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【単巻5冊読書感想⑱】『惑星のきほん』『重力アルケミック』『海獣学者、クジラを解剖する。』『春のこわいもの』『カラスは言った』

 今回のタイトルは、結構、バランスがいいですね。

 6時に起きて読みさしの一冊を読み切り、久々に絵を描いて、ご飯を挟んでまた一冊。

 そういう休日に幸せを感じながら。


【1冊目】わりに子ども向け?『惑星のきほん 宇宙人は見つかる? 太陽系の星たちから探る宇宙のふしぎ』

※このタイトルはKindle Unlimited対象タイトルではありません

 宇宙。

 浪漫ですよね〜。

 ときどき、宇宙に関するタイトルを読みたくなります。

 かなり初学者向け、小学校中高生向けタイトルです。
 さらっと読めるけど、学びがあるかといえば……。

 そういえば、KUの宇宙関連タイトルもほしいものリストに色々と入れてるんですよねー。
 どんなのがあったかな。

 今KUで気になるのはここら辺。読んでみてもいいなー。



【2冊目】めちゃめちゃ面白い、ライトSF!!『重力アルケミック』

※このタイトルはKindle Unlimited対象タイトルではありません。

 SFの定義は各人それぞれ。

 「これはSFじゃない!」っていう感想も目立ったんだけど、わたし的にはこれはSFです!!

 「重素」という重力を司る物質が発見され、WW2もその争奪戦として起こった世界。
 けれど、重素の採掘の結果、地球が膨張を始め、各国、各都市がすごーく離れてしまった世界。

 そんな、この世界とはちょっと違う世界の、ありふれた理工学部大学生を描いた青春SFです。

 面白かった〜。

 「SFって気になるけど、難しいんでしょ?」って方に絶対に読んでほしい!!

 理工学部の大学生とか、卒業生の方は、「あるある!」ってさらに面白く読めるんじゃないかな。
 ってくらい、わたしたちの世界の理工学部大学生と同じなんだけど、だからこそ、「ちがう部分」がじわじわとくる!

 あらすじとか、他の人の感想とかは読まずに、先入観を持たずに読み始めて欲しいかも。
 だから、あんまり感想は書きません!!

 それより、読んで、感じてほしい!!



【3冊目】あらすじにエッセイって書いてある科学系、読みにくいよなー『海獣学者、クジラを解剖する。 海の哺乳類の死体が教えてくれること』

※このタイトルはKindle Unlimited対象タイトルではありません。

 あらすじに「エッセイ」ってあったら、「科学的一般読み物に昇華しきれませんでした」と同義だよね〜

 なんて、初っ端から毒を吐きつつ。

 海の生き物が浜に打ち上げられてしまうことを、ストランディングという。

 ここまでは面白そうなんですけどね〜?

 でも、ストランディングの解説と、実体験、そして海の哺乳類の知識が別々に書かれる。

 なんでやねん。

 フツー、こういうのは!!

 時系列に! 
 ストランディング中心に、ほかの研究のことも交えて!!
 知識なんかも挟みながら、書くもんでしょ!?

 はぁ………はぁ……。

 重要な会議の予定が入った、数時間後。ストランディングの情報が、入ってきた。

 とかから書き始めてさ。

 それも新種と思われるクジラらしい!!
 クジラは〜(と知識系の解説を入れる)。

 以外の書き方、あるか!?

 っていう。

 これまで読んできた、面白かった生物学タイトルを思い浮かべてみると……。
 郡司芽久『キリン解剖記』とか、前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』とかですかね。

 あーって感じですね。

 この二つのタイトルは、著者がまだ若い
 学部生から今までの人生を綴ってるんですね。

 で、今回のタイトルは四十代くらい? の方が書いてる。
 それくらい研究人生が長いから、その中から興味深い事例をピックアップしたら散発的になって、筋が無くなる。そんな感じのことが起こってそう。

 あーもー。

 これは、編集さんが悪いですね。
 研究者さんは、文字を書き慣れているとはいえ、それは論文とかの学術的な文章なんですわ。
 だから、まずは一般向けと学術向けの書き方の違いを軽くレクチャーすべきだよね、まず。

 「〜である」とかあんまり書かないでください、とかさ。

 で、例一番忙しかった一年とか、大変だったけど充実していた一年を思い出してもらって。
 それを時系列順に、解説を入れながら、印象に残った人との触れ合いとかも盛り込んで、書いてもらう!

 そのほかの、どうしても紹介したい事例は、コラム形式で軽く書く。

 で、環境問題とか外国の事例とかは、一ページくらいにまとめるくらいの勢いで済ます。
 キーワードを挙げておいて、他にもありませんか、みたいな方向で打ち合わせみたいな。
 「ストランディングについて知ってもらいたい」が著者の書く動機だと思うから、広く一般向けに面白い読み物になるようにするために。
 環境問題とか政治的にも色がつくトピックは「こういう考えもあるよねー」くらいにしておくのが吉だと思うんですよねー。

 で。

 エッセイであろうとなかろうと、「科学」ってついてるなら、引用というか科学的事実の後に、括弧で著者や論文を示して欲しいんだよね。
 引用・参考文献を見ろという向きもあるかもしれないけど、英語論文とか、自分のカバーの専門分野じゃなかったら特に、論文タイトルからどれか判断するの手間だし。

 なんか、今月、特に学術系は読みにくいタイトルばっかり引いてますね。



【4冊目】チューニングが合わない『春のこわいもの』

※このタイトルはKindle Unlimited対象タイトルではありません

 なんか、どこかには確実に需要がある、女性作家の短編集ってあるじゃないですか。

 詩的で、起承転結が希薄で、山なしオチなし、感じろ! みたいなやつ。

 山本文緒さんとかはまだ別ベクトルの表現もあるんだけど、このタイトルは「それ」オンリーでした。

 ピントが合わないというか、この周波数にチューニングを合わせることができない感じ。

 それでも「わけわかめやな〜」というのを得るためにたまーに読んでしまう笑 

 読み終わってから、あ、これ「こわいもの」の短編集だったのか。

 え、あれ、どこが怖かったっけ?
 最終話はまだわかるけど、あれ、他は? えーと?

 ってなったり。 

 チューニングあってなさすぎる。  



【5冊目】カラスと、旅に出る『カラスは言った』

※このタイトルはKindle Unlimited対象タイトルではありません

 ベランダに止まっていたカラスが、しゃべった。

 主人公以外の、名前を呼んで人間違いしている上に、意味のわからない用語を緊急事態のように告げてくる。

 カラスではなく、カラス型ドローン、らしい。

 物語の掴みからして面白い!!

 結末はちょっと「?」ですけど。

 まぁ、なにもかも好みのタイトルに当たることってなかなかないですけどね〜。




 まぁ、なかなか。

 今月は面白いと思うタイトルになかなか当たりませんね。

 と、思うと、読むもの読むもの面白く無くなるので。

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