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一人でフレンチコース料理を食べてみた!

DIC美術館を堪能し、見て回っているとお腹が空いてきました。

美術館の横にレストランがあったなと思い出し、空腹でヨロヨロと歩きながらレストランへ。

どこかの外国のキッチンのようですが、レストランの入り口です。

「混んでますのでアプリにご登録いただき、席が空きましたらお呼びします」とのこと。
DIC美術館とこのレストランは千葉の山奥にあり、お迎えの直通バスは1日に1本。つまり他に食べるところもないので、アプリを登録してしばし外へ。

15分くらいベンチに座って風景を眺めていたら呼ばれたので、いざレストランへ入ります。
店内は優雅なピアノの音楽が流れ、白を基調とした温かい・明るく清よらかな雰囲気です。

メニューは一番安いパスタセットが1,800円、魚やお肉セットが2,700円、コースが3,600円と、ちょっとお高めなフレンチレストラン。

パスタセットは前菜とコーヒーも付くし、一番安いからパスタセットにしようかなと思っていたところ、邪悪な考えが頭をよぎりました。

「一人でフルコース食べたら、これをテーマにブログもう1本書けるのでは??」

ということで人生初・フレンチフルコースを独りで食べることに。
同じことを六本木や銀座でやる勇気はないですが、千葉の山奥のレストランならできそうな気がしたのです。

結婚式くらいでしか食べたことないですが、コース料理って本当にいいですよね。クラシックで言えば交響曲の大曲のような。大曲はやる方も聴く方も大変ですが、第一楽章のテーマが第三楽章に変調して戻ってきたりすると私はすごく興奮します。長くなりそうなのでクラシックの話はまた今度。

私の席の側には小綺麗なお姉さまや、品の良さそうなおじさまがたがランチセットを楽しんでいました。
その中で防寒重視のモコモコした服装の私が一人、フルコースをオーダー。

自分でオーダーしたくせに、料理を待つ間は萎縮して背筋は伸びっぱなし。
どこを見たらいいのかわからず、美しく整えられたテーブルセットをじーっと凝視。このままでは緊張してお食事が楽しめない・・こうなったらアレを頼むしかありません。

「すみません、白ワイン(600円)くださーい」

ワインですっかり緩んでしまい、背もたれに背中を預け、リラックスして前菜を楽しめました。

次に来たのが牛蒡のスープ。

牛蒡ってごぼうって読むんですね。
てっきり牛スジのコンソメスープかなんかだと思っていたらポタージュが来てびっくりしました。ライター目指すのだから漢字もう少し勉強しないとですね・・
ここからお皿も全てあたたかかったです。

次はトマトとアンチョビのパスタ。

この時点でだいぶお腹いっぱいになってきています。あと3年遅かったら完食できなかったかもしれません。
「いつか一人でフルコースを食べてみたい」という方は早めに行った方が吉でしょう。

メインのお魚料理。

肉か魚か聞かれ、最近お魚食べてないなと魚にしました。
ふっくらとした身とパリッとした皮が美味しい。一番美味しかった。

最後にデザートとお紅茶を頂きました。

ケーキの上に乗っているキャラメルローストされたピーナッツ?のような木の実が美味しくて、ケーキと一緒に食べると一層旨味が膨らんで美味しかったです。


今回初めてフルコースを一人で味わってみて最も感じたのは「尊重されている」という感情でした。

普通の外食でへいおまち!と食事を提供してもらい、そこから会計までお店の人とのやりとりはないのが普通です。
でもコースの場合、前菜・スープ・パスタ・メイン・デザートと5回もお料理を提供してもらいます。その度に「前菜の説明をさせていただきますね」「この魚のソースはパンにつけて食べると美味しいですよ」と、お店の人とやりとりができる。

涼しい顔でお料理を運びながら、スタッフさんはゲストの食べ具合を計算しつつ、冷たい料理は冷たいうちに、温かい料理は温かいうちにと、丁寧に料理を提供していきます。しかも他のテーブルも並行して。

お料理が美味しかったのはもちろん、接客やその空間を通して「ああ私、今誰かに大切にされている」と、感じることができました。
東京に戻ったら、読者の皆さんが「私、大切にされているなあ」と温かい気持ちになるような、コース料理のような文章を書けるように頑張ります。

レストラン近くのお池にいたアヒルさん。後ろには猫さんもいますよ。

旅noteは今日でひとまずおしまい。
明日からは文章がテーマのブログにちゃんと戻りますので、ご安心ください。
一度書いてみたかった旅noteにお付き合いくださり、ありがとうございました。


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