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【単巻5冊読書感想④】『人魚の石』『恐怖箱 厭鬼』『仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』『初歩から学ぶ生物学』『ポルノ作家の「稼げる」仕事術 エッチな妄想をカネに変える執筆のトリセツ』

 また5冊の感想がまとまりました。

 小説から、実録怪談、宅配業史、生物学。そして、ポルノ作家になる方法まで。


【1冊目】不思議な、人魚。彼は……?『人魚の石』

 田舎の寺に帰ってきた、主人公。

 庭の池の水を抜くと、人魚を自称する男が寝ていた。

 彼は、主人公の家系が持つ、「不思議な石」を探す力を教えてくれる。

 今時の作品なら、ここから自称人魚を相棒に、不思議な石で悩みとか霊現象とかを解決していく単話完結の連作短編集になるはずだと思う。

 でも、主人公は石を拒否する

 彼の日常は不穏にすぎていく。

 行き着く先は……。

 不思議で、こんなの読んだことない。そんな読書体験。
 どんどん先を読んでしまう。

 幻想的で、でもそれは不穏で……

 不思議な一冊。 



【2冊目】異彩の厭系怪談『恐怖箱 厭鬼』

 恐怖箱シリーズの感想は書かないつもりでしたが。

 これは好みすぎて。

 皆さんに共有したくなったので。

 ネタバレもしたくないので、多くは語りません。

 ともかく、実録怪談を多数読んでいるなかで「これが一番!」という本に初めて出会ったのです。

 怪談とか怖いのが嫌いな方はスルーしてください。

 でも、好きな方は絶対、読んでみてください。



【3冊目】やっぱりブラック!?『仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』

 日本の宅配業。

 三強は、ヤマト・佐川・日本郵便

 そして、その影にはあのAmazon

 ドライバーの労働環境から、三社の会社史まで。

 佐川の、闇。
 貧乏神のamazon。
 二社を出し抜いた民営化後日本郵便。

 2015年、コロナ禍以前の出版ですが、それまでの宅配業界がぎゅっと詰まっています。
 こういうのを読んで、物流系のニュースをウォッチするとまた違った一面が見れるかも……。

会社史って、面白いですよねぇ



【4冊目】大学の講義みたい!『初歩から学ぶ生物学』

 生物学の専門的な書籍は難しいけど、興味があって入門書を探している方に朗報!!

 生物学に興味のある人に激推ししたい一冊。

 ただし、「生物学に全く興味がなくて……」という方にはちょっと難し目かもしれません。

 雌雄はなぜあるのか。人が死ぬのはなぜか。心はどこにあるのか。

 生物についてのそんな疑問は誰もがふと頭の隅によぎったことがありますよね。
 そんな疑問にわかりやすく、答えてくれる一冊。

 生物選択、遺伝子、進化などなど。そして、癌など医療のことなど。
 トピックも広い。
 生物に興味のある人は、絶対に楽しめる箇所があります。

 面白い大学の講義を受けてるみたいで、読んでいてすごく楽しかったです!!



【5冊目】マジでノウハウ全部入り!!『ポルノ作家の「稼げる」仕事術 エッチな妄想をカネに変える執筆のトリセツ』

 あの妄想が、お金になれば……。

 エロは永久に不滅。

 どんな世の中でもお金になる。

 男性向けアダルトを書き続ける女流作家だからこそ、理論的にポルノ小説の書き方を伝授してくれる一冊。

 ポルノ小説の書き方だけではなく、本当にポルノ作家になるための情報がぎっしり。
 出版社の傾向を掴もうという就活の基本、そして編集者との付き合い方ならず、契約やフリーライターとしての保険、報酬が支払われなかった時の対象法。

 副業のやり方なんていうようなKindle出版本とは一線を画したタイトルです。

 この本の通りにやれば、マジで、ポルノ小説家になれる

 文筆業に興味のある方は必読の一冊です。 



 それでは最後に。
 皆様の読書ライフの充実を祈って。

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