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【No.46】TEELING WHISKEY【テイスティング】

あなたはシングルポットスチルウイスキーの存在を知っていますか?

どうも、おばちゃんです。

今回はアイルランド限定の厳正なルールのもと造られたシングルポットスチルウイスキー、ティーリングウイスキーを紹介します!

先日、カクテルの勉強をしていたんですよね。

アイリッシュウイスキーのカクテルが出てきて、「お、これは作ってみたい!」と思ってレシピを見てみると、

Irish single pot still whiskey 2oz(60ml)

って書いてあったんですよ。

そのときは「あ、シングルモルトウイスキー60mlね、りょーかい。」って感じでスルーしてました。

新しいカクテルを勉強しようとしてる最中に他の意味不明な単語は受け付けなかったんでしょうね笑

バイト先で作ろうと思って、もう一度レシピを見てみたら異変に気づいたんです。

「あれ?シングルポットスチルってなんだ?」

今までSingle maltだと思っていた文字がSingle pot stillに変わっていたんですよね。

なんだこいつは。ただものじゃない!と思ってGoogle先生にこれなんですか?と聞くと、

「大麦麦芽30%以上、未発芽の大麦30%以上で両者を合計して95%以上で造られたウイスキーだよ」

と答えてくれました。

いや厳しくね?バーボンですかあなた。

正直そう思いましたけど、ある程度縛られたルールの中で個性をいかに出すか、そこにウイスキーブレンダーの真骨頂が表れるのかも…と思いました。

そのせいか一気にファンになりましたね、このティーリング。

現在でもかなり多くのラインナップになっているので色々なティーリングを飲んでみたいですね。

それでは前置きが長くなってしまいましたが、ティーリングのテイスティングへいきます。

【香り】

・麦の甘み
・稲
・バニラ

【味】

・ジャムの手前まで煮詰めたりんご
・強烈な麦の甘み
・アルコール感はどんどん強くなるけど嫌みがない
・カラメル
・飲み進めていくとオイリーな印象
・余韻は濃厚な蜂蜜と少しのスパイスアクセント

未発芽の大麦を使っているからかもしれませんが、田んぼ一面に育っている稲のような香りがしました。

すごく気持ちいい香りです。

味はフルーティーかつ濃厚で、
食後にストレートやロックでじっくりまったり楽しみたいと思える逸品でした。

驚きなのが、この味わいで熟成年数3~4年なんですよね。

3~4年熟成だともっとアルコール感が強かったり、軽い味わいになったりすることが多いんですが、これはそんな印象を受けずに飲み干しちゃいました。

3~4年でこんなに完成度の高いティーリング、長期熟成ものが飲みたくて仕方ありません😋

【これだけは知っておきたい!】

生産地:アイルランド
分類:シングルポットスチル
度数:46%
樽構成:バージンオーク、リフィルワイン樽、リフィルバーボン樽

このティーリング、ノンチルフィルタードで造られているので、少し加水はしてありますがかなり原酒に近い味わいなのではないかと思います。

原酒を飲んだことがないのであくまで推測ですけどね。

ちなみにノンチルフィルタードというのは、簡単に言うと不純物入ってるかもしれないけどそれもすべてこのウイスキーの魅力だから感じてほしいな!というブレンダーの願いと、より原酒に近いウイスキーを飲んでみたい!という消費者の願いの2つの願いから生まれた製法です。

よりそのウイスキーのことを知ることが出来る製法ってわけですね。

それだけこだわっているのもあってか、2019年にはアイリッシュウイスキーアワード金賞を授賞しています。

金賞ってすごいですよね。
研究しつづけた証です。

蒸留所名はそのままティーリング蒸留所で、場所はダブリンという町の中心地です。

2015年にティーリング蒸留所は稼働するのですが、ここダブリンでは125年ぶりの蒸留所稼働だったらしいです。

当時はお祭り騒ぎでしょうね。
僕だったら間違いなくはしゃいでます。

2015年稼働ということでまだまだ今後に期待を寄せられる素晴らしいウイスキーなので、今後もティーリングを飲み続けていきたいと感じましたね。

本当においしくて、ストーリーを知った今だと数倍おいしく感じられると思います。

ぜひ飲んでみてくださいね。

それでは今日はこのへんで!

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