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人は夢中で生きていると、年を取らないのでは?という説

年齢が全てではないけれど、時に「えっこの人〇歳なの?」とびっくりすることがある。

以前コーチングの講座に参加したとき、30代と思しき女性がコースのリードをしていたことがあった。
3日間の講座が終わり、打ち上げの会場に移動するとそのリーダーがいなかったので、もう一人のリーダーに聞いてみると「小学生のお子さんがいらっしゃるので帰った」とのことだった。
よくよく聞いてみると30代と思ったそのリーダーは実は45歳ということが判明し、横でビールを飲んでいた参加者の一人が「ありゃあ、クライアントの生き血すすってんだな」とつぶやいていたのを覚えている。

若さとは、いったい何なのだろう。外見に白髪やしわが多かったとしても、元気はつらつとした雰囲気を持っている人を見ると、私個人としては若いと感じる。

例えば黒柳徹子さん。この間テレビをつけたとき関西の食べ物特集をしていて、徹子さんは「ねえ、天むすってどんな食べ物なの?私食べたことがないの、食べてみたいわ!」と身を乗り出して共演者に話を聞いていた。最近の令和キッズより、ずっと少女らしい人だなあと思う。

では反対に、老いとは何なのだろう。そう考えていた先日、たまたまネットで「老いとは、会話で相手を自分の守備範囲に引っ張り込むこと」と言っている人を見かけた。

例えば「新しいテレビが発売されたんですよ」と誰かに話しかけられたとき。
「それってどんなところが新しいの?」と聞くのではなく「ああ、僕が子どものころテレビがうちに来たときはね・・」と、新しい知識を遮り、自分が知っている守備範囲の中の話にしてしまうそうだ。

こう書いていると、失礼ながら老けてると思う人は過去に生きていて、若いなと思う人は時間を超えて夢中で今を生きている感じがする。

好きなことをしていると時間は一瞬で過ぎるけど、しんどいことをしていると時間が永遠に感じるように、好きなことに夢中になっている人は時間を感じないのではないかと考えられる。

やりたくないことをしてしんどいときは新しいことをする余裕もなくなって、いつものコンフォートゾーンにこもりがちになるのは、想像にかたくない。

私の場合は休みの日に文章を書いていると一瞬で「おや、もう夕方か」となるけど、会社で上司に詰められているときなどは「まだ夕方か・・」と時の流れが永遠に感じることがある。

文章を書くことが好きというより、書いていると現実とは違う世界に飛んでいけるような感覚が好きだ。
私だけの安全で、心安らぐ平和な場所。書くことでそこにアクセスしている感じだ。

永遠と感じる嫌な時間を減らし、夢中になって没頭する時間を増やしていく。これが若さの秘訣なのかな、と今のところは考えている。