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3dCgホラーアニメ「ひょっとこ」制作記録~作業編~

この記事は3dCGアニメーション動画を制作した際の記録です。
この記事はこの動画について取り扱っております。両方ご覧になることをお勧めします!

あらかた準備が終わり、いよいよ本格的に作業に取り掛かったところの記憶を思い返して当時思ったことや出来なかったことなど書いていけたら思います。


レベルデザイン

私は動画のレンダリングをUE5で行っているため、UE5で撮影するための世界を構築する必要があります。
まず神社のシーンを作るためにマーケットプレイスで販売&配布されている神社のモデルのリソースを探します。
私はすべて自分で作ることにこだわりはなく、誰かが作った高クオリティのモデルを使用して効率的に時短することを優先して考えています。
今回購入したのは約19800円の寺院のアセットパックです。結構します。

寺院を作るためのパーツがそろっている

これ→https://www.unrealengine.com/marketplace/ja/product/japanese-modular-temple

ただし値段が高い分クオリティは保証されています。
お金と引き換えに時間を節約できたものの、パーツのいい組み合わせ方がわからずはじめは結構困りました。これ完成できるのか?とも思いました。
なんせ19800円かかってますから。完成できなかったなんて最悪です。
なので販売者様が作った使用例のようなマップを確認して、それをまねる形で再現しました。


作者が配布しているマップを参考にする

あとはランドスケープモードで山を作ったり、地面に色を塗ったり、フォリッジモードで草を生やし、森を作ったりしました。
けっこう時間をかけたのですが、今思えばほぼ夜のシーンで真っ暗なので、細かく作ってもほとんど映らないため、作るのは少しで良かったですね。

モデリング

必要な小道具やキャラクターをモデリングしていきます。

作成した料理のモデル


ひょっとこのお面

今回の主役の顔となるひょっとこのお面は形が複雑なので取り掛かる前は再現できるか不安でしたが、結構気に入った出来になりました!
そして今回モデルの見た目を設定するのに初めてSubstance3Dpainterを使ってみました。
今までのやり方に比べてめちゃくちゃ便利で、表現の幅が広がりました。Substance3Dpainterのおかげで複雑な色味や質感を表現できるようになったので今回で一つ進歩ですね。
また登場人物の見た目にあまりこだわりがなかったのでシンプルな見た目にして作業時間を削減しました。

アニメーション

いよいよアニメーションに入っていきます。今回アニメーションの作業を効率化するためにControl Rigを使えるようにしようと思い、チュートリアルを参考にやってみました。

Control Rig

しかし途中でつまずいてよくわからんことになったため断念しました。
これができていたらUE5の中でアニメーションを作成でき、blenderからインポートをする手間が省けます。
さらにボーン一つ一つをシーケンサー上で制御できるようになり、アニメーションを調整可能にし、柔軟にできるようになります。何か他にやり方があるのでしょうか。

しかたないのでいままでやっていたようにblenderでアニメーションを作成し、UE5にインポートします。
服のウェイトがどうすればうまく本体と連動させられるかがいまだに掴めていません。
いつも無理くりごまかしてやっているのでいつかできるようにしないといけませんね。

シーケンサー・レンダリング

いよいよ役者が出そろったのでシーケンサー上にキーフレームを打ってカメラで撮影するための設定をしていきます。
Unreal Engineはレンダリングが速いことで定評があり、今回も画面の品質の割にすごく速くレンダリングしてくれました。

編集!

いよいよ集まった食材を料理する段階に入りました。編集ソフトはDavinch resolveを使用しています。
カラーグレーディングでよりムードを出し、BGMや効果音を入れていきます。
いつもしてしまう失敗がyoutubeで動画を確認した時に音が他クリエイターの動画に比べて小さくなってしまうということ。
編集中は結構大きい音に聞こえるのに、もっとボリュームを上げないといけないということでしょうか。

完成!!

動画の書き出しが終わり、動画の公開ボタンを押したところでようやく完成です!バンザイ!


私は「完成させる」ということを重視しており、作品として良くなくてもまずは完成させることが最重要だと思っています。完成して初めて直すべきところが見えてくるのではないでしょうか。作品を完成させやっとの思いで世界に公開した時は得も言われぬ達成感を感じるものです。

おわりに

これは私いち個人の制作記録を記しただけにすぎず、このやり方が必ずしも正しいということはありません。最後になりますが、私普段youtubeに作ったCG作品を投稿しております。ホラー&ファンタジーな動画を目指しております。youtubeチャンネルもぜひご確認くださると幸いです。


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