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子育て世代のclubhouseとの付き合い方

clubhouse流行ってますね。

私は相当な新しもの好きでして、まだiPhoneがソフトバンクにしかない時代に、ドコモにsimフリーiPhoneを輸入して無理やりドコモで使ったり、初代のiPad、iPod nanoとかもすぐ買ったし、とにかく流行りのサービスに手を出しまくっています。

でも、clubhouseだけはどうしても手が伸びなかったので、その理由を考えながら、子育て世代がどうclubhouseと付き合うべきかについて考えてみたいと思います。

基本は余暇時間の奪い合い

人間が使える時間は24時間しかないので、WEBサービスに限らず全てのサービスがその24時間を奪い合っていると言えます。

若者のクルマ離れとか、若者のお酒離れとかの要因は、実はスマホだというのは有名な話で、昔は存在しなかった「スマホと向き合う時間」が毎日何時間も出現した結果、その何時間分かを削る必要がある。

睡眠や食事などの必要不可欠なものを除いていくと、余暇的な、趣味的なものから時間は奪われていく、ということかと思います。

子育て世代にとって、かけがえのない時間

翻ってclubhouseを使った人の感想を見ると「楽しすぎて時間が経つのを忘れちゃう」「面白すぎて寝不足」というようなコメントがあり、これが私がclubhouseに手を出せない最大の理由です。

要は、

「子育ての時間が削られるのは避けたい」

その1点に尽きます。

子育て世代の親は、ただでさえ時間が足りない。そんななかでも、なんとかしてやりくりして過ごしているわけです。

例えば、毎日1時間あったらもっと子どもと遊べたり、一緒に本を読んだりできるかもしれない。「楽しいから」という理由だけで時間を浪費するのは、家のことを顧みずに飲み歩いているダメ親父と本質的には変わりはないと思います。

ながら視聴という向き合い方

では子育て世代はclubhouseだけでなく、全ての娯楽をあきらめるべきなのでしょうか。

もちろんそうではありません。もちろんたまには子どもを預けて遊びに行ってもいいですし、日常であれば「ながら」という向き合い方があります。

例えば、「洗濯物を畳みながらテレビを見る」。これは、24時間を奪い合うことなく、やらなければいけないことと、娯楽を両立する一番わかりやすい例だと思います。

例えば「家事をしながらのママが集まるルーム」みたいな部屋が一日中あって、そこに行って他のママの会話を聞きながら家事をしたり、時々会話に加わったりしながら楽しく家事をするというのは、時間の奪い合いにならず、孤独な家事がちょっと楽になるような使い方だと思います。

なので、ながら視聴を前提とした番組というかルームが今後は発展していくのではないかと思います。

clubhouse普及を阻む3つの壁

以上を前提に、clubhouseが一時の流行りで終わるのか、日常生活に浸透するのかについて、個人的に重要と思った視点を3つ書きます。

①コンテンツに辿り着く早さ

最も早いのがテレビです。リモコンのボタンを押すだけでコンテンツが始まります。テレビより楽しいものはいくらでもあるかもしれませんが、テレビほど簡単に見られるものはそうないです。

人間は異常なほど怠け者なので、到達までのハードルが少しあるだけで途端に見るのがおっくうになります。

twitter/Facebook/Instagram/tiktokなど、一定以上のユーザーがいるSNSは「アプリを立ち上げるだけでコンテンツが目に飛び込んでくる早さ」が共通しています。

現状では、アプリ立ち上げ後、ルームを選ぶというようにステップが1つ多い。これをどう乗り越えるかがポイントだと思います。

②理解の早さ

コンテンツに辿り着いたとしても、「それが面白いどうか理解する」のに時間がかかると、それも足が遠のく要因です。

新聞も、写真があることで内容が理解されやすくなるように、実は言葉だけで理解することは人間の脳にとってもとても高度な処理で、集中しないとなかなか難しいです。

例えば、レストランでメニューを頼むときに、「A:文字しか書いていないメニュー」「B:写真が多用されているメニュー」「C:店員さんが言葉で説明するだけのメニュー」の3つがあるとしたら、圧倒的にBがわかりやすく、Cがわかりにくいと思います。

それくらい、音声の言葉だけで理解するというのはメチャクチャ難しいことなので、難しい話よりも、雑談や、音楽などの高度な処理を必要としないリラックスできるコンテンツが増えるがどうかが二つ目のポイントだと思います。

③いつでもどこでも

clubhouseは録音不可、リアルタイムでの視聴が魅力ですが、逆を言うと「スキマ時間」で楽しむことが難しいと思います。

例えば、大好きなアーティストが話すとなっても、その時間が空いていなければ視聴すらできません。

これが結構子育て世代にとってはネックで、基本的に家庭のスケジュールが最優先で、自分の余暇時間は細切れのスキマ時間であることがほとんどです。

そうなった場合、そのスキマ時間でも楽しめるコンテンツがちょうどよくclubhouse内にあるか。その「いつでもどこでも」楽しめる環境が整っているかが3つ目のポイントだと思います。

最強のコンテンツ=本

やってもいないのに偉そうに言うなという感じではありますが、基本的には「子育ての時間を削りたくない」ことと、あとは「残った時間はできるだけ読書に充てたい」という個人的な理由もあってclubhouseは当分やらないようにしています。

上に挙げた3つの壁ですが、それをすべてクリアしているのが「本」だと思います。しかも紙の本。

しおりを挟んでその辺においておけば、1秒でコンテンツにアクセスできるし、音声だけじゃなくて視覚も使えるので理解が早い、しかも空き時間にできる。

惜しむらくは読書はながらができないことなので、clubhouseで読んだ本の感想を語り合う「読書サークル」みたいなものがあり(すでにある気もしますが)、ながらで楽しめるのであれば私も手が伸びるのではないかと思いました。

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