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詩の翻訳:『朝』ゲオルグ・ブリッティング


レクラム文庫『表現主義の詩』(Gedichte des Expressionismus)より

朝が連なる屋根の上へと白んでゆく

おしのように

朝が銀色の

扇になった空を引き裂く

風室を通り抜けるように冷たい

若い光がみどり色に漏れ出ずる

その白日は一撃と大笑いで

はじまる



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