【単巻5冊読書感想㊺】『グルブ消息不明』『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 』『先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 』『三十の反撃』『画像生成AIと著作権について知っておきたい50の質問』
なんかメチャクチャnote記事を投稿している気がします。
……。
はい。
溜めていても仕方ないので、ザクっと感想を書いてます。
というわけで、今回の五冊です。
【1冊目】『グルブ消息不明』
※このタイトルはKU対象ではありません
1992年オリンピック前のバルセロナに、調査のために降り立った宇宙人たち。
先に降り立った部下のグルブが行方不明に!
彼を探すため、主人公「わたし」もバルセロナに繰り出してく……。
という、「わたし」の日誌形式で語られるコメディとなっています。
面白かった!
まず、日誌形式というのが斬新だし、軽快なリズム感が病みつきになります。
もっと、こういうタイトルを読んでいきたいと思います。
妄想含む、詳しい感想はこちらから。
【2・3冊目】『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 』『先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 』
※このタイトルはKU対象ではありません
安定に面白い『「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学』シリーズ。
出てくるエピソードが全部、ずるいくらい面白い・
語り口も!
動物だけはなくて、ヒトの行動も研究されている方だからこその面白さだと思います。
とりあえず順次読んでいきます。
動物や生き物が苦手な方も、とりあえず一冊は手に取って読んでほしいシリーズです。
【4冊目】『三十の反撃』
※このタイトルはKU対象ではありません
三十歳。
憧れの大手メディアの、大人向け講義を企画する子会社の、インターン。
約束の半年が経っても正社員になれないし、雑用ばかりの日々。
人気講師のベストセラーを「盗作」と避難する男性を見てしまって。
という、ところから始まる物語になっています。
同じく本屋大賞受賞作『アーモンド』の作者さんということで、借りてきました。
社会への理不尽に、小さなことでも反撃する。
でも、それは異常者や犯罪者とされるのと紙一重で。
抑鬱されがちな社会に生きる現代人の心に、少し爽やかな風が吹くような、そんな一冊になっています。
【5冊目】『画像生成AIと著作権について知っておきたい50の質問』
※このタイトルはKU対象ではありません
画像生成AI。
数々のイラストをもとに機械学習を行い、イラストを生成する。
それは、イラストレーターの仕事を直に食っていくと心配されいてる。
機械学習のデータセットや、イラスト出力の際に入力データとして、自分のイラストが利用しないでほしいとイラストレーターさんの声も上がっています。
また、法的な著作権の問題も。
人の手が入っていないイラストには、著作権が発生しない。
手がうまく出力できないというような技術的な問題が解決しても、著作権の発生していないイラストを商業的に使うためには、課題も。
このタイトルは、イラストレーターさん、技術者さん、弁護士さんが、画像生成AIの未来をQ & Aで模索する一冊になっています。
画像生成AIに対する嫌悪感情が高まっているイラストレーターの中でも、なんとか使用方法を模索しているイラストレーターさん。
技術者不足の日本で、実際に画像生成AIを制作している技術者さん。
知的財産や著作権を専門にしている弁護士さん。
真剣に、問題点と課題を浮き彫りにしつつ、画像生成AIが明るい未来を作れるように考えてらっしゃいます。
個人的な感想としては。
イラストレーターさんの業界で、嫌悪感情が高まるのは仕方ない。
でも、イラストレーターさんが実際に使って、技術者さん側に「こういう技術は作れないか?」とフィードバックしないと、画像生成AIはますますイラストレーターさんの仕事を食っていく方向にしか進化しないのではないか。
技術の進歩は関与しなくても進んでいくものだから、イラストレーターさん自身がフィードバックすることで、イラストレーターさんにも役立つ方向に進んでいくのかも。
その交流が相互理解を生んで、イラストレーターさんの仕事を迫害しかねない方向の技術にも、イラストレーターさんとの共生できるような道を模索していくきっかけになるのではないか。
というようなことを考えました。
さて、今回の五冊はいかがだったでしょうか。
それでは、皆様の読書ライフの充足を祈って。
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