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徒然1日1冊 Kindle unlimitedタイトル紹介 #179『「空気」の研究』

今日の一冊!

空気とは、なんぞや

昭和52年の発表以来、40年を経ていまだに多くの論者に引用、紹介される名著。
日本人が物事を決めるとき、もっとも重要なのは「空気」である。

2018年3月にも、NHK Eテレ「100分deメディア論」で、社会学者・大澤真幸氏が本書を紹介し、大きな反響があった。
日本には、誰でもないのに誰よりも強い「空気」というものが存在し、人々も行動を規定している……。
これは、昨今の政治スキャンダルのなかで流行語となった「忖度」そのものではないか!

山本七平は本書で「『気』とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の『超能力』かも知れない。」「この『空気』なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起るやら、皆目見当がつかないことになる。」と論じている。

それから40年、著者の分析は古びるどころか、ますます現代社会の現実を鋭く言い当てている。
「空気を読め」「アイツは空気が読めない」という言葉が当たり前に使われ、誰もが「空気」という権力を怖れて右往左往している。

そんな今こそ、日本人の行動様式を鋭く抉った本書が必要とされている。
『「水=通常性」の研究』『日本的根本主義(ファンダメンタル)について』を併録。
日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った名著である。


解説・日下公人

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 80年代に書かれた著書でありながら今なお色褪せない名作が読み放題に登場しています。「空気」で物事が決まるメカニズムを丁寧な論で解いていきます。しかも、この理論で現代のいろんなことも説明できちゃうんです。
 本タイトルは私も既読なおですが、一言、一文、一段落に魂がこもってます。丁寧に論が展開され、次々と論旨が明確になっていく様は、「超IQ高い人の本ってこんな感じなのか!」って脳汁がドバドバ出ました。ぜひ、この感覚を味わってほしい一冊です。


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