見出し画像

Color Food『LIVING ENERGIES⑦』山田美津子


※『LIVING ENERGIES Vol.7』は、こちらのサイトでお求めいただけます。


色のエネルギーを身体に取り入れる

                    
私たちは毎日、ごく当たり前に食べ物をいただいています。食事シーンは、それぞれに目的、意味や意義などがあり、生きる糧となっています。私の仕事は、おもに新聞や雑誌といったマスコミ媒体で、季節や臨場感を大切に、彩りや盛りつけなどといった見た目を重視したお料理を作りことです。

あるとき、私はオーラソーマシステム®を学ぶ中で、カズンズ氏の「レインボーダイエット」…虹の食事という理論に出会ったのですが、それはとても衝撃的で感動的でした。

ローフードの第一人者であり、ホリスティック医療の専門医でもあるガブリエル・カズンズ博士は、「食物は固形になった光のエネルギーであり、身体の中で食物が果たす役割が納得できるように、自然が食物に色をつけている」と言います。

そこでは、光は主要な栄養の一種だと考えられていて、食物を通して身体に影響を与えているということです。そういう意味で「食物は固形の形をした光」なのです。


食事は、光と色のエネルギ-をもっとも直接的に身体に取り入れられる方法であるということ。そして、取り入れた光と色のエネルギーは、私たちの体内にあるそれぞれのチャクラに影響を与えるだけでなく、身体の機能を活性化させ、さらに精神的にも心理的にも影響を与えます。


そのように考えると、料理を作りことの重要性を感じ、食に関わるすべてのことを全身全霊で受け止めていこうという思いを新たにします。
現在、私は東京サージクリニックという耳鼻咽喉科専門の病院で食事の準備を担当させていただいております。


この病院はホスピタリティ、おもてなしの心をとても重視されていて、理事長の黄川田先生がたまたま病院に置いてあった私の本をご覧になり、術後は匂いや味がわからないであろうということで、見た目だけでも満足できる彩りのよい食事を患者様に提供しようと考えられたのが、出会いでした。


東京サージクリニックは、日帰りで全身麻酔の手術を行う日本でただひとつんも病院です。本来、全身麻酔の手術は数日の入院を要するそうですが、特別な方法で日帰りを可能にしているそうです。患者様は、前夜21時以降は水だけを摂って、午前中に行われる手術に臨みます。

実際、病院で食事を作りはじめてみると、いろいろなことに気づかされます。これまでおおよそ500食ほど作っていますが、「美味しくあること」「味つけはシンプルに素材そのままの自然の色と味を活かす」ことを基本にしています。


食材それぞれには主張する色とエネルギーがあります。それらの個性をより生かすために、心で食材と会話をしながら楽しく作っています。さらに自然の恵みを伝えたくて、できるだけ食材のすべてを料理に組み込むようにしています。また、患者様に合わせた(アレルギーなど)メニューなどは、患者様のお申し出によって考えていきます。

カレーの献立にはスタッフ間でも、患者様にも驚かれましたが、美味しく食べていただきました。カレーのイエローと香りで食欲と元気を与えることができたようです。そして、実際に感じることができなくても、記憶でもって味わうことができるという発見もありました。

手術のあとで食欲がないと言う患者様も、料理を見て食欲が湧いたり、食事の雰囲気、波動、空気を感じて空腹を感じる方もいらっしゃいます。
普通は花がつまると、匂いや味がわからなくなったりするのですが、彩りを加えることで、匂いはわからなくでも、味は感じられるようです。


手術という大変な体験のあとに、彩りよくセッティングされた器などに、料理を盛ったご飯が食べられるということは、患者者さまにとって癒しになっているようです。

この食事を通して、患者様とスタッフ間で、とてもいい関係性ができています。看護師さんを通じて、患者様が笑顔ですべて召し上がったというお話を伺うと、こちらまでがとても幸せな気持ちになります。


特別なご飯は記憶に残り、なにかのきっかけで思いだしてくださり…色の持つ不思議な力を感じていただけたらと思うのです。

このように、色が医療の場で活かされ、旬で新鮮、彩りのよい食材を食べることで心身ともに癒され、人はますますパワフルになっていきます。オーラソーマのボトルの美しさとエネルギーを心と肌で感じることができるように、食材から色のエネルギーを摂ることもまた大切ではないでしょうか。


そして、医療や介護の現場にオーラソーマの知恵が、もっと関わることができたなら…患者様が元気を取り戻され、食の喜びや院内のインテリア、その他のメッセージをいただく度に、改めてそのように感じています。

これからも自分自身のケアするための虹の食事、そしてホスピタリティという意識を持って、やさしい気持ちで食の仕事に携わっていこういと思います。

★色のメッセージ

ピンク「ポテトとトマトのスープ」
ピンクの内なる力強さが、心やさしい感情で温かく包み、そして人々にその愛の深さが伝わることを願います。
トマトの情熱的で積極的、ジャガイモの白は幸い出来事やネガティブな思いを浄化してくるカラーのメッセージがあります。

トマトのポテトスープ
■材料(4人分)
トマト(ざく切り)中2個
ジャガイモ 小4個~
スープ(水3カップ~、ブイヨンキューブ1~1/2個)
塩、コショウ各少々
好みで牛乳、生クリーム適量
ハーブ適宜

■作り方
1)ジャガイモはたっぷりの水で皮ごとゆで、皮をむいて粗く切る。
2)ミキサーに1のジャガイモ、トマト、スープの半量を加えて撹拌する。
3)2を鍋に移し、残りのスープで弱火で煮、塩、コショウで味をつける。
4)お好みで牛乳、生クリームを加える。ハーブなど添える。

※冷蔵庫で冷やしてもOK。
※スープの代わりに和風だしを使って和風仕立てに。


山田美津子(プロフィール)

フードコーディネーター
辻調グループフランス校一期生、
フジテレビ商品研究所所属の食品料理研究家
また、ライフコーディネーターとして、テレビや広告、新聞、雑誌など多方面で活躍。
2006年にはフジテレビを退職し、現在はフードカラーセラピストとして、色の意味をふまえた癒しのお料理を開発している。
2002年に英国のオーラソーマのカラーセラピスト資格を取得。
料理とオーラソーマの理論をミックスした、独自のコンサルテーションが人気。

※『LIVING ENERGIES Vol.7』は、こちらのサイトでお求めいただけます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?