見出し画像

SNS戦国時代、なぜnoteは続けられたのか

今やバラエティ番組に引っ張りだこの有吉さんだが、最初のブームが去った後は10年ほど売れない苦しい時期を過ごしていたのは有名だ。

仕事がほとんどなくなった有吉さんは、仕事を増やすためにあることをしていた。
それは先輩芸人に会うとき「先輩、いつもラジオ聞いてますよ」と話しかけることだった。

ラジオはテレビと違って自由度が高い分、芸人の個性が好きなように出せる。
かつての芸人さんにとって「ラジオをいつも聞いてますよ」と言うのは「本当のあなたたちを知ってますよ」兼「あなたたちの大ファンですよ」という意味に近く、そう言われる先輩芸人たちはかなりの確率で大喜びし「え~今度ゲスト出てよ!」という話になるらしい。

もちろんギャラで言えばラジオよりテレビの方がずっと高いが、こうした地道な活動をコツコツこなし、再ブレイクを果たした・・といつか何かの番組でおっしゃっていた。

そして今、SNSの時代が到来し誰でもアカウントを開設できる時代に。
チャンネルといえばかつてはテレビ本体についていて回すものだったが、今やどんな人でも自分のチャンネルを持つことができる。

かくいう自分もnoteで細々と発信してきた。たまにfacebookやインスタにもnoteのURLを載せたりしたのだが、つい最近知り合ったばかりの方から「いつもnote見てます」と言って頂くことがあり、驚愕した。

noteを読んでくださっている方がいるのは、ダッシュボードのアクセス数を見てなんとなく認識していた。

しかし発信を始めた当初、書けども書けども誰にも読んでもらえなかった時期の記憶が強いせいだろうか、せっかく読者さんと初めて会えたというのに「自分のnoteを読んでいる人が本当にいたのか」と、ひどく動揺してしまった。そして動揺の風が収まった後、じわじわと嬉しさが広がってきた。

noteを始めて1年と8カ月。おかげさまで読者さまも500名を超え、大所帯になってきた。

なぜここまでnoteを続けられたのかというと、ひとえに自己肯定感の低さのおかげであるように思う。

ベースが「誰も私の文章なんか読むわけがない」という暗い考えなので「ではどうしたら読んでくれるだろうか?」という問いが常にある。
「み~んなが私の文章を読んでくれるはず!」という高い自己肯定感の方が書くものは、たいていつまらない。読者を置いてきぼりにしていることが多い。

もう一つ続けられた理由として「3年間はやる」と決めたことが大きい。
1年だと何かをなすには短く、10年だと果てしない感じがしてしまう。何かをするとき3年という期間がちょうどよいと聞いた。3年続けてどうするの?ともよく言われるが、それは3年後に決めればよい。何かをするのにわかりやすい理由なんていらない。

あとはnoteの読者さんと相性がよかったことも幸いした。
「渋谷にはギャルが多い」的な偏見に近いが、インスタはオシャレな人が多いし、ツイッターは家系ラーメンが好きそうな人が多そう。noteはというとやさしくて繊細な方が多いと、反応が大きかった記事を見ていて感じる。

思わぬところで読者さんと対面を果たしたことをきっかけに、ちょっとnoterとしての歩みを振り返ってみた今回の記事でした。



最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。