旅日記「中国地方へ…1」 泣いてどうなるのか
(2022年 8月)
ココしばらく何をやっても上手く行かず、鬱々と生きていた。
仕事で巨ミスをやらかしたり、リカバリの行動が裏目に出たり、小さいミス、問題が一斉に起こっていた。
「お盆休み…ボンヤスに入れば何とか気持ちが切り替えれるだろう…」と歯を食いしばって生きるが、休みに入るギリギリ迄嫌な出来事は続いた。ホントにホントに続いた…
ゲソゲソになり、やっっとの思いで帰宅し、21時ごろ旅に出ることに。
リフレッシュしてやり直そう…
行き先は天気が良さそうな中国方面。深夜2時に目的地の道の駅に到着。
気になってた暑さは無い。少し涼しい。よし、良いぞ。強い酒をかっくらってスリーピン。
翌朝神戸市内へ向かうと、目的のヒトツ神戸のラーメン「もっこす」に遭遇。しかも24h営業!
本店…とはいかないが、通り道にあるので丁度いいや。
タイヤを鳴らし、入店。チカラ強いギットリ朝ぐわん。
店内には店員を含め、中年男性しか居ない。妙な安心感がある。
「ヅョッ!」と乱暴に吸い込んで、神戸のゲスいエリア「福原」を散策。
早速かわいい看板を発見。少しづつ気分が晴れてくる。いい傾向だ。
街をウロつくと数件のパチンコ屋が密集しており、更に場外舟券販売所、ソレらで得た泡銭を使うソープランドを始めとした各種風俗店…
福原内でカネが回る。うまく出来ている。
性施設呼び込みの紳士達をかわしながら撮影。「覚醒イベント」が何やらイリーガルな匂いがしてドキドキした。
その後、「ローカル演ポス」など採取。多分今後使うところはないが、良い。それで良い。
うん、少し元気が出てきた。
しかし、看板に気を取られている時に犬の糞をガッチリ踏んでしまった。
声にならない声をあげ、アスファルトに擦ったりするが、布地部分にまで糞が来ており、絶望する。
「気晴らしも上手いコト出来んのか…これもダメなんか…」とうずくまって、ワンワン泣いてしまった。
本当に一杯一杯だったみたい…
暫くして何とか泣き止んだが、第二波が襲ってきた。
「この素敵な街神戸で、俺は靴にウンコをベッチョリ付けてベソかいている…」と思うと、自分がとても惨めに思えてまた泣いてしまった…
すっかりココロが折れ「……帰ろう…ウチに帰って置物の様に過ごそう…」とションボリしながらクルマへ…
向かう途中で何とか泣き止んだ。
クルマに着いて暗澹たる気持ちで糞踏み靴をビニール袋に入れ、便所サンダルに履き替える。
今日の事を思い出すので靴はもう捨てよう…
最後にそこにあった「うどんそばの松屋」さんで「ぼっかけうどん」を吸って帰ろう…
うどんに甘辛く煮た牛すじとコンニャクがライドオンしたご当地的なヤツ。
湯気が優しく顔を包む。すごく美味い…が、時折「糞踏み感触」と「糞踏みヴィジュアル」が脳内にカットインしてくる…
何とか完食すると、少し元気が出てきた。暖かい汁物にはチカラがあるのかもしれない。
糞が付いたを靴を捨て、カラ元気のまま西に向かった。
旅は続く。
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