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『オッペンハイマー』感想

昨年のゴジラ-1.0を観てからというもの映画館というものが恐ろしくなりしばらく敬遠していましたが、まあ観に行くかと気合を入れて行ったわけです。 結論。面白い映画って面白いんだね。 世間で微妙って言われてる部分がそれかはわからないけど、自分がちょっとあれだなと思ったのが二つ。 一つは水爆の研究に消極的だった理由が彼の道徳的な理由っぽかったのが意味わかんなかった。じゃあ一発で数万人殺せる原爆はいいのか?そもそも原爆の開発は水爆への足掛かりになるわけだし。話として不自然だった。

    • バルダーズゲート3クリア断念後感想

      もうだめぽ まあ自分には合ってなさそうなゲームだなとは購入前から思っていたのですが、実際プレイしてどの辺が合ってなかったかというと ・移動に時間がかかる ・戦闘のシステムをある程度理解するのに時間がかかる ・というか戦闘も時間がかかる ・回復のためにいちいち「拠点に戻る→寝る→出発」で時間がかかる ・パーティーメンバー入れ替えるのに時間がかかる ・アイテムの重量制限あるし、各キャラにストレージがあるのでアイテムの管理がめんどい ・アイテム拾うのにも時間がかかる ・「これはで

      • 2023年クリアまでやったビデオゲーム

        TOEM  ・ウォーリーを探せ的な ファミレスを享受せよ  ・キャラが全員良い。これほんまに無料かい Deadly Premonition Origins  ・ピーキー過ぎる。触れる価値あり black cycle  ・資本論 Folds of a Separation  ・迷路は精神のメタファー ふりかけ☆スペイシー  ・創作が根源的な欲求から生じるモノということを体現した神ゲー。goty インソムニア:頭の中の劇場  ・ADHDの頭の中。トラウマゲー A TAVERN F

        • 『Starfield』クリア感想

          勢力ミッションたぶん6割くらい消化したところで飽きて50時間でクリア。 ///////////////////////////// ポジティブ ・月額900円で遊べる ・今作は「遊び」に振っている印象。ある意味任天堂っぽい。 ・サイドクエストのボリュームがすごい ・宇宙のボリュームがすごい ・拠点作りができる ・クエストマーカーがわかりやすい ネガティブ ・基本的にはUIが不便。わかりずらい。 ・街のマップが無いため目的のショップ(武器屋だとか薬屋だとか)がどこにあ

        『オッペンハイマー』感想

          『彼は私の中の少女を犯し尽くした - HFTGOOM』クリア

          『He Fucked The Girl Out of Me』 タイトルが良い。 このゲームはSteamの作品概要欄から始まっている。つまり、さして面白みのないストーリーが「実体験に基づいて制作された」という付加価値によって興味深いものとなっている。 彼女はそれを選んだのか、それとも環境によって既に決定していたものだったのかはわからないが、どちらにせよ自分が共感できる内容ではなかった。なんか友達多そうだし。しかし深く傷ついたのは事実なんだと思う。 大抵の人にとってどうでもいい

          『彼は私の中の少女を犯し尽くした - HFTGOOM』クリア

          『潮汐少女:現象』クリア

          月と地球の引力に引っ張られ常に形を変える海水は、蛹の中のバタフライスープによく似ていて、それは背景が透けて見えてしまう程の透明少女。 誰かと手を重ねることだけが自分の形を保ち、確認する唯一の方法。 シンジくんは普通にわかるけど、全然作画が間に合わなくて空白で埋めまくってたアニメの『化物語』に影響を受けまくってるのはやはりあれは一つの手法だったのかと目から鱗でした。 世界の命運が彼女たちに大きな影響を与えないという点でラースフォントリアーの『メランコリア』を思い出した。 散

          『潮汐少女:現象』クリア

          映画『君たちはどう生きるか』感想

          宮崎駿というかジブリに対しては何故か随分前から"老害"というイメージしか無く、今作もスルーしようと思っていたけど"乗るしかないこのビッグウェーヴに!"という感じでチケット事前購入して無理やり観てきました。 面白かったかそうでなかったかでいうと「ジブリが好きな人のための映画」だと思った。ジブリ映画を追いかけて観てる人には楽しめるだろうし、つまりわかってはいたが自分にはやはり合わなかった。 たぶん宮崎駿と自分ではコンテンツを面白いと思うツボが違うんだろうなという気もした。 で

          映画『君たちはどう生きるか』感想

          『Othercide』クリア感想

          いつだったかIGNJの人が言ってた"独特の世界観、戦闘システムとその難易度の高さ"というレビューに惹かれこの度購入しクリア。あとアイテムの取得で追加される年表も全部埋めました。 プレイ開始3時間くらいは途方に暮れそうなほど難しく感じたけれど、だんだんシステムに慣れてくると攻略のルーティーンもわかってきてそこまで強いストレスを感じることはなかった。 実際クリアまでプレイしてみると多少時間さえかければ誰にでもクリアできるようには作られていたと思う。 ただ自分としては中盤から攻略

          『Othercide』クリア感想

          『Unheard ー罪の代弁ー』クリア感想

          クリアまでのプレイ時間は3~4時間程度。「ちょっとしんどくなってきたな〜」というタイミングで「次が最終ステージです」と言ってくれる親切設計。この辺本当にうまいと思う。ゲームの難易度自体は低い。 一応推理ゲームではあるけれども、それはプレイの動機付け程度の簡単なもので、実際はこの特殊なストーリーテリングを楽しむ作品なのだと思う。 というか、ここで描かれる物語を他の媒体で語るのは難しい気がする。そう考えるとこの作品は今までのゲームではそもそも語ることのできなかった物語を描くこと

          『Unheard ー罪の代弁ー』クリア感想

          『イーオン・フラックス』観たとか

          ・『イーオン・フラックス』のアニメを観た。そんでまあ観たわけなんですが。これってなんつーかまあエロかったりするんだけど、ちょっと意味わかんないっていうか、シュール過ぎるっていうか…脚本家は薬やりながら書いたんでしょうか。だいぶついていけません。Supremeとのコラボの時にカルトアニメって紹介されてて気になってたんですがなるほどだいぶカルト。哲学と量子力学とベロチューを見せつけられます。エロいというよりグロい。 ・野本麻紀著『難しくない物理学』を読む。前々からSF系の映画と

          『イーオン・フラックス』観たとか

          バタイユ『眼球譚[初稿] 』読んだとか。

          ・バタイユの『眼球譚[初稿]』を読んだ。たしかニーチェに影響受けたという繋がりで気になって読んだんだけど、彼より全然過激派ですね。小便ぶっかけあったり乱交したり人殺したりなかなか忙しい内容だった。情動や欲求が人間の行動の根源にあるという考えはたしかにニーチェと同じで、しかし彼と違うのはそこに社会や自分を良い方向に持っていこうとする意志や思考が介在しない点。ニーチェが否定したのはあくまでキリスト教的な倫理観や正義感であって、この『眼球譚』は『ナチュラル・ボーン・キラーズ』とか『

          バタイユ『眼球譚[初稿] 』読んだとか。

          竹内芳郎著『サルトルとマルクス主義―『弁証法的理性批判』をめぐって 』読後覚え書き

          ・サルトルの『弁証法的理性批判』の解説。おそらく著者の恣意的な解釈が多分に含まれている。 ・解説の癖に途中からマジで何言ってるかわかんなかった。 ・マルクス主義の要である史的唯物論は自然弁証法を基礎とする理論だけれど、その自然弁証法は自然科学とは乖離した単なる思想的なイデオロギーでしかなく、よって史的唯物論も客観的に歴史を全体化できるという認識はそもそも間違いであり、実証主義的なものではない。そのため、従来の考えではマルクス主義に限界があると考えたサルトルが理論の発展を試

          竹内芳郎著『サルトルとマルクス主義―『弁証法的理性批判』をめぐって 』読後覚え書き

          『FAITH: The Unholy Trinity』クリア感想

          いっぱい死んだ。 以前一度クリアしてたんだけど、この度日本語MODが配信されたので改めてチャプター1からプレイしてみました。 まあ2周目ともなると前とはまた違う感想をもつわけで…ゲイリーもやばいけどお前も十分やばいぞわかってんのか神父!くねくね歩きやがってやる気あんのか!(←むしろやる気しかないからこいつは本気でヤバい) たしかに悪魔崇拝のカルトもやばいんだけどさ、俺からすると銃も持たず妙にでかい十字架だけ持って単身敵地に突っ込む神父も十分な狂信者なわけ。って思ってたら

          『FAITH: The Unholy Trinity』クリア感想

          ニーチェ色々読んだ。とか

          ・ニーチェの『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』に続き『ツァラトゥストラ』『この人を見よ』を読み終える。まず『ツァラトゥストラ』に関して話すと、これは個人的に「永劫回帰」についての記述が気になって読んだんだけど、はっきりいってこの本を読んでも永劫回帰というものがなんなのかはわからない。そもそも「永遠」という単語は繰り返し登場するが「永劫回帰」という言葉は出てこない。 文庫サイズで数百ページもある本ながら、全体的に抽象的すぎてどうとでも解釈できるような内容が全編を通して続き、まるでマ

          ニーチェ色々読んだ。とか

          『狂い咲きサンダーロード』観た。とか

          ・『狂い咲きサンダーロード』観た。小島秀夫、須田剛一、飯野賢治が名作と称えるカルト映画とのことで興味が湧きつつ「まぁとんがってる系のつまんねー映画なのかな」と思いながら観てみたら…これがおもしれーじゃねーの!やってやろーじゃねーの! で、観終わった後面白かったということは覚えてるんですけど内容どんなだったっけ状態で。なんか三島由紀夫みたいなのが出てきて小学生がシャブ打ってた気が…。とにかく最高の映画でした。あと時代なのかわかんないけど殺陣が危ない感じというか、本当に危険な雰囲

          『狂い咲きサンダーロード』観た。とか

          『Portal1・2』クリア後ネタバレ感想

          今更っすか。 名作パズルゲームって話は聞いていたのですが、なんかパズルもめんどくさそうな感じだしいいやとずっと無視していたところ、このたび「実はストーリーも面白い」という噂を聞きつけ購入に至ったわけです。 そんでそんで…やってみたらちょーおもしれーじゃん! ワープホールのワンアイデアだけで十分形になるものにツイストの効いたストーリーまで付けてくれるとは太っ腹ですね。 Portal1。最初、「テスト」という名目でパズルを解かされるんですけど、それが後半壊れてくるとパズル

          『Portal1・2』クリア後ネタバレ感想