私とバリ島の出逢い-6

という事で2012年から、東京⇄バリ島の2拠点生活がスタート。
コロナを境にエアチケットの代金が上がっている昨今ですが、以前は最安値で往復3万円台という時もあり、トランジット時間は少し長くても羽田発着のエアアジアが便利で頻繁に利用していました。

入籍1年を記念して2013年の11月にタイへ旅行へ行きましたが、旅行中に主人は貧血で具合が悪くなり、バリ島へ戻ってきてからも体調が悪く、急遽日本へ行き、そのまま入院となりました。

検査の結果、血液癌の一種で難病という診断が下りました。
まさに青天の霹靂。
不安に包まれながらも色々手続きなどもあり、慌ただしく日々が過ぎて行きました。

主人の絵画クラスの生徒さんでバリ島のリピーターでもあった医療関係のお友達に入院や転院の手続きなど、何から何までお世話になりました。
また、留守中のバリの自宅と4匹の犬達の面倒は、バリ人家族が守ってくれましたし、入院中には東京のバリ島繋がりの主人のお友達が次々にお見舞いに来て下さったり、皆さんに沢山支えていただきました。

奇しくも東京での闘病生活を余儀なくされたのですが、少し元気になり食欲も戻った頃には東京で色々と美味しいものを食べたり、美術館へ行ったり、映画を観たり、と、東京での生活も多少楽しみ、血液数値も落ち着き体力も戻った頃、一旦バリ島へ戻り、再びバリでの生活をスタートしました。

私もバリ島でアルバムのレコーディングを、主人は日本での個展の為に精力的に作品を描くという日々でしたが、再び病の魔手が主人を襲ってきたのです。
再び日本での治療生活を余儀なくされ、数ヶ月間、通院による放射線治療を終えてバリ島へ戻りましたが、転移した癌は主人の命の火を徐々に細めてゆきました。
闘病の数年の間には、京都、奈良、城崎、富山、そしてイタリア、アムステルダムへの旅など、沢山の楽しい思い出があります。

画家・森喜久雄は2015年10月11日 バリ島で71歳の生涯を終えました。

「犬達の面倒、頼むでぇ〜」(コテコテ大阪弁で)という遺言と共に。

主人を見送った後は悲しさと寂しさ心細さで、毎日泣いていた私でしたが、周りの方々に叱咤激励されながら、4匹の犬達とのバリ島生活がスタートしたのでした。

2024年の現在、犬達は12歳(2匹)11歳(1匹)の3匹(1匹は2年前に他界)
犬達が生涯を全うするまで、私のバリ島生活は続くのであります。
犬の為にバリ島に暮らすことになるとは、バリに恋した当時の私は全く予測もしていませんでした。
人生って本当に面白いですね!

私とバリ島の出逢い1〜6 最後までお読み下さりありがとうございました!

以降は、現在のバリ島生活の面白いトピックなどを気ままに綴っていきたいと思っています。






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