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#6 内定後~入社までにやっておくべきこと

こんのちは。OBたきです。
体調を崩しており、2週間ぶりの更新です・・!

就活を終えた学生さんからの質問で最も多いのがこれです。
面談の最後によく聞かれるので、これを機に回答しておこうと思います。

社会人と大学生の違い

まずはここを整理しておきましょう。
圧倒的に異なるのが「時間」です。皆さんも自覚があると思いますが、大学生の方が圧倒的に時間があります。社会人も一律ではありませんが、私は基本カレンダー通りの休みと、夏休み・正月に多少の連休が発生します。平日の日中はすべて仕事です。泣

次いで「資金力」の差にも言及しておきます。私は学生時代にアルバイトをしていましたが、月10万円も稼げることはありませんでした。社会人は1年目でも手取り20万円程度あり、また年間2回のボーナスの支給もありましたので、使えるお金の幅は当然広くなります。

時間はあるがお金はないのが大学生、お金はあるが時間がないのが社会人、といったところでしょうか。ここまでは皆さん理解の通りだと思いますが、これを踏まえて私は以下を提案するようにしています。

やっておくべきこと① 海外旅行

キング・オブ・ベタな回答!でも、みんな言うことなので多分真理なのでしょう。国内旅行は、よほどの離島でない限りは社会人になってからでもいくらでも行けますが、海外に行くような長期で時間が使えるのは学生時代と、転職時、あとは老後ぐらいしかないのではないでしょうか。

私は社会人6年目のときに「年間の有給取得5日」がマストになり、平日5日間連続して有給を取得して、高校の友人とアメリカに旅行に行きました。有給や土日を組み合わせればいけないことはないのですが、当然その前後は仕事の調整は大変でしたし、渡米後にメールをチェックすることもしばしばありました。純粋に楽しめるのは、学生の今だけだと思います。

また、長期休暇中に海外に行くことも可能ですが、もちろんみんな同じことを考えますので、航空券も宿もめちゃくちゃ高くなります。お金も無限ではないので、安く海外に行けるのは時期を選ばない学生だけでしょう。

今はご時世もあって海外には生きづらい日々が続きますが、ワクチンの普及・沈静化したら是非海外旅行をお勧めします。

やっておくべきこと② 親にお金を借りる

「お金のある大学生」になれれば、内定者期間を最高に楽しめます。お金が必要な際に基本はアルバイトで捻出しようとする方が多いと思いますが、時給1000円程度のバイトなのであれば時間がもったいないです。時間はどんなにお金を積んでも買うことができません。時間を最大限有効活用するために、私は親にお金を借りることにしました。

大学5年生ということもあって時間が人一倍あったのもありますが、私はやりたいことが多すぎました。バイクの免許を取る、バイクを買う、北海道・中部・九州をツーリングする、アメリカ横断ドライブに行ってメジャーリーグの試合をたくさん見る、インドに1か月滞在する。全部で200万円以上かかる計算で、親から無利子で100万円以上借りました。

社会人になればお金は返済できます。月5万円ずつと、ボーナスで多めに返済していき、社会人2年目には完済しました。社会人1年目は当然慎ましい生活を送っていましたが、毎日クタクタになっていて使う時間もなかったので全く苦ではなく、学生時代の自分の選択は間違ってなかったと思います。

当然、家庭の事情でできるできないはあると思いますが、相談ができるのであればやってみる価値はあると思います。

やっておくべきこと③ お金の勉強・投資

最近思いついた、かつ力を込めて主張しておきたいのがこちらです。
30歳になって、急に周囲がお金の話をしだしました。私はメガバンクの採用を手伝っていた際に、行員の皆さんのマネーリテラシーの高さに驚き、多少準備を進めていたので、最近はその相談に乗ることも多くなりました。

皆さんも銀行にお金を預けていると思いますが、2021年7月現在で普通預金は0.001%程度の金利しかありません。そもそもなんで預金しているだけで金利が付くのかという話ですが、銀行は皆さんの預金を元手に、企業や個人に融資をしています。借り手は融資に対して利子を支払う必要があり、この利ザヤが銀行の利益になり、その中から私たちにも金利を払っていることになります。つまり、私たちは銀行にお金を保管しているのではなく、お金を貸しているのです。

100万円お金を貸していて10円の金利しか返してくれない銀行。そのくせコンビニのATMでお金をおろすと200円もの手数料を巻き上げる銀行。ジャイアンか何かなのでしょうか?お金を銀行に眠らせておくのは非常にもったいないです。

30歳にもなるとそのことに気づく人が増えてきます。多少お金にも余裕が出てきますから、そのお金を眠らせておくのではなく、運用しようと考えるようになります。方法はいくらでもあります。NISAやiDeCo、個人年金保険、不動産投資。短期的な目線で言えば、ふるさと納税もやらない手はないですね。ちなみに私は上記全てやって、年間数十万の節税を実現しています。知らないと損をすることが、世の中にはたくさんあるようです。

資産運用について勉強すればするほど痛感するのが、「もっと早くから知っておけばよかった」ということです。資産運用は、いうなれば「お金に働いてもらうこと」です。自分が汗水たらして働く以外の収入源を持つことになりますが、この期間が長ければ長いほど複利の効果を最大化することができ、利益を享受することができます。特に、社会人になってからですと、日々の業務に忙殺されてお金の勉強どころではなくなりますので、時間のある今のうちに知識を身に着け、30歳にはマネーリテラシーのない同期を見下ろせる資産を築いてほしいものです。

お金の勉強について細かく説明することは主旨とずれますので、今回はここまでにして、おすすめのYoutubeを貼っておきます。オリラジ中田さんのマネー講座は比較的初心者でもわかりやすくなっているので、入門編としてはお勧めですし、深く知りたければほかの動画も参考にしてみてください。

やっておくべきこと④ 本を読む癖をつける

ここまでは比較的プライベートな話題が多かったのですが、学生さんからの質問を聞く限り、「入社後ぶっちぎりで活躍するための準備でやっておいた方がいいこと」という意味合いで聞かれる方もいるので、その方面の話も入れておきます。おすすめは「本を読む癖」です。

営業はとにかく忙しいです。営業は基本、お客さんの都合で動きますので、忙しさはお客さんの意向で変わります。深夜や、土日に仕事をすることもあります。準備・提案・準備・提案の日々。私の7年間はほとんど、「アウトプット」している時間だったように思います。ただ、ずっとアウトプットばかりしていると、自分自身の知見が深まりません。

営業1・2年目は正直、担当するお客さんのレベル感も高くないので、フットワークの軽さや対応の早さなどが秀でていれば評価されます。ですが、キャリアを重ねるにつれてお客さんのレベルは上がります。自分よりも経験が豊富な人事が、採用難易度の高い人材を採りに行く。このように課題のレベルが上がると、営業自身が自らインプットを深めていかないと対応できません。そのため、日々の情報収集ができているか否かで、営業としてのパフォーマンスは大きく変わってきます。浅いことしか言えない営業では、いずれ顧客が離れていってしまいます。

そのため、入社後に忙殺される前に「情報をインプットする癖」をつけておいてほしいと思います。そのためには本が一番です。知識を深めたいと思ったとき、その分野には必ず先人がいて、あらゆる学びを先人から得る作業が本を読むという行為です。

If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.
~私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです~

先人たちが積み上げてきた知見の上に立てば、さらに高いところに到達できるというアイザック・ニュートンの言葉。信じてみてほしいと思います。

私の話は少し長い目で見た話ですが、短期的視点で「コールセンターのバイト」をお勧めする人事がたまにいます。これは、入社後すぐに活躍したいのであればテレアポを上手にしておけ、という理屈のようですが、電話なんて遅かれ早かれみんな同じレベルになります。そのタイミングを多少早めるためだけに有限で貴重な「時間」を使ってほしくありません。

また、これは個人的な所感ですが、入社後すぐに成功してしまうと、大きな挫折を経験しないままプライド高い社会人になりがちです。必ずしも早くから成功することが絶対ではなく、多少は失敗を積みながらそれを糧に成長していって欲しいと思います。事実、当社でも最初から活躍してた同期はほとんどがその後うまくいかず、鳴かず飛ばずのキャリアを歩んでいる印象があります。私も1年目は全く売れませんでしたが、その経験が非常に重要だったと振り返ります(失敗と成長についてはまた書きたいと思います。)


さて、今回は内定後にやっておくべきことについて説明してきました。もちろん、取捨選択してもらえればと思いますが、私が大学5年生に戻ったらまず資産運用をすると思います。笑

参考になれば幸いです!ではまた~

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