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【単巻5冊読書感想㉔】『ハキリアリ』『はじめての人の電卓操作入門塾』『都々逸っていいなあ』『うちの父が運転をやめません』『産んでくれなんて頼んでないし』

 台風直撃しております。

 おとなしく家で読書。
 あれだけTVで停電するかもと言われたら怖いし、節電中。

 え?

 いつも休日は、というか平日にも読書してるのでは……と?

 ま、そうですね。



【1冊目】驚異の社会性昆虫の世界『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』

※このタイトルはKU対象ではありません

 面白い。

 葉っぱを運ぶ、ハキリアリの姿をテレビなどで見たことのある方も多いはず。

 ハキリアリ、彼らは運んだ葉で、菌を育て、それを食べて生きているのです!!
 そう、農業を営むアリなんです!! 

 彼らが、身体のサイズによって、いかに分業しているのか?
 どうやって、コミュニケーションをとっているのか?
 菌をよりよく育てるため、葉を集めるため、どんな工夫をしているのか?

 例えば、彼らは、道を整備しているのです!!
 しばらく使わなくても、幹線道路のような道を整備役がいつでも使えるようにしていて、緑の地面にはっきりくっきり道がわかります。

 どこを切り取ってもビックリな彼らの世界が、たくさんの写真と共に紹介されていきます。

 しかも、ハキリアリと共生菌だけではない、世界が明らかになっていきます。

 ハキリアリの巣乗っ取るアリとか依存するアリ。
 共生菌に寄生する菌、寄生菌を抑えて共生菌を育成する細菌。

 すごい。

 ハキリアリもすごいけど、ここまでハキリアリの研究がされていることにも驚き。

 前の記事で愚痴った本とは違い、用語集を備え、文献一覧もちゃんと揃っています。

 超オススメの一冊です!!



【2冊目】電卓、機能をすべて使えてますか?『はじめての人の電卓操作入門塾』

 PCも、WordもExcelも使っていない機能はもったいない!
 電卓だって使いこなしたい!!

 経理の勉強をしようと思っています。
 その前の準備運動として。

 「GT」とか「M+」、「M -」とかボタンが付いているけど、これ、どうやって使うの?

 って思っている方も多いはず。

 電卓の基礎がよくわかりました。
 簿記の問題に対しても使用例が載っているので、簿記を勉強してからまた立ち返りたいと思います。

 日商簿記とかの授業を受けるとこういうことも教えてもらうんだろうな。
 基本的にKUとYouTubeだけで自学しようと思っているので、こういう本が出版されているのはありがたいですね。

 電卓の指運練習問題を日々やって、日々の業務でも「電卓をもっと効率よく使えないか?」と使っていって、電卓マスターになるんだ!

 まず、経理に向かって第一歩。 



【3冊目】明治大正の作品が読みたかった、期待外れ『都々逸っていいなあ』

※このタイトルはKU対象ではありません

 都々逸とは、「7・7・7・5」を三味線に合わせて歌うもの。

 江戸時代末期に成立した都々逸ですが、この本では現代都々逸の魅力を伝える一冊です。

 うーん。

 明治大正の捻りが効き過ぎて345度回って鋭角で刺す、みたいなエッジが効いたのが好きなので、正直、期待外れでした。

 というか、著者が参加している歌会からの作品がほとんどなので、私家集にちかいですね。

 都々逸自体の知名度がないので、明治大正の歌を収録している歌集は少ないのかも……。
 ちょっとまた調べてみます。



【4冊目】エッセイかと思ったら小説でした『うちの父が運転をやめません』

※このタイトルはKU対象ではありません

 ミッション「田舎の親父、運転をやめさせろ!」というエッセイだと思っていたら、小説でした。

 共働き家庭、長男、面白くない激務、一人息子と向き合えてない……そして、田舎には運転をやめそうにない親父、バスは廃線決定。

 日本の40〜50代には、苦いあるあるかも知れませんね。

 田舎Uターンで成功……とここまで上手くいくのはご都合主義かも知れませんが、それでも爽快感のあるラストになっています。

 



【5冊目】助産師YouTuberの半生『産んでくれなんて頼んでないし』

 助産師YouTuberさんらしい。

 著者のことは知らないんですけど、女性エッセイを久々に読みたくて借りてきました。

 こういうのものは読んで感じるものだと思うので、内容には触れません。
 が、読みながら思い出した自分の話をひとつ。

 かなり、精神的に不安定で「死にたい死にたい」と思っていた時期がありまして。

 「死にたいともう絶対に思わないようにしよう」と強く決意しても、湧き上がってくる感情はどうしようもないじゃないですか。

 でも、同じ感情を抱いていても、人によってその感情への名付け、ラベルでづけって違うんじゃない?

 と、気づいてから楽になりました。

 つまり、わたしは「死にたい」と感じている感情だけど、これは「限界まで(精神的に)疲れている」だけと思うようにした。

 もし、「死にたい」と思っても、

 「なんで自分は死にたいと思うんだろう?」とか「どうしたらこの辛さから抜け出せるんだろう?」とか、答えの出ない、どうしようもない自問自答がなくなった。

 あー、自分、疲れてるわ。
 美味しいもの食べて、温かい風呂に入って、早めに寝よう。
 それでも、疲れたままなら、精神的な元気を補充しよう。
 自然の中をウォーキングとか、一日中読書満喫とか。

 「死にたい」を深掘りするんじゃなくて、さらっと流して対処を考えられるようになったって感じ。

 「死にたい」っていうのは一種の深淵で、それに向かい合ってもしゃーないんですわ。

 宗教でも倫理学でも哲学でも心理学でも、そのほかの学問でも答えが出しようがないんですし。

 と、今なら思います。

 さて、読書感想からまた離れてしまいました笑

  


 それでは、今回はここまで。
 もちろん、明日も元気に本を読みます。

 みなさまの良き読書を祈って。

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