見出し画像

防災と減災。今からできることのすべてを。

我が家は一級河川のすぐ近く、水害の危険ゾーンに位置しています。
過去に河が氾濫した場所は護岸工事がされていますが、家のある地域は海抜が低いため、近年の集中的な豪雨では、近くの交差点が小さな池状態になることがあります。

防災と減災

幸いまだ、豪雨の被害もないのですが、TVで見るような線状降水帯に見舞われたら、あるいは大きな津波が海から河を逆流してきたら、おそらく二階の屋根あたりまで水に浸かるでしょう。正直なところ、もう防災という域を超えてしまいます。

情報収集や準備するもの、携帯するものを考えた後は、『減災』に取り組むしかないという気持ちになっています。

『減災』ならば、自分のことだけでなく、地域の人々のこともいろいろと考えることができます。

小さい子どもや病人のいるご家庭、独居のご老人、身体の不自由な方、などなど、町内会の集まりや職場や学校で、情報交換をしたり、困ったときに助け合える環境を、みんなで考え、仕組みを作ることができます。今はコロナ禍で集まりも制限されていますが、これは本当に必要なことなのです。

そして、家に住むことができなくなった場合の、避難生活についても、今からならさまざまな備えが考えられます。中でも重要なのは『より快適な準備』だと思っています。

より快適な準備を

そのためには平時に『自分には何が必要かを確認すること』です。
潔癖な人、ヘアスタイルにこだわる人、メイク命の人などなど。。。
いろんな人がいて、他の人からは『そんなこと(もの)は今はいらない』と思われるものでも、その人にとっては無くてはならない、何より大事ってものがあります。それも準備しておくことで『最低限』ではなく『より快適な』避難生活ができるのです。お菓子だって人によっては、精神衛生上とても重要な、生活に必要なのものなのではないでしょうか?

ローリングストック

今は美味しい乾パンなんてものもありますが、保存食=乾パンである必要はないと思うのです。被災地に供給される食事も、パンやおにぎりなどが多いため、おかずや野菜不足になりがちです。

そこで今は『ローリングストック(回転備蓄)』という新しい備蓄方法が推奨されています。家庭での備蓄は、野菜ジュースやお菓子など日頃食べている加工食品を少し多めに買っておき、使った分だけ買い足すという方法。賞味期限切れで捨てられるロスもなく、自分の好きなものを食べられることや日常を少しでも保つことで、精神的な安定や身体の健康に繋がります。

本当に必要なものや好きなものを考えて備える。このような備えは、ストレスの軽減に役立ち、エコノミー症候群になりにくくなるといわれています。

快適であることは『わがまま』ではない

被災している人が、お菓子を食べたり、野菜ジュースを飲んだり、キャンプのように調理をしたりするのはわがままでしょうか。

そう思う人がいるとすれば、とても残念ですが、実際にはもっと残念なことが起きています。

災害後の被災地では、避難所で避難生活家を送る人と、自宅に残る人がいる場合があります。動かせない病人がいるとか、ペットを避難所に連れて行けないために危険な家に残っているとか、それ以外にもさまざまな理由があるはずです。その場合でも被災者であれば食料や毛布などの物資を受け取ることは当然できます。
被災した方は半壊した家に住んでいても避難所にいても被災者であることに変わりはなく、同じように支援の物資を受ける権利があるのです。

けれど、避難所にいる人の中には、避難所で暮らしていないのに物資を受け取ることをよしとしない感情があるようなのです。またはそう感じて遠慮してしまい物資がもらえないということが起きていたそうです。

今からできること

また、一見健常者に見える人でも、内臓の疾患を抱えた人、耳の不自由な人もいらっしゃいます。災害時ならばなおさら、その方々は大変な思いをされているはずなので、健常者の皆さんはとくに、周りに気を配り、思いやる気持ちを持っていただきたいのです。

その、ちょっとの心の余裕を持つために必要なのは、今、みんなで正しい知識や認識を共有していくことだと思っています。

ご賛同いただけたら、ぜひ共有してくださいね。

#みんなの防災ガイド

この記事が参加している募集

#みんなの防災ガイド

2,770件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?