供できる価値は何なのか?に特に注目しながら考えていきます。
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②採用ターゲット
そのうえで、顧客価値を体現できる人=今後採用したい人はどのような人なのか?
有名チェーン店を例にとり、自社の場合は?と考えていきました。
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③共感接点の設計
自社の何に共感して欲しいのか?を探り、明確にしていきます。
今回は①②まで、③は12月の第3回にてワークを行う予定です。
参加者の雰囲気
経営者ともなると、会社として大切にしていることを日頃から意識しているはずなものの、その場で人に伝え、しかも反応をもらう機会は普段あまりないはず…
仕事終わりからの勉強会とあって疲れている時間帯ではありましたが、共感や激励の言葉を交わし合ったおかげなのか、帰り際の方が気力に満ちていたように見えました。
そもそも社外の人との出会いや時間を確保するということが、新鮮なことなのかもしれません。
次回
第2回は、もう1人の講師である中村一浩さんを迎えての勉強会です。
人事や経営について、さらにアウトプットする時間の割合が多くなると思います。
今回参加できていなくとも問題ないので、この機会をぜひ活用してください!
執筆:橋本 緑
〈プロフィール〉
新卒で生命保険会社の事務、転職して住宅メーカーの営業を経て、現在小布施町の地域おこし協力隊へ着任。自分の生業をなにとするかは、ただいま探索中。
お絵かきと笑いを愛する人情派な人。
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