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「酒のほそ道」ラズウェル細木

酒はいいことない。
成分的には!!
アルコールは眠りの質を悪くするし、内臓脂肪をつけるし、醸造酒は糖質が高い、肝臓も悪くなると悪いことばかり。
だが、昔の言葉では「酒は百薬の長」というのがある。
どんな薬よりも酒が体に良いと言う、のん兵衛の言い訳の様な言葉だ。
酒は成分だけ言えばウソだけど、それ以外だと上記の言葉は正解だと思う。

酒を飲んで楽しくなる、普段言えないことを言ってすっきりする、時には酒の力を借りて想いを伝えたり、美味しい食べ物を一緒に食べるのもいいね。
”食”はどんな人でも享受出来る楽しみだから。

そんな酒の楽しみが詰め込まれているのが本作だ。
これを読むと酒が飲みたくなる!!
それもビールだけじゃなくて、日本酒もワインもウイスキーも焼酎も、全部飲みたくなるのだ。
そして居酒屋飯も食いたくなるし、旬の食べ物も食べたくなる。
これを読むと今までうまいものを一体どうやって酒無しで食べていたのか分からなくなるぐらい。

あらすじ、といったほどのものじゃないけど。
主人公が友人や同僚、居酒屋の常連たちととにかく旬の料理を楽しみそれに合う酒を飲むという話なだけだ。
ただ1点だけ、茶髪っぽい仲良い女の子と、黒髪ショートの同僚と、二人で飲みに行く機会が多い主人公、どっちとくっつくのかな?は唯一酒と食いもの以外で気になる要素!!

たった1食でも完璧にしようとする主人公の情熱がおもろい。
ちょっとわかるけどね。
今日はコレ食べて、それに合うこの酒をのんで、俺の場合だとこの映画を見ながらってプランを考えるのは楽しいし、それが完璧にマッチした時の満足感ったら半端ない。
まぁ身に着く系のことはしなかったなぁ、とか次の日二日酔いになっちゃった~とか、予定していたものだけ食べればいいのに、酒で食欲増進されてポテチ食べて太っちゃったとか、後悔もついてきたりするけどね笑


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