【No.50】FourRoses black【テイスティング】
どうも、おばちゃんです。
今回は、比較的お手頃な価格でウマすぎるバーボン、フォアローゼスブラックの魅力をお話しします。
バーボンウイスキーと聞いて、イメージするのはなんですか?
僕はウイスキー界の武骨の象徴だと思っています。
武骨(無骨)というのは素朴で洗練されていないといった意味ですね。
なぜバーボンが武骨と呼ばれるのか、憶測でしかありませんが、アメリカンホワイトオークの新樽でしか熟成してはいけないことに理由はあると思っています。
新樽ということは新入社員といったイメージでしょうか。
新入社員はたくさんの物事を吸収し、良くも悪くも会社の考え方に染まっていくものです。
それが顕著に現れるのは素朴でありながら洗練されていない(知識、経験を積み重ねていない)からこそですよね。
バーボンも同じで、熟成に新樽を使うからこそ樽の影響をとても受けやすく、洗練された味わいになりにくいので武骨な味わいが出てきやすいのだと思っています。
と、ここまでバーボンの印象とその理由をお話したわけですが、今回お話しするフォアローゼスブラックはそのイメージを覆すバーボンなんです。
「オシャレ」
僕がフォアローゼスブラックに持った印象です。
まさに武骨の対義語、バーボンではありえないと思っていた事件が起こっているのです。
オシャレなバーボン、フォアローゼスブラックの魅力をテイスティングノートとともにお話ししていきます!
【香り】
アルコール感ほとんどなし
上品さがにじみでてるバナナ
高級バーボン特有の気持ちいい香り
少し煙たさも?
【味】
少しアルコール感
優しい
しかし軽くなくてうまい
貴族の飲み物
余韻は気持ちいい
きれいなバーボン
抽象的なコメントもいくつかありますが、これ以上の表現が見つかりませんでした。
バーボンと言ったらバニラやナッツ、バナナなどのトロピカルフルーツ、溶剤みたいなイメージがあります。
特にバーボンは作る気候や樽の種類により、熟成期間が比較的短いのでアルコール感が残った、荒々しい印象を受けざるを得ないことが多いんですよね。
しかしフォアローゼスブラックは違います。
優しい口当たりと、
「あ、ちょうどいいー」と声が出てしまうような、良い甘味。
これが僕が武骨なバーボンの常識を覆すバーボンだと考えている理由です。
まさに「オシャレ」なバーボンなんです。
最後に簡単な情報を載せておくので気になった方は1度飲んでみることをオススメします。
barで飲むも良し、スーパーなどの身近なお店に売っていることも多いのでボトルを買ってみるも良しですよ。
バーボン苦手なんだよねーと思っている方には特にオススメしたい一本です!
【基本情報】
生産地:アメリカ(ケンタッキー州)
分類:バーボンウイスキー
度数:40%
樽構成:アメリカンホワイトオーク新樽
日本限定発売商品
値段:市場価格は3000円前後
フォアローゼスの注目したいところはラベルです。
4つのバラが描かれていて、ラベルからも「オシャレ」を感じさせるデザインになっているんですよね。
このバラに関する逸話はかなり有名です。
創設者のポール・ジョーンズJr.が出向いた舞踏会で、一目惚れした女性に思わずプロポーズをしたんですね。
さすがに驚いた女性は、
「次回の舞踏会までお待ちいただけないかしら?もしお受けするならバラのコサージュを胸につけてきますわ」
と、プロポーズの返事にバラを選んだのです。
そして、その舞踏会当日。
その女性は4輪ものバラを胸につけてポールの前に現れたんです。
大人〜!オシャレ〜!
言葉じゃないのが好きです。
僕はこんな真似出来る気がしませんがw
色々お話ししましたが、ラベルも味も香りも
全てにおいて「オシャレ」を体現しているウイスキー、フォアローゼスブラックを一度飲んでみてくださいね。
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