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【単巻5冊読書感想㊸】『厭ノ蔵』『樹海村』『方言はなぜ存在するのか』『ぎんなみ商店街の事件簿 Brother編』『屋敷怪談』

 この記事以外にも、もう五冊、一記事分溜まっているのですが……。

 なんだろう、振り返ってみて、にわかに実録怪談を読んでいますね。

 次の記事には実録怪談はないので、「なんで急に読んだ?」と自分でも思いつつ。

 今回の五冊です。

 


【1冊目】『つくね乱蔵実話怪談傑作選 厭ノ蔵』

 イチオシの実録怪談作家さん、つくね乱蔵さんのベストセレクション。

 複著ならず単著も結構読ませていただいているので(謎の謙譲語)、既読の話が多かったです。

 しかし、一度読んでいると、厭さをさほど感じないもので。

 厭な話にも耐性ができるのかーとちょっと残念な気分になったり。



【2冊目】『実話怪談 樹海村』

 富士山の麓に広がる樹海。

 呪界とかなんとか当て字をしちゃうところが、オカルト界隈の人だなーという印象を抱きつつ。

 前半は、樹海のレポ。

 後半が、実録怪談。

 といった構成になっています。

 レポはまぁ、そんなもん。
 実録怪談も、樹海という特殊な土地柄で「肝試しに行って〜」というワンパターンになっているのがちょっと残念でした。

 と、言いつつ、姉妹本『犬鳴村』をチェックしています……笑


【3冊目】『方言はなぜ存在するのか ことばの変化と地理空間』

※このタイトルはKU対象ではありません

 これはガチ。

 図書館の新着本コーナーにあったので、タイトルに惹かれて借りてきました。

 同じ著者の『ことばの地理学』を読んでいることに気づいてテンション上がったり。

 かなり言語学の専門的な本です。
 マジで言語学をやっているような学部生さんには絶対読んでほしい。

 ただ、言語学に興味を持っている、くらいだと、かなーり難しい。

 前半は、言語学のモデルで綺麗に説明できる例が挙げられていくので、
 専門知識がなくても面白いです。

 ただ、半ば以降から後半は、言語学としての提言になって行きます。
 この部分が難易度高めなんですよねー。

 この本で初めて知った言語学の理論を「こうした方がいいんじゃない?」と言われても、「は〜〜〜そうかも?」としかならん。

 方言学の基礎から学べることは学べるので、興味のある方は前半だけでも読んでみてください。



【4冊目】『ぎんなみ商店街の事件簿 Brother編』

※このタイトルはKU対象ではありません

 YouTubeのショート動画で見て。

 同じ事件が別の角度から描かれる二冊の本。

 兄弟編と、姉妹編とあって、今回は兄弟編。

 で、図書館で姉妹編を同時に予約するのを忘れていて、下手したら一年後っぽい……。

 一冊では真価が測れない本なので、また姉妹編を読んだら詳しく感想を書きます。



【5冊目】『屋敷怪談』

 初読みの実録怪談作家さんであった。

 50冊以上の『恐怖箱』シリーズを読破して、ある程度の実録怪談作家さんは読んでしまっています。

 しかし……。

 話そのものは好みなんですが。

 書き口、しかも、最後の締めが合わない!

 いや、その感想いらんし、蛇足やん。

 っていうのがチマチマチマチマあって読んでいてストレスでした。

 作風が合わない、ってあるんだなぁと。




 それでは。

 皆様のより良い読書ライフを祈って。

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