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「すべてはモテるためである」二村ヒトシ

表紙が可愛かったのだ。
イラストは青木光恵、青木は可愛い女の子のイラスト書くの上手いんだ。
でも自分を描いたイラスト可愛すぎじゃね?
どうでもいいね。

文庫の自己啓発本にはまった時期があった。
・男のファッション
・字をうまく書く方法
・アンガーマネジメント
・誰にでも愛される方法
・思いついたら電話をかけろ、スピーディーな仕事術
・料理の基本の”き”
・寿司やワインの知識本
などなど。
なんだろう、自分を磨きたい気持ちが強かったのかな?

そんな中すごい印象に残っているのが本作だ。
青木光恵のイラストも、イラストというか一コマ漫画なので、面白い。
何度も読み返した。
ま~~~、読んで効果が出たかは謎だが。

「あなたがモテないのはあなたがきもいから」
という挑発的な文が出てくる。
構成として本作は2つのパートに分かれている。

最初のパートが、読者に自分のキモさを認識させるところから。
キモさは外見だけではない、そぶり、考え方、これをやるとモテるという勘違いから良かれと思ってやっている行為、それらが総合してキモさを演出してしまっているというものだ。
一番面白かったのが、世の中の男性の大概が特別な存在ではない、という断言だ。
フィクションの中のキャラクターや芸能人がTV画面の中で、非常にかっこよく見えている仕草や行動は、彼らが特別な存在だから女性に受け入れられるのであって、特別じゃない”あなたたち”がやっても気持ち悪いだけなのだ、と。
目から鱗だった。
そうだよなぁ、キムタク人気が絶大だったころのロングヘアーの男子達、勘違いが服着て歩いているようなもんだったもんね。。

外見を普通にすることはもちろん、自分が特別だと思っているゆえのかっこつけではなく、自分を目にする人がどう思う、どう感じるかを意識して普段の仕草・そぶりを見直すことでキモさを消す。
それがまず基本だと。

これでようやくマイナスを解消している。

次のパートはプラスに転じる為のレクチャー。
まず女性とのコミュニケーションに慣れること、それも相手をいい気持ちにするコミュニケーションを磨くこと。
それを玄人でもいいから実践しまくれという内容だった。

これらを実践することで女性と深い中になるチャンスが出てくると。
興味深い本だった。

男はいくつになってもモテたいはず。
でもいっちばんモテたくてしょうがなかった中学生・高校生の時にこの本が出ていたら!!ぬぉぉぉぉってなったね。

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