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イギリスに来たら食べてもらいたい物①

イギリス旅行でおいしい料理に出会えなかったという人がとても多いのが残念です。そうならないためにもまずイギリスのレストランのシステムをしっかり理解しておくことをおすすめします。自分の食べたい物、目安の金額、お店の雰囲気を明確に分析をしてそれについての情報をしっかり調べておきたいです。
 
 日本で生活している私たち日本人にとってはわざわざどこで何を食べようかなどとしっかりとプランを組まなくてもにぎわっている繁華街に行けばいくつもの種類の違った飲食店が軒を並べていると思います。その中から店名や店の外観、客層やスタッフの雰囲気などを見て適当に入ったお店でほぼ満足されるのではないでしょうか。たまに店舗側の何らかなアクシデントによって提供される食事のコンディションやパフォーマンス、従業員による接客サービスが変わったり、満足に至らないこともあるかもしれませんがそれほど頻繁ではないはずです。

ところがここイギリスでは適当に入ったお店で満足できるというのはとても難しいです。それにはまずイギリスのレストランの分類を知るとよいと思います。
イギリスのレストランを大まかに分類すると

 *パブ(パブの上が宿泊施設になってるところも多い)
 *カフェ
 *外国料理のレストラン(インド料理、中華料理、イタリア料理などかな
  り様々な国の料理が楽しめ外国人シェフが腕を振るう)
 *カジュアルホテルのレストラン(パブと大体同じメニューと値段)
 *一流ホテルのレストランまたは一流レストラン
  (ここで働くシェフの多くはシェフとしての自覚とプライドを
   持っているのではずれが少ないが金額は高くなる)

 イギリスと日本の外食に対する感覚は少し違うと思います。日本はレストランが日常生活に溶け込んでいるようなイメージですが、イギリスでは外食は立派なイベントです。なので気軽に仕事帰りに同僚とレストランに行くということはあまりなく、週末に愛する恋人や夫婦がおしゃれをして出かけることを楽しみにしています。なので平日のレストランはかなり暇です。ホテルのレストランはホテルの利用客が利用することが多いので平日でもそこそこの席が埋まっているところもありますがどこのレストランマネージャーもこの事で頭を悩ませています。平日は極力従業員を減らし、食材も使いまわし、営業時間を短縮します。コロナ渦の後では月曜日と火曜日を定休日にするところが増えました。なので平日のレストランに行くとしたら落ち着いたサービスは受けれるかもしれませんが食材の鮮度が落ちていたり、メニューが省略されている可能性があります。
 それとは真逆で週末のレストランはかなり忙しく正規の従業員では手が足りなくて臨時のバイトが緊急でかり出されたりします。お店側は予約状況を見て学生などの臨時スタッフにメールをばら撒き人手を確保します。そして店は混雑し、キッチンでは怒鳴り声が響き、従業員全員が険悪なムードになります。

 ただカフェは平日の昼間でも忙しいくとてもバランスがいい経営が出来ています。仕事の合間にコーヒーを持ち帰る客、子供が学校に行っている間に集まるママ友たちで平均的に忙しいのです。また夕方5時くらいに閉店するので従業員も働きやすく、レストランに比べてストレスは少ないです。
 そして以前はカフェで食べれるものはケーキやスコーンに限られていましたが、最近では昼食が食べれるよう改善されたお店も多くあります。しかし値段はパブやカジュアルホテルと同じくらいでメニューもパンケーキやエッグベネディクト、ソーセージサンドなど軽めのものがほとんどです。
パブはカフェに比べてケーキやコーヒーやお茶の種類が少なくなりますがその分お酒の種類も豊富ですし、グリル料理やフィッシュアンドチップス、ハンバーガーなどの男性層に人気がありそうなものが豊富です。食事は夜9時ごとにオーダーストップとなりますがお酒は11時ごろまで楽しめます。パブは日本のチェーンのファミリーレストランのイメージに近いような気がします。

 イギリスのカフェに行くと何を頼むかいつも迷ってしまいます。おなかをすかせているので何か軽いものでもと思ってショーケースに近づいても甘そうなバタークリームの大きいケーキばかりです。日本のケーキに食べなれている方は戸惑われるかもしれません。そんな方にお勧めしたいのがスコーンです。フルーツスコーンは大抵レーズンが入った甘めのスコーンでジャムとクロテッドクリームがついてきます。自分で甘さやクリームの量をコントロールできるのがいいですね。甘くないものを求めている時はチーズスコーンがおすすめです。値段も400円程度でケーキより少し安いです。どの店も味の違いがほとんどないので安心して頼むことができます。

 イギリスでレストランに行く場合お勧めしたいのが外国料理のレストランです。値段はカジュアルレストラン程度から高めに設定されているところもありますが比較的レストラン選びに失敗することがありません。イギリスは多民族国家なので様々な人種が様々な文化を守りながら暮らしていますのでインドレストランでは本格的なインド料理が食べられるし、中国人も多いので美味しい中華料理が食べられます。最近ではレバノン料理も人気だし、イタリア、スペインはもちろんギリシャ、タイ、日本料理のお店も増えています。ただイギリスではスパゲッティーは頼まないほうがいいと思います。たとえイタリアンレストランであってもそれは同じです。私はイギリスでスパゲティーを食べて満足したことが一度もありません。ピザはどこで食べても美味しいと感じましたがスパゲティーはどのお店も茹でた麺を温めなおして使うので日本で食べるものとは違います。私は日本でイタリアンレストランでも働いていましたが日本では注文が来てから10分茹でて出来立てのものを伸びない時間内でお出しするのでアルデンテで提供することができます。しかしイギリスのレストランは時短のため、どこもこの方法を嫌がるので美味しく提供されません。それともう一つ、イギリスで食べる日本食は日本人経営者、日本人シェフであることが少ないために日本で食べる味とはかなり違います。日本食と中華料理を混ぜたような味付けです。なのできちんと調べて味に定評があるところを選ぶことをおすすします。
  



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