【単巻5冊読書感想60】『絶厭怪談 深い闇の底から』『はぐれイワシの打ち明け話』『四ツ山鬼談』『世界の美しい図書館』『図書館と法 改訂版』
このシリーズ、早くも60へ突入。
300冊ですねー。
さて、今後もバンバン読んでいきます。
というわけで、今回の5冊はこちら。
【1冊目】今年も楽しみ!『絶厭怪談 深い闇の底から』
※Kindle Unlimited対象
ついに、つくね乱蔵さんが恐怖箱から独立したらしい。
という、去年発売の「絶厭怪談」シリーズ1冊目です。
この前読んだつくねさんの『厭満』はいまいちだなーと思ったのですが、
こちらはフツーに楽しめました。
この胸糞感じ!!
厭感!!
これが、つくねさんだ!
一年に一冊刊行が竹書房シリーズのリズムなので、今年の「絶厭怪談」シリーズも楽しみです。
【2冊目】パリの方のエッセイは流れるような文章で美しい『はぐれイワシの打ち明け話 海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態』
生物学エッセイ。
生物学というよりも、フランス人の方って、なんつーか、流れるような不思議なリズムの文章書くよねーという印象が強い。
で、そのせいで内容が頭に残っていない笑
いや、生物学のトピックもちゃんとあるんだけどね。
でも、頭に残ってない笑
生物学トピックもっと入れてくれ! と思ったり。
生物学好きの方以外の方が楽しめるかもしれない。
特別なオシャレな気分に浸れるエッセイなので、ぜひ手に取ってみてください。
【3冊目】そこには、昔、炭鉱があった『四ツ山鬼談』
※Kindle Unlimited対象
昔、炭鉱で栄えた地域の実録怪談。
実録怪談は大抵一話が数分、長くて十分いかないくらいの構成が多い。
でも、本作は全部一話が十分以上。
そして、初読みの怪談作家さんなので「どーかなー」と思って読み始めました。
が。
よかった!
独特の雰囲気が醸し出され、読み進めるにつれ「昔炭鉱があった地域」というのがじわじわ押し出されてくる感じ!
去年「恐怖箱」シリーズ読破して、実録怪談は読み飽きたと思ったけど、やっぱり暑い季節には欠かせないなーと思った次第。
【4冊目】『世界の美しい図書館』
NDC攻略枠。
写真集です。
特に感想とかはなし。
タイトルの通りです笑
なんか、疲れてて、今月の冊数が全然なんですよねー。
そういうときには写真集とかを挟むと、「読んでない」罪悪感がなくなります。
そこまでして本を読む意味とは……ともなりますが笑
【5冊目】専門的すぎて、読者が限られる『図書館と法 改訂版 図書館の諸問題への法的アプローチ(JLA図書館実践シリーズ12)』
こちらもNDC攻略枠。
専門的な図書館と法の話。
図書館員として働いている方でも、運営にかかわらなければあまり必要のない部分も多い。
ただ、かなりのページを委託反対に割いているので、図書館委託反対の市民運動をする方は必読かなーと思います。
でも、この方、図書館リベラルっていうか、図書館寄りに立ってますって感じなんだけど、「実務上それは無理でしょ」って現実感がないんだよね……。
しかし、図書館の委託反対のテキストはあるけど、逆に賛成派のテキストってあんまりなくないですか?
図書館司書の講義を大学で受けたときに、委託を任される会社へ公演や指導を行なっている先生がいたんですよ。
で、その先生は、司書資格とか関係なしに真面目に取り組む姿勢を見て、委託にも肯定的だったんですね。
そういう立場からのテキストも読んでこそ、中立というか、本当に考えることになるんじゃないかなーって思うので。
わたし個人としては安易な観光資源化には反対なんだけど、市の予算的には委託もやむなしという立場。
つーか、そもそも、委託が始まる前から、実務に耐えうる知識と技術を持った司書がどれだけ現場にいたのか疑問じゃないです? という話で。
そもそも、図書館より委託してはいけない「ゴミ処理」みたいな分野を優先して財源回すべきだし。
専門性のある職員を確保するのも、児童相談所とか福祉関係をまず優先すべきだし。
「地方政治ー図書館」という枠だけで見るとどうしても机上の空論になってしまうので、「地方政治の全分野の中の図書館」という視野が大事だなーと思います。
さて、こういうトピックは書こうと思うとどんどん長くなるので笑
今回は、ここまで。
それでは、また次の5冊で。
みなさまの読書の充実を願って。
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