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【単巻5冊読書感想㊲】『「教え方」の技術』『おいしい昆虫記』『なぜヤギは、車好きなのか?』『江戸の色道』『世界の美しい動物園と水族館』

 今年から始めたこの記事も、37回を数えました。
 40回は、行かないと思いますね。流石に。

 もう一つ、出せるかなー出せないかなーというところです。

 2023年400冊を目指してラストスパート。

 12/21現在、おあと8冊。

 これは、行くのではないか……?



【1冊目】『たった1日でできる人が育つ! 「教え方」の技術』

 ちょっと職場で悩みが(以下略)。

 資料制作とか、会議で発表とか、営業で提案とか、そーゆーのがないんですよね、サービス業。
 これが、店舗販売なら色々あるだろうけど、「これをやる」以外の中身がないんで、なかなか……。

 教えることへの難しさを感じつつ。

 組織のイシューが降りてこないのは上が悪いんだけど、それを下の立場でどうすればいいか?
 っていうノウハウが知りたいんだよなー……。



【2冊目】うーん……『おいしい昆虫記』

※このタイトルはKindle Unlimited対象ではありません。

 昆虫食がブームなので、出版されましたって感じ。

 文章がそこまで上手くないので、主張が曖昧になっていて何を言いたいのか……。

 もうちょっと切り込んで論じて欲しい部分が薄かったのも「うーん……」の原因かも。

 日本で導入が始まっているコオロギ食への反感と嫌悪とか、その分析が欲しかったなーと。
 まぁ、著者の大学院時代の研究室の教授が推進者らしいので、そこまで切り込めなかったんではないのかとは思いますが。

 わたしはコオロギ食には反対なんですよね。

 もし、昆虫食を推進するなら、「イナゴの佃煮」とか日本文化の延長線上にあるべきだと思っています。

 工場化がしやすくて、安くで提供できるから、というのはまさにディストピア一直線ですよね。
 格差が広がった社会で、富裕層が貧困層にそういう食生活を押し付ける、みたいな未来になりそうで。

 資本主義の工場化が、人の幸せとかではなくて売れやすいものを作っている、というのはこの前読んだ『戦争が作った現代の食卓』がわかりやすく説明してくれていますし。

 食というのは、人の根源。

 その安全や幸せ、文化を慮るのは、資本主義ではなくて民主主義的な政府の役目だと思いますが。
 現状の日本は、まぁ、今期の国会を見ていてもわかるように、経済界にのみおもねっているように思えます。

 なんて、ちょっとまた政治的な話になってしまいましたが、皆さまは今の昆虫食への動き、どのような視線で見ていられるでしょうか。



【3冊目】気軽に楽しめる生物学系エッセイ!!『なぜヤギは、車好きなのか? 鳥取環境大学のヤギの動物行動学』

※このタイトルはKindle Unlimited対象ではありません。

 気軽に読める生物学系エッセイ。

 もうちょっと学術的な内容が欲しかった気がします。

 気軽な一言から発足してしまった、ヤギ部。

 ヤギたちと顧問の著者さんの日常を綴った一冊です。

 学生さんの実験とかなんとか、もうちょっとそっちもあったら面白いのになーと思ったり。

 鳥取環境大学といえば、なんか現行のシリーズがありますよね。
 『先生、なんとかが〜しています!』ってやつ。
 図書館でよく見かけるんですが、こういうやつにありがちで「1巻がどれかわからない」ってことで今まで手を出していなかったり……。
 いや、まぁ、「どれから読んでもいいよー」スタイルではある思うんですが。

 今回のタイトルが面白かったので、そっちも読みたいなーと思っています。

 うーん、あれ、一冊ずつ感想書いた方がいいのかな?
 それとも、シリーズでまとめて……?



【4冊目】絵巻や川柳から覗き見る、江戸の男色『江戸の色道 古川柳から覗く男色の世界』

 いや、やっぱりBL漫画とかはファンタジーなんだなー……って。

 「そりゃ受け側は快楽もないし、痔になるし苦痛だよ!」というのがそもそもの前提なんですよね。
 で、「そりゃ、尻穴掘るんだから、糞もつきものですよねー」みたいな。

 それが、絵巻とか川柳とかでバリバリ読まれて娯楽として消化される。
 直接的に男色に関わっている層以外にも、揶揄したりなんだりで楽しむというあっけからんと性が大っぴらになっているこの感じ。

 後家さんとか宮中仕えの御殿女中も男娼を買いにくる。
 それも、うたに読まれている。
 男色を面白おかしく揶揄するのと同じテンションなんだよね。「女性が性を買うとは何事だ」みたいな色を感じない。

 あぁ、江戸だ。
 明治以前の日本を感じる。
 西洋文化が入ってくる前の日本。

 「弘法大師が始めた」と偉い人や、「脚気に効く」と病気治療を言い訳でにしている感じが、何とも人のリアルというか。
 堕落とまでは言わないけど、こう、自己都合極まる裏には、そういう理由づけが行われているんだなと。

 紹介するってだけで、何かを論じるようなタイトルではないんですが、
 今なき日本の性の世界を垣間見てみても良いんじゃないでしょーか。



【5冊目】なーんか、気分が下がってしまった『世界の美しい動物園と水族館』

※このタイトルはKindle Unlimited対象ではありません。

 疲れています。

 癒しのために借りてきたのに、なんか、鬱。

 皇帝のための庭園。
 マジでか噴水が迎える、動物園。

 こ、この動物たち、わたしよりいいところに住んでないかー!?

 つーか、戦争で破壊されず(破壊された国もありますが)、先進国突っ走って、土地にも余裕があるヨーロッパ社会では、こんな動物園・水族館があるんですねー(嫌味)。

 いや、そもそも、同じように思う子どももいるんでは?
 ボロアパートに住んでてて、小学校とかの遠足でこういうところに来て、「自分よりいい場所に住んでないか……?」と鬱になる子どもがいるんじゃないのか!?

 なんて思ってしまって。

 そう、鬱。

 疲れてますね。
 思考回路が歪んでるレベル。

 冬というのは、鬱気も運んできますよね。

 ちょっと省エネで体力気力の回復をはかっていきたいと思います。

 寒さが厳しくなってきた年末。
 忙しい中、皆さまも体調にお気をつけて、良いお年をお迎えください。


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