【単巻５冊読書感想51】『世界のヘンな研究』『ベイビー、グッドモーニング』『犬と魔法のファンタジー』『アンチ』『灼熱の小早川さん』
23年１月に始めた「単巻５冊読書感想」も50を超えました。
そして。
数字を丸で囲った文字って、別途用意しているフォントを利用するほかは、51以上はないんですって。
99くらいまであってもいい気がするんですけど……。
というわけで、51からは囲み文字ではなくなります。
では、今回の五冊、行きましょう。
【１冊目】中高生時代に読んだら人生変わるかも？『世界のヘンな研究 世界のトンデモ学問19選』
※このタイトルはKU対象ではありません
NDC攻略のための第一歩。
結構ガチでした。
著者は、帰国子女のサイエンスライター。
主にアメリカの研究者に実際にインタビューして、いろいろな面白い研究を紹介していく。
馬とかワインとかサーフィンとか。
中高生時代に読んだら、「自分の好きなものを研究する大学もあるかも？」と世界が広がりそう。
留学先とか選びにも選択肢が広がりそうな一冊だなーと思いました。
【２冊目】さすが、河野さん！ タイトル回収が巧妙！『ベイビー、グッドモーニング』
『サクラダリセット』で好きになり、『階段島』シリーズを読破した河野裕さん。
『階段島』シリーズが河野さん世界全開で逆に刺さらない現象で。
で、『さよならの言い方なんて知らない』は現行みたいなので。
単巻読んでいくのもいいなーというわけで、Kindle Unlimitedのこちらを手に取りました。
うん。
やっぱり、面白い。
連作短編の形態で「いいけどなんか爆発力ないなー」と思ってましたが、
最後のタイトル回収で「やってくれたぜ、河野さん！」となりました。
とりあえず、単巻から河野裕さんにハマってみてはいかがでしょうか。
【３冊目】そんな鬱くて刺さる世界はファンタジーとは言いません！！『犬と魔法のファンタジー』
リアルな就活面接の失敗から始まる。
なんだそのしょっぱいファンタジー！！
田中ロミオさんに求めてるのは、『人類は衰退しました』みたいな少し不思議系の優しい世界観なんですけどー！！
と思いながら、辛ーい、「これ全部読むのどんなマゾよ？」というタイトルを……読破してしまいました笑
最後まで読んで良かったとは思う。
でも、うん。
これなー……。
ファンタジーだから、冒険者という道があるけど、現実は……。
なんて、考えてはいけませんよね！
【４冊目】ヤングアダルトとしては、まぁ、及第点だけど……『アンチ』
※このタイトルはKU対象ではありません
イスラエル大使館のヘブライ文学リストから。
一神教の宗教のため、自殺が禁忌。
でも、生まれつき鬱の伯父が、自殺してしまった。
ずっと面倒を見てきた父が抜け殻になってしまった。
アメリカ育ちの母は、ウザい。
14歳で反抗期盛りの主人公がラップに出会い、万引きに手を染めながらも決別し、ラップに生きる、みたいなストーリーです。
面白いよ。
ヤングアダルト小説は、一気に読んじゃう魅力がある。
でもなぁ。
宗教とかあんまり出てこないこの話で、14歳の日本の読者は多分、「自殺の禁忌」っていう機微がわからんと思う。
というのが一つ。
もう一つは、ヒロインが主人公に惹かれた理由がわからん。
ストーリーもなんかなー……と。
【５冊目】やっぱり田中ロミオさんは面白い！『灼熱の小早川さん』
『犬と魔法のファンタジー』が面白かったので、田中ロミオさん。
うまーく生きている系の社交的な主人公。
高校生活も、順調にスタート。
だけど、委員長タイプの真面目ちゃん、でもトラブルを起こしまくるヒロインに何故か惹かれる。
彼女に近づく中で、自分のクラスが「学級崩壊直前じゃね？」と気づいてしまう。
ヒロインと一緒に、なんとか学級崩壊を防ぐべく走り回る……という。
田中ロミオさんが学園ラブコメ書いたらこうなるよね！
いやー、あと未読は『AURA』だけですか？
また読みたいと思います。
それでは。
また、次の単巻５冊までお会いするまで。
みなさまの楽しい読書を願って。
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