【単巻5冊読書感想③】『オノマトペ 擬音語・擬態語の世界』『感じる言葉 オノマトペ』『やくしょのふたり』『怪談のテープ起こし』『自分がオカズにされた回数が見える呪いと紳士な絶倫騎士団長』
さて、また5冊の感想が出来ました。
【1・2冊目】日本語独特のオノマトペを知ろう! 『オノマトペ 擬音語・擬態語の世界』『感じる言葉 オノマトペ』
※角川選書『感じる言葉 オノマトペ』はKindle Unlimited対象ではありません。
オノマトペって、かなーり日本語独自のものらしいです。
韓国語とかマルタ語(?)とかにも見られるそうですが、日本語は中でも語数が多いという特徴があるとか。
オノマトペ。
「ふわふわ」とか「もふもふ」とか「あつあつ」とか。
……あれ?
食べ物に関するものばかりですね。これを書いている深夜零時、お腹空いてるのかも……。
日常で何気なく使っているはずだし、目にしているはずだけど、深く考えることはないオノマトペ。
でも、まぁ、こうして読書感想をつらつら苦もなく書いていたり、文章表現には少なからず興味があります。
「オノマトペのボキャブラリーが多いのは日本語の特徴」と知って、オノマトペを知るために、角川ソフィア文庫の方を手に取りました。
ちょうどKUだったし。
角川ソフィア文庫の方がオノマトペを楽しむための総論、角川選書の方はオノマトペ一つひとつの時代による意味変化を見ていくという詳論のような内容になっています。
どちらの本も、日本の古典や和歌、現代文学に見られるオノマトペの紹介が含まれて、内容に厚みがあります。
角川ソフィア文庫より角川選書の方が難しいのは、読書家の皆さんに説明するまでもないと思います。
角川ソフィア文庫は、「オノマトペを楽しむ」という意図で編まれ、一章からして「オノマトペを作ってみよう」から始まります。脱線も含蓄が深く、大学の一般科目の講義を受けているような語り口です。読後思わず、「先生! 面白かったです!」と感想を言いたくなるような。
その反面、角川選書の方は、平たく一般にもわかるようにはなっていますが、いささか専門的に著者の研究領域を説明した色合いのものになっていると思います。一語ずつ、多くの使用例を見ながら意味変化を辿るもので、章ごとの繋がりは断片的で集中力が試されました。
うん、正直、角川選書を先に手に取っていたら、挫折したかもしれない。
この感想を読んで「へぇ、オノマトペねぇ……」と関心を持ってくださった方は、角川ソフィア文庫の『オノマトペ 擬音語・擬態語の世界』を手にとられることをお勧めします。
もし、こちらを読了してまだまだ知りたいと思ったら、著者の別の著作にも手を伸ばしてみてはどうでしょうか。
ちなみに、わたしの好きなオノマトペは「むんず」です。「彼はむんずと奴を掴んで放り投げた」と使う「むんず」です。
豪快さが好きでたまりません。
皆さんの好きなオノマトペはなんですか?
気が向いたら、コメントで教えてください笑
さて、この著者、オノマトペの辞典を編纂されています。
不肖わたくし、角川ソフィア文庫の方が面白すぎて購入してしまいました。
まだペラペラと捲り、数語を引いてみただけなので冊数には含めません。
色々試しながら使って、「書く」ことに役立てていきたいと思います。
【3冊目】不正を許すな! 消費者省がゆく『やくしょのふたり』
消費者省。
リコール隠しなど、企業の不正を調査して消費者の安全を守るお仕事。
新卒で入社した会社が大きな不祥事を起こした主人公。数年の時を経て、消費者省に出向することになります。
隣席になったのは、昔遊んだ幼馴染みと由縁があるような、だけれど、企業の不正を激しく憎んでいる女性。
二人の関係はどうなるのか……?
そして、主人公は消費者庁の仕事に馴染むことができるのか……?
という恋愛要素も入ったお仕事小説です。
新文芸のお仕事小説にしては、各企業や消費者庁の描写が詳細です。
実際にある企業の名前を少し変えて登場させています。企業史とかも読むので「あ! これはあの企業だ!」と楽しめました。
ちゃんと消費者庁の仕事に絡めつつ、ストーリもしっかり作られていて面白かったです!
業界事情をしっかり描く反面、ストーリが二の次で面白くないとかありますからねー。
つい一気読みしちゃうほど面白く、おすすめの一冊です!!
【4冊目】創作怪談……? 実録怪談……? 『怪談のテープ起こし』
※このタイトルはKindle Unlimited対象ではありません。
実録怪談のような創作怪談集です。
作者の体験談や、編集者とのやり取りの様子が入り、既存の実録怪談とも創作怪談とも一味違った色合いになっています。
語り口はかなり固め。
独特の雰囲気がクセになる一冊です。
まぁ、個人的な読書体験の話をすると、この作家さんのミステリ×ホラーを前に読んでるんですよね。
その時は正直、時間を無駄にしたなーと思ったんですが、ミステリーの方はなかなか。
ここまでタイトルで作風や、出来が変わる作家がいるのかという衝撃の方が大きかったですねー。
あと、新装版ですかね、変わった方の表紙の方が、雰囲気あっていいですね。
怪談の周りで……という実録怪談のテンプレが使われていますが、まぁ、怪談好きの皆さん、そういうの好きですよね?
かくいう、わたしも好物。
創作ホラー好きも、実録怪談好きも楽しめる一冊です。
双方に興味があるけど、手が出せない! っていう人も是非是非手にとってみてください!
【5冊目】アホエロ炸裂!? 笑い&キュンが詰まった『自分がオカズにされた回数が見える呪いと紳士な絶倫騎士団長』
18禁コンテンツで表紙が出ない……。
『自分がオカズにされた回数が見える呪いと紳士な絶倫騎士団長』
おもしろエロ萌え良かったです!!
以上!!
それでは。
皆様の読書ライフの充実を祈って。
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