ひとり起業でブログと上手に付き合うための考え方
こんにちは。おはなし屋なおとです。ライフコーチとして独立して4年目の個人事業主です。現在は東京から地元に住居を移して、週に6時間程度セッションをしながら、のんびりマイペースに暮らしています。
今日はブログとの上手な付き合い方についてお話しようと思います。現在の僕のひとりビジネスはブログなしでは語ることができません。
『noteを見てなおとさんを知りました』と問い合わせも非常に多くて、売上の半分以上はこのnoteを通して発生していると言っても過言ではないくらいです。
今日はそんな僕のひとり起業家としてのブログ変遷と、どんなことを意識してブログとうまく付き合っているのかをおはなししようと思います。
それでは、スタート!
noteにたどり着くまでのブログ変遷
僕がコーチとして初めて立ち上げたブログははてなブログでした。このブログではコーチとしての自分が伝えたいことや、考えていることをひたすら書いていました。
その時の僕はすでに筋トレブロガーとしてアメーバブログを運営していた事もあり、ブログの書き方には自信がありました。
コーチ活動一本に絞ることに決め、80記事ほどあったアメーバブログを閉鎖し、はてなブログを立ち上げました。
はてなブログでは自分の気づきや伝えたいことをただひたすらに書いていました。正直なところ、「記事を書きさえすればいつか問い合わせ来るやろ」くらいの気持ちで更新を続けていました。
「自分らしくやらないと意味ないしな!」と、コピーライティングやセールスライティングバッキバキで書いていたアメブロでの活動スタイルをやめて、自分の思ったことをそのまま書いていました。
今振り返ると面白くもなんともない自己満足的なブログを書いていたように思います。
飽きて手を止め、ワードプレスの立ち上げに挑戦して挫折してまたはてなブログに戻り、思い立ったように数日間毎日更新を続けては飽きてまた手が止まり。繰り返して溜まった記事数は200記事弱にもなりました。
気まぐれな努力の甲斐なく、このブログが売上につながることはほとんどありませんでした。3年間でブログから来た問い合わせはたったの2件だったのです。
そのうち1件はすでに知りあいだった人からの連絡だったので、ブログから生まれた出会いは200記事で1人の計算になります。途方も無い。
1記事3時間の工数がかかっていたことを考えると、すこしゾッとする数字ですね・・・
不毛な日々が続いた
ダラダラと書き続けたはてなブログにいよいよ意義を見いだせなくなった僕は、ブログ自体が嫌いになってしまいました。
「ブログ書いても誰も読まないし、時間の無駄やわ」と半ばふてくされにも近いこの感情に共感してくれる方もいるかもしれません。
人気のブロガーを見かけるたびに、僻みにも似た感情がこみ上げるようになっていました。食い入るようにブロガーの記事を読み、「まあこの人はコーチじゃないから俺とは違うもんね!」と開き直る。とても不毛な人。
自分を正当化するように「コーチは対面で話してナンボやろ」と心のなかでつぶやいては、山手線日暮里駅東口のルノアールに出向いてアポイントを繰り返す日々を続けました。
その時はちょうど一番苦しさを感じていた時期でした。起業当初の勢いが消え、仲間がいなくなり、貯金も底を突いた時期。
レンタカー屋さんとウーバーイーツで生活費を稼ぎ、空いた時間でなんとか取り付けたアポイントを消化しに喫茶店に向かう毎日を送っていました。
その中で兆しが全く見えないブログをこれ以上書き続ける事ができませんでした。ブログ書くのって大変だしね。
対面で自分のセッションを売ったことがある人はわかると思うんですけど、対面セールスって波があるんですよね。
ヒキというか運というか。決まる時はスパパパーン!って連続して決まったりするけど、一度流れが止まると数ヶ月まともに話さえするチャンスも現れない、みたいな。
その時の僕はその運さえもどん底でした。ブログ書いてもダメ、アポイントしてもダメ。
バイトで理不尽なオッサンに意味不明なクレームで罵声を浴びせられ事務所で泣き、ウーバーイーツではタワマン警備員の配達員を見る目と住民に対する丁寧な応対の差に格差社会の闇を見る。
僕は自分の人生に絶望していました。なにか、なにかないか・・・
転機は以外にもYouTubeだった
もうこのままでは限界だ、というタイミングで現れたのがYouTubeでした。ここに関しては今回はブログの話なので詳しくは語りませんが、明らかな転機になったことだけ伝えておきます。
文章から動画に表現の方法を変えると、視点がガラッと変わるんですよね。動画だと伝えられる情報量が文章の1000倍くらいに増えるので、意識するポイントは1万個くらい増えます。
文章だと良いことを言うとそれっぽく見える記事が完成してしまいすが(伝わっているかどうかは別)、動画だといくら内容を凝っても編集や構図がダメだとどれだけ頑張っても『おもしろくない動画』になってしまうんです。
伝わるがゆえにバレちゃうのです。動画だとより顕著になるので、自分が作った動画がどれだけダサい仕上がりなのかを痛いほど感じることになります。
この動画投稿に挑戦したことで得られた視点をもう一度文章での発信にいかせないか、ということで新しく立ち上げたのがこのnoteというわけなのです。
noteに発信の場所を移してから約半年。記事数は100記事を越えました。ようやく数年前の自分が思い描いていたようなブログの活用ができるようになりました。
ブログは『主張を読者に伝えるための手段』
現在の僕はブログを通してクライアントさんと知り合う事も多く、連絡をくれる人の中には「noteの記事すべて読みました!」と熱いメッセージを送ってくれる人も少なくありません。
僕よりも僕のことを知ってくれている人とのやりとりはとてもスムーズで、僕が持っている価値観や信念をとても大事にしてくれる人がほとんどです。
特にここ最近は「セッションを受けさせて欲しい!」「講座などは開講しないのですか?」などと読者さんの方から提案される事が毎週のように続いています。
200記事書いても1件しか問い合わせがなかった不毛なはてなブログ時代と、1つブログ記事を書けばだいたい誰かしらから長文で感想が飛んでくる今のnoteでの活動は、一体何が違うのか少し考えてみました。
昔の僕は、ブログを『たくさん書けば人が集まってくるもの』だと思っていました。とにかく日頃からネタを探していて、書くこと自体が目的になっていました。
それと比べて今の僕が書くブログにはかならず土台に『伝えたいこと』があります。主張がないのにブログを書くことはまずありません。
メッセージを伝える事が目的なので、書く際は必ず受け手である読者の事をイメージしながら書き進めます。
「この書き方で伝わるかな?」「ここの文脈おかしくないかな?」と書いては消し書いては消しを繰り返して、一言の主張を伝えるために4000字〜5000字ほどを使って記事を書くことも少なくありません。
そして僕がイメージしている読者は、僕のブログの過去ログを全部読んで熱心なメッセージを送ってくるような人です。その人がすべての記事を読まざるを得ないような気持ちにするために、日々試行錯誤しながら書いています。
そうすると必然的に熱心な読者さんが増え、窓口に押しかけ、熱心なメッセージを僕あてに送ってくれるようになるのです。
すこしまとめるとこういうことです。
【僕の過去記事を全部読むような人】が知りたいと思うことを考える
↓
その人に『自分の主張がどうやったら伝わるか?』を一つ一つ順番に考えて、バリアフリーに書いていく
↓
【僕の過去記事を全部読むような人】が実際に読んで胸を熱くする
↓
【僕の過去記事を全部読むような人】が僕の過去記事を全部読む
↓
ドン引きするくらい長いメッセージが届く(計画通り)
構造はいたってシンプルですが、実際にここまでイメージをした上で発信ができている人は少ないと思います。
noteを通して信頼関係ができているので、はじめましてなのに僕より僕のことを知ってくれている人が僕に連絡をくれます。嘘みたいなほんとうの話です。笑
僕はコーチとしてビジネスをしていますが、この仕組みが機能し始めてからは仕事をお断りさせていただく回数が圧倒的に増えました。ありがたいことに常に順番待ちをしていただいている状態が数ヶ月続いています。
結論!
ブログとうまく付き合っていくには『ブログを通してどうなりたいかを先回りして考える』ことが必要だと主張してこの話を締めたいと思います。
昔の僕は『書けば仕事が取れる』と思って不毛な記事を200回も投稿しました。今の僕は『過去記事を全部読ませる』つもりで記事を書いています。極論、それだけの差です。
知っているか知っていないか、信じられるか信じられないかの差だと思います。
きっとほとんどのコーチさんがこの記事を読んでもまともに参考にしないと思います。「なんかいいよるわ」で終わると思います。
それでも実際僕はこの考え方で仕事が十分すぎるほど成り立っていますし、僕の価値観を大事にしてくれる人とだけ気持ちの良い取引をしながら今日も生きています。
これは起業法ではなく、生き方です。自分を大事にしてくれる人とだけつきあう。暮らしも仕事もおんなじです。あなたの時間を大事にしてくれる人と、あなたがブログを通して出会えますように。
追伸
『なんだ!あれだけ長文送っちゃったけど、なおとさん全部お見通しだったんじゃん〜!』と思っている過去記事全部読むマンのあなた。メッセージは最後まで目を通した上でちゃんとドン引きしてるのでご安心下さいね。
まだの人はドン引きメッセージ、待ってます。以上です。
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