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【単巻5冊読書感想⑧】『砂と人類』『恐怖箱 風怨』『イックーさん』『田中慎弥の掌劇場』『隣人の死体は、何曜日に捨てればいいですか?』

 なんかKindleが、Kindle Unlimitedの新着を表示してくれないんですよねー。

 先月もいつもよりタイトル少なかったし、どーゆーことなんでしょうか?

 まぁ、別にラノベとか読むやつは、サイレント新着調べるのに、ノベルスで検索するからいいんだけど。
 新着タイトル記事が公開できないだけで、わたし自体には影響あんまないし。

 別のまとめ記事も「3月って書いてあるけど、それ、先月のタイトルと同じやん」ってのがあったので、わたしだけの現象ではないと思うんですけど……。

 といったKindle Unlimited事情がありつつ、2月後半に読んだ5冊をいつも通りにご紹介していきます!


【1冊目】人類はいかに砂を使い尽くしてきたか『砂と人類』

※このタイトルはKindle Unlimited対象タイトルではありません。

 石油、真水、にならぶ資源。

 らしい。

 コンクリ、アスファルト、ガラス、コンピュータやスマートフォンにも使われている。
 空港とかの埋立地ももちろん、砂。

大量にありそうで、限りのある資源

 加工されやすい、加工できるものは限られていて今にも使い尽くそうとしている。
 あるいは、生態系を破壊し、環境を破壊するため、その収集が禁止される地域も多い。
 そうなると、当然、闇の商人が売買し始める。その砂を収集している最前線では、賄賂や暴力や時には殺人まで行われている。

 砂がいかに人類の生活に供するものか、そしてそれがどう影響するかを紹介したドキュメンタリー本です。

 『退屈な日常を破壊する都市伝説』で知って、「砂マフィア? 詳しく!」で手に取りました。

 砂マフィアは序章でちょっと触れてるくらいかな。
 でも、コンクリとかアスファルトとか、何でできてるかとか考えたことがなかったので。

 いや、本当に。

世界の見た目が変わる一冊。

 一冊で、かなり視野が広まりますよ、これ。
 ぜひ、手に取ってみてください。



【2冊目】実録怪談でも小説風の中編!!『恐怖箱 風怨』

 恐怖箱シリーズをゆっくりと読み進めています。

 そんな中で、また「これは!」というイチオシタイトルに出会ったのご紹介。

 大抵、実録怪談は短編で編まれているのですが、このタイトルは8作品しか収められていない、中編主体になっています

これは、面白い。
 あ、面白いと言っても、ちゃんと怖いです。どの話もゾワゾワします。

 小説のようと感想を書いてる方もいますが、不思議とちゃんと実録怪談なんです、これが。

 こういうタイトルに出会うと、実録怪談読んでてよかった〜と思います。



【3冊目】角川スニーカー文庫のネタ系、滑りがち説『イックーさん』

 ガガガ文庫がまた……と思ったら、角川スニーカー文庫でした。

 まぁ、うん。

 タイトル通り、一休さんの下ネタパロ。

 ネット小説だったようなので、仕方ない部分はあるけど、出オチ。
 かなり短い短編を重ねていくスタイルで、全体を通したストーリーがないのでイマイチでした。

 角川スニーカー、こういう短編は外すの多いよねって感じ。自販機の異世界転生ものも子ども騙しだったし。
 やっぱり、こういうの強いのはガガガかなぁって。まぁ、『GJ部』もあるしねー。
 この前読んだ『王子降臨』も面白かったし、KADOKAWA傘下になってしまったレーベルよりも小学館ガガガが独自性を唯一保てている、ていうことなのかもしれん。

 今後、角川スニーカーのネタ系は回避するかもなー……。


【4冊目】感性合わないショートショートは苦痛『田中慎弥の掌劇場』

 あんまり面白くなかったです。

 あー、また「ハズレだ」「苦痛だ」だと思いながら読み続けてしまった。

 あわないと思ったら、途中で読むのやめていいんだよ、自分よ……。



【5冊目】現代社会に五人組導入!?『隣人の死体は、何曜日に捨てればいいですか?』

 タイトルがキャッチーで前々から気になっていた一冊。
 Kindle Unlimitedになっていたので、即読み!

 うーん。

 及第点より……下……?

 凶悪犯罪の増加を鑑み、防止のため五人組制度が導入された。
 そして、五人組班長に任命されるありふれたサラリーマンの主人公。しかし、隣家のお爺さんが死体として発見されてしまい……。

 というお話です。

 あれですね。
 「編集者さんがつけただろうタイトル」が作品のなかで一番秀逸、というやつ。

 時々あるんだよな……。

 まぁ、読めないほどではないんだけど。

 五人組導入の政治まわりとかをもっときっちり決めたら、続編もあり得たのにと思いますね。
 隣組の奥さんが、主人公たちを伺っていた理由も明かされてないので、2巻はそこら辺の事情も入れた隣組の話にして。
 まぁ、そのためには1巻でもうちょい伏線が必要ですが。

 で、3巻めはがらっと立場が変わって、事件を取り締まる刑事視点。新米刑事とかを主役に据えて、1巻ででてきた刑事さんたちも出演させて。
 どうしてそんな制度が導入されたか? という裏舞台の話も臭わせたりしてね。

 それで、4巻は政治編というか、これまでの、1~3巻の悲惨な事件を根拠に、廃止をせまる政治家を主人公にする。
 五人組を利用して失脚させられそうになるけれど、どうなる!? みたいな。
 で、結構不穏な終わり方をする作家みたいだから、「彼の望みは叶ったか!?」みたいな終わり方でシリーズしめるの。

 4巻くらいなら売り上げ悪くてもメディアワークスなら出してくれる気がするけどなぁ。
 1巻もタイトルのおかげでそこそこ売れてるはずだと思うし。 

 って、何の話だ。

 また感想から脱線してしまった笑



 それでは最後に。
 皆様の読書ライフの充実を祈って。

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