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モノ検索からヒト検索の時代に、観光の形の変化を思う

先週、関西の友人たちに会いに旅行をしてきました。
その日は正午前に新幹線で滋賀に到着し、夜の約束の時間まで余裕があったので、ちょっと遠いけれど有名なハンバーガー屋さんへ一人で行くことに。

1時間に2本しか止まらない小さい駅に着き、タクシーに乗ろうと駅広場に向かいましたが一台もいません。タクシー会社も年の瀬で混み合ってるようでつながらず。

駅からお店までは徒歩40分かかかるようですが仕方ない、歩いてお店へ向かうことに。この日はマイナスの気温で、鼻をすすりながら田舎道を歩きました。

ようやく14時前にお店へ辿り着いたものの、さすが地元で大人気のハンバーガー屋さん、入店してもスタッフさんたちは常連客のお相手に忙しいようで「少々お待ちください」と、しばらくお店の入り口で一人ぽつんと待たされ状態が続きました。

かじかんだ手をさすっていると、ようやく席へ案内され、注文したハンバーガーを待ちます。ついにお目当てのハンバーガーセットが到着。

喜び勇んでかぶりついたところ・・う~ん、あまり美味しくない。ハンバーガーもポテトもえらいしょっぱくて、お水を飲みながらなんとか完食。ささっと会計してまた40分の道のりを歩き、駅に辿り着いたのでした。

時間は夕方に差し掛かっていたので、そのまま飲み会へ向かうべく大阪へ。

あちらの友人たちからすると私が神奈川からはるばる関西まで来てくれたというのが相当嬉しかったようで、牡蠣が美味しいので有名なお店の予約を取ってくれてました。

新鮮な生牡蠣をいただき、熱々の牡蠣グラタンをフーフーしながら、友人たちと2023年の振り返りをしていると「昼間に一人で食べたハンバーガーより、ずっと美味しいなあ」なんて思ったりしました。

実は人生初の生牡蠣

観光というと、どこか有名な場所で美味しいものを食べたり、買い物をしたりというのがこれまで長く続いた形だったように思います。
ただ今回自分にとっては有名なハンバーガー屋さんに行ったときより、その土地の友人と会ってガイドしてもらった方がよっぽど楽しい時間でした。

「2024年はモノ検索からヒト検索の時代になる」と、いう言葉を聞いたことがあります。

これは、今まで「このお店の商品がいいらしいから買う」という流れだったのから「この人がおすすめしているモノだから買う」という、モノの性質よりも誰が薦めていたか購入判断の重要な基準になってくる、ということだそうです。

これまでの時代は技術がよければ、味が良ければ、それで商いすることができました。しかしこれからの時代は「スキルよりストーリー」という言葉もあるように、そのビジネスをやっている人の人間性が問われるようになるようです。

観光の形も、団体で行ったり観光地を巡るのが目的としたツアー的なものから、より旅の内容や経験に焦点を当てていくジャーニー的なものに進化していくのかもしれない。

そんなことを思った師走の旅でした。

🍀🍀🍀

あけましておめでとうございます。
能登半島(北陸方面)の地震の被害につきまして、謹んでお見舞いを申し上げます。

自分にできることはいつも通り淡々とnoteを更新すること、募金、そして皆様の安全をお祈りすることしかないと思うので、いつも通りを心がけます。

今年もよろしくお願いいたします🌸