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徒然1日1冊 Kindle unlimitedタイトル紹介 #91『メグレ警視のクリスマス』

今日の一冊!

失くなったパイプを追いかけていくと……

ミステリであれ、純文学であれ、外国の作家たちは一生涯に一度はクリスマス・ストーリーを書く。エラリイ・クイーンによれば、クリスマス・ストーリーにはいくつかの約束事がある。「子供を登場させる」ことと、「奇蹟がなければならない」ことだ。『メグレ警視のクリスマス』にも子供が登場し、小さな奇蹟も起こる。『メグレのパイプ』では、メグレ夫人が十年前の誕生日祝いに贈ってくれたメグレのもっとも好きなパイプが盗まれる。毎日、メグレはオフィスのなかをさがす。帰宅しても、不機嫌で、ほとんど口をきかない。メグレがそのパイプを見つけるのは、捜査中の事件の犯人を逮捕したときであった。シムノン自身がもっとも愛している中編。

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 クリスマスのパリ。安楽椅子探偵メグレ警視が三つの事件に挑みます。
 メグレ警視シリーズの4巻ですが、短中篇だから単巻でも楽しめます。メグレ夫人や養女も登場して、メグレ警視シリーズの中でも面白い物語になっています。
 絶版でなかなか読めなかったというミステリ好きにおすすめの一冊です。


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