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コロナで通院が不安、どうする?

日本のほとんどの医療機関は残念ながら、オンライン診療がいまだ「非」対応。しかし、コロナのお陰?(泣)で国からお達し(「初診解禁」)も出たので、オンライン「非」対応の医療機関も電話診察で応じてくれたりするようになったようだ。かかりつけ医がある場合とない場合で考えてみた。遠隔医療、オンライン診療のこれまでと今後もさくっと。。。

<かかりつけ医がある場合>

実際に家族の用事でかかりつけ医(地域の大きな病院)に確認してみた。
すると、オンライン診療「非」対応の病院だが、「電話診察」で対応してくれると言う。

処方箋はFAXで薬局へ送ってくれるそう。
なので、事前に「FAX対応可」の薬局を調べておくとスムーズである。
薬を処方できる期間(何日分の薬を出せるか)は通常より短くなる可能性があるとのこと。これは病気の種類や症状、病院や担当医師によっても違いそうだ。

医療が半ば崩壊気味なので、ますます病気にはなれない緊張感ある日々だが、既にかかりつけをお持ちの方はかかりつけの医師に電話されてみると良いと思う。

もっともこの電話がなかなか通じない(++)

しかし、身を危険にさらしながら、踏ん張ってくださっている医療者の方々のことを思うと、こちらも電話が通じなくてもイライラすることが全くない。感謝しかないので。

ようやっと電話が通じたとき、電話の向こうで看護師の方が丁寧に説明してくださった。いつも以上にストレスフルな現場だろうにと思うと、自ずとこちらの電話応対もいつも以上に丁寧な言葉遣いになる。

【追記:2020/04/16】
①医療機関への支払い:
 筆者が問い合わせた医療機関では次回医療機関を訪ねた際に纏めて支払ってもらえれば良いということだった。コロナの収束時期が読めないなか、最後は信頼がベースになると改めて思った。

②処方してもらう薬局:
 薬の種類や薬局の状況によっては、処方して欲しい薬剤の在庫がない場合がある。医療機関に電話する前に、薬局に状況を電話で確認しておく方がスムーズかもしれない(医療機関の方が電話がつながりにくいため)。薬局もかかりつけの有無によって変わる可能性がある。できれば日頃から幾つか特定の薬局を「かかりつけ薬局」として決めておき、薬歴管理をしてもらっていれば薬剤師の方も安心して処方してくれるだろう。

筆者の問い合わせた医療機関では、「(薬局の)薬剤師による電話での服薬指導」を希望するか否かも患者に確認していると言う。

かかりつけ薬局を訪問して服薬指導を受け、薬を受け取り、支払いを行うのが普通のやり方だ。ただ、あくまで「非対面」にこだわるなら、医療機関から薬局に処方箋をFAXしてもらい、処方してもらった薬を薬局から郵送してもらう、服薬指導は電話でしてもらう、というやり方もあるだろう。ただ、そもそもこうした対応をしてくれるか、薬局への支払いをどんな形でするかなど薬局に確認が要るだろう。医療機関だけでなく、実は薬局もオンライン「非」対応が多いのだから。。。

<かかりつけ医がない場合>

実は電話がつながらない間に念のため、本来の「オンライン診療」対応先を調べておいた。

オンライン診療に対応している医療機関を探すには、オンライン診療を可能としているインフラ(IT環境、ITツール)提供者を探す方が早い。

主なオンライン診療インフラ提供先のサイトから、地域や診療科で自分がかかりたい医療機関を探すことができる。

大きな医療機関の導入は少ない。かかりつけ医が登録されている人は恐らくほとんどいないのではないだろうか。それでもこんな時期だからオンライン診療で頼みたいという人はあると思うので、ご参考までに挙げておきたい。

https://clinics.medley.life/

https://curon.co/home?ref=header

https://www.pocketdoctor.jp/institution/

筆者は仕事柄、「遠隔医療」という言葉を90年代から耳にしてきた。
日本には技術も、ある程度までの構想も、取組もあったのに、まだこの状態であることが残念でならない。いろいろなところの、いろいろな事情は察するものの。。。

電話診察は耳の遠い高齢者には難しいように思うし、この時代にFAX?とも正直思う。最近、アフターコロナについて言われるようになってきたが、オンライン診療の普及もそのひとつと言えるだろう。

IoTやAIなどによって、90年代に比し、遠隔医療、オンライン診療はもっと進化するだろう。

本来、超高齢社会で社会的課題が先進する日本はこれをチャンスにできたはずだ。と、嘆いていても始まらない。

90年代からの諸々の遅れ、IT化、オンライン化、DX(デジタルトランスフォーメーション)、テクノロジーの加速度的進化などを思いつつ、、、

今できること、これから起きて欲しいこと、そのために自分ができることを考えつつ、、、

医療福祉、生活インフラを支えてくださる方々への感謝の念を改めて抱きつつ、、、

皆さん、どうぞ心と身体をいつも以上に大切に。。。


歩く好奇心。ビジネス、起業、キャリアのコンサルタントが綴る雑感と臍曲がり視点の異論。